時刻

システムの時刻は、時間帯、協定世界時 (UTC)、システム時刻、ジョブ時刻などの時刻の概念と関連しています。 それぞれのシステムまたは区画は、 システム時刻を使用します。システム時刻は、時刻システム値を使用して表示されます。

システム時刻は、重要な時間概念の 1 つです。 しかし、時間管理で重要な役割を持つさまざまな時間概念を理解する必要があります。 以下は、時間に関連する重要な概念です。

ローカル・システム時刻 (システム時刻)
ローカル・システム時刻は、システムの時間帯オフセット値と年オフセット値を UTC に対して適用することによって決定されます。 時刻システム値は、ローカル・システム時刻を表示します。ローカル・システム時刻とシステム時刻は同義です。
ローカル・ジョブ時刻
ローカル・ジョブ時刻は、ジョブの時間帯オフセット値と年オフセット値を UTC に対して適用することによって決定されます。 ジョブのローカルの日時を表示するには、ジョブのプロパティーの日付/時刻ページを使用します。
協定世界時
協定世界時 (UTC) は、ローカル・システム時刻およびジョブ時刻を計算するために使用されます。UTC からのオフセットと年オフセット値を UTC 時刻に適用して、ローカル・システム時刻 (システム時刻) を計算します。
協定世界時からのオフセット
協定世界時からのオフセットは、UTC とローカル・システム時刻の間における、時分の差を表しています。 マイナスのオフセットは時刻が UTC の西であることを示し、プラスのオフセットは時刻が UTC の東であることを示しています。
年オフセット
年オフセットは、現在のグレゴリオ年と、システムの時間帯で使用されているカレンダーの現在の年との、年数の差異を表しています。
夏時間調整時刻
夏時間調整時刻 (DST) とは、1 年の中で、地域の現地時間がその地域の公式標準時よりも早められる期間を指します。
夏時間調整時刻シフト
夏時間調整時刻シフトは、DST の開始時に早める現地時間の分数、または DST の終了時に遅らせる現地時間の分数を表します。
時間帯
時間帯設定は、UTC からオフセットを指定し、DST を適用するかを指定します。 システム上のそれぞれの論理区画で、使用する時間帯を指定できます。

これらの時間概念を、システムに関連したさまざまな時間値と結びつけるために、異なる時間帯を使用する 2 つのシステムを例に考えてみます。

システム A は中央標準時帯にあり、システム B は北京標準時帯にあります。

この図は、2 つの異なる時間帯にある 2 つのシステムを示しています。システム A は中央標準時帯にあり、システム B は北京標準時帯にあります。

それぞれのシステムの時間値は、以下のとおりです。

  システム A システム B
ローカル・システム時刻 8:00 a.m. 10:00 p.m.
ローカル・ジョブ時刻 8:00 a.m. 10:00 p.m.
時間帯 中央標準時 北京標準時
UTC からのオフセット -6:00 +8:00
UTC 2:00 p.m. 2:00 p.m.