CEILING
CEIL または CEILING 関数は、式 より大きいか等しい最小の整数値を戻します。
- expression
- 任意の組み込み数値、文字ストリング、 またはグラフィック・ストリングのデータ・タイプの値を戻す式。 ストリング引数は、関数を評価する前に倍精度の浮動小数点にキャストされます。 ストリングを倍精度の浮動小数点に変換する方法については、DOUBLE_PRECISION または DOUBLEを参照してください。
関数の結果のデータ・タイプと長さ属性は引数と同じになります。ただし、引数が 10 進数の場合の位取りは 0 になります。例えば、データ・タイプが DECIMAL(5,5) の引数の場合、結果は DECIMAL(5,0) となります。
引数が NULL になる可能性がある場合は、結果も NULL になる可能性があります。 引数が NULL の場合は、結果は NULL 値になります。
注記
DECFLOAT 特殊値が関係する場合の結果: 10 進浮動小数点値の場合、特殊値は次のように扱われます。
- CEILING(NaN) は NaN を返します。
- CEILING(-NaN) は -NaN を返します。
- CEILING(Infinity) は Infinity を返します。
- CEILING(-Infinity) は -Infinity を返します。
- CEILING(sNaN) および CEILING(-sNaN) は警告またはエラーを返します。1
例
- 全従業員の中で最も高い月収を検索します。結果を次の整数に切り上げます。
SALARY 列は、10 進数のデータ・タイプを持っています。
この例では、4396.00 が戻されます。給与が最も高い従業員は Christine Haas であり、その年収は $52750.00 だからです。 CEIL 関数を適用する前の彼女の平均月収は 4395.83 です。SELECT CEIL(MAX(SALARY)/12) FROM EMPLOYEE
- 正負両方の数値に関して CEILING を使用します。
この例ではそれぞれ、SELECT CEILING( 3.5), CEILING( 3.1), CEILING(-3.1), CEILING(-3.5) FROM SYSIBM.SYSDUMMY1
04. 04. -03. -03.
1 SQL_DECFLOAT_WARNINGS 照会オプションに *YES を指定すると、NaN および -NaN がそれぞれ警告と一緒に返されます。