xsend コマンド
目的
セキュア通信チャネル内で秘密メールを送信します。
構文
xsend User
説明
xsend コマンドは、指定した受信者しか読むことができないメッセージを送信します。このコマンドは mail コマンドと似ていますが、このコマンドで送信されたメールは、秘密メールとなります。
xsend コマンドは、秘密メールを受信するために enroll コマンドおよび xget コマンドと一緒に使われます。enroll コマンドを使用してパスワードを設定し、秘密メールを受信します。xget コマンドではメールを受信するためにそのパスワードを使用します。
xsend コマンドは、EOF (Ctrl-D) またはピリオド (.) が入力されるまでは、標準入力を読み取ります。次に、このテキストを一部のヘッダー情報とともに暗号化し、送信します。 暗号化されたメッセージを送信した後、xsend コマンドは標準メール・メッセージを受信者へ返し、秘密メールを受信したことを知らせます。
注: 秘密メールはローカル・ユーザーにしか送信することができません。
例
- 秘密メールを送信するには、次のように入力します。
受信者の名前を付けて xsend コマンドを発行すると、メッセージのテキストを入力するためにメール・システムが使われます。 ユーザー ron へのメッセージを入力し終わったら、Enter キーの次に Ctrl-D または (ピリオド) を押してメール・エディターを終了し、メッセージを送信します。xsend コマンドは、メッセージを送信する前に暗号化を行います。xsend ron
- ファイルを別のユーザーに送信するには、次のように入力します。
この例では、ファイル proposal がユーザー lance に送られます。xsend lance <proposal
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/var/spool/secretmail/*.keys | User 用の暗号化された鍵が入っています。 |
/var/spool/secretmail/*.[0-9] | User 用の暗号化されたメール・メッセージが入っています。 |
/usr/bin/xsend | コマンド実行可能ファイルが入っています。 |