wparerr コマンド

目的

特定のワークロード・パーティション (WPAR) のエラー・メッセージをログに記録します。

構文

グローバル

wparerr –w  WparName [{-c <cat file> -s <set no> -n <msg no>}]  -S default_string args

WPAR

wparerr  [ -c  <cat file> -s <set no> -n <msg no>}]  -S default_string args

説明

wparerr コマンドは、特定の WPAR のエラー・メッセージをログに記録するメカニズムを提供します。 それぞれの WPAR は、最大 1 KB のエラー・メッセージを保持することができます。 新規のメッセージを記録するのに十分なスペースがあれば、このコマンドによってメッセージが記録されますが、十分なスペースがなければ失敗します。 -w オプションを WPAR の内部で使用してはなりません。-S フラグの後のすべては、メッセージの引数として処理されます。

フラグ

項目 説明
-w ワークロード・パーティションの名前を指定します。そのワークロード・パーティションのメッセージがログに記録されます。
-c 変換に使用されるカタログ・ファイル名を指定します。
-s カタログ・ファイル内のエラー・メッセージのメッセージ・セット番号を指定します。
-n エラー・メッセージのメッセージ番号を指定します。
-S デフォルトのメッセージ文字列を指定します。 printf サブルーチンの Format パラメーターと同じ構文に従います。浮動小数点はサポートされません。
args メッセージに対する引数があれば、それを指定します。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意

このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 許可と特権の詳細については、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  • WPAR mywpar のメッセージをグローバルからログに記録するには、次のように入力します。
     wparerr –w mywpar –c wparerrs.msg –s 1 –n 12 –S “ %s failed with return value %d¥n” lswpar -1
  • コマンドの失敗を WPAR の内部からログに記録するには、次のように入力します。
    wparerr –c wparerrs.msg –s 1 –n 5 –S “ %s application does not allow checkpoint¥n” myapplication