xss コマンド
目的
無人のワークステーションのセキュリティーを向上させます。
構文
xss [ -e CommandString ] [ -timeout Seconds ] [ -display DisplayPtr ] [ -v ] [ -fg Color ] [ -bg Color ] [ -geometry wxh+x+y ]
説明
xss コマンドは、新しく追加されたマサチューセッツ工科大学 (MIT) のスクリーンセーバー拡張機能とともに動作して、ユーザーがコントロール可能なスクリーンセーバーまたはスクリーン・ロックをインプリメントします。このコマンドは、無人のワークステーションのセキュリティーを改善するように設計されています。
xss コマンドは、スクリーンセーバー・タイムアウト・メッセージを受信したとき、またはユーザーがプッシュボタンを始動したときに、ユーザーが指定したコマンド文字列を実行します。ユーザーがコマンドを指定していなければ、xss コマンドはデフォルトで xlock コマンドを実行します。
注: xss コマンドは、 新しく追加された MIT スクリーンセーバー拡張機能だけを使用します。xss コマンドは、古い X サーバー上では動作しません。また、古い X 拡張ライブラリーを使っているときも動作しません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-e CommandString | スクリーンセーバーがタイムアウトになったとき、またはユーザーがプッシュボタンを始動したときに、xss コマンドを実行するように設定します。CommandString パラメーター値が複数のワードの場合、 その値を " " (二重引用符) で囲まなければならないことに注意してください。 |
-timeoutSeconds | ユーザーのアクティビティーがないままスクリーンセーバーがタイムアウトになるまでの時間 (秒) を設定します。この時間が経過すると、xss コマンドは CommandString パラメーターを実行します。 |
-display DisplayPtr | X11 ディスプレイへの接続を設定します。 |
-v | 詳細モードをオンにします。 |
-fg Color | プッシュボタンのフォアグラウンド・カラーを設定します。 |
-bg Color | プッシュボタンのバックグラウンド・カラーを設定します。 |
-geometry wxh+x+y | クライアント・ウィンドウのサイズと位置を指定します。 |
例
xss コマンドに -display フラグを付けてリモートで実行している場合、xss コマンドで実行されるコマンドにも -display フラグ・オプションを指定しなければならないことに注意してください。下記のリモートでの実行の例を参照してください。
- リモートでの実行
xss -display myhost:0 -e "xlock -remote -display myhost:0"
- スクリーンセーバーのみ
xss -e "xlock -nolock"
- 単純な例
xss -e xlock