whodo コマンド

目的

システムでユーザーが実行中のジョブをリストします。

構文

whodo [ -h ] [ -l ] [ -X ] [ User ]

説明

子プロセスだけでなく、その端末用のすべてのプロセスに関する情報を印刷します。

デフォルトでは、コマンドがアクティブなログ・ユーザーごとに作成した出力には、 端末名、ユーザー ID、ログイン日時が含まれます。 先頭には、日付、時間、およびマシン名が出力されます。 この情報の後に、 そのユーザー ID に関連するアクティブ・プロセスのレコードが続きます。 各レコードには、 端末名、プロセス ID、使用された CPU 時間 (分と秒) およびプロセス名が含まれます。

フラグ

項目 説明
-h 出力に印刷される見出しを抑止します。
-l 詳細フォームの出力を作成します。システムの現行アクティビティーの要約が印刷されます。 要約には、下記の内容が含まれます。
User
ログインしているユーザー
tty
ユーザーがオンにしている tty の名前
login@
ユーザーがログインした日時
idle
プログラムを最後に端末から読み込もうとしてからの時間 (分)
JCPU
すべてのプロセスとその子が端末上で使用したシステム装置時間
PCPU
現在アクティブなプロセスが使用したシステム装置時間
what
現行プロセスの名前とパラメーター。
要約の見出し行には、現在の日時、システムが始動してからの経過時間、および そのシステムにログインしたユーザー数が表示されます。
-X 各ユーザー名を最初の 8 文字に切り捨てるのではなく、ユーザー名のすべての使用可能な文字を印刷します。 ユーザー名も、出力の最後のカラムに移動されます。

パラメーター

項目 説明
User 出力を、User で指定したユーザーに関連するすべてのセッションのみに制限します。 複数のユーザー名を同時に指定することはできません。

終了状況

0
コマンドは正常に完了しました。
>0
エラーが発生しました。

  1. whodo コマンドが、フラグやパラメーターを指定せずに、ホスト "linguist" で起動されると、 出力は以下のようになります。
    Sun Jul 28 16:27:12 2002
    linguist
    
    lft0	jeffg	8:15
             ?	4136	 0:00	dtlogin
             ?	3408	 4:55	dtsession
             ?	2072	 4:37	dtwm
             ?	17310	 0:00	dtexec
             ?	20904	 5:53	dtterm
         pts/0	22454	 0:00	ksh
         pts/0	4360	 0:07	ksh
         pts/0	25788	 0:00	whodo
             ?	23672	 0:00	dtexec
             ?	27536	 0:00	dtterm
         pts/3	21508	 0:00	ksh
             ?	23888	 0:00	dtexec
             ?	24384	 2:49	dtterm
         pts/2	24616	 0:00	ksh
         pts/2	25002	 0:04	ksh
         pts/2	26110	 0:00	ksh
             ?	25276	 0:00	dtexec
             ?	27090	 0:31	dtterm
         pts/1	24232	 0:00	ksh
         pts/1	23316	 0:01	ksh
             ?	12566	 4:23	dtfile
             ?	21458	 1:35	dtfile
    
    pts/0	jeffg	8:16
         pts/0	22454	 0:00	ksh
         pts/0	4360	 0:07	ksh
         pts/0	25788	 0:00	whodo
    
    pts/1	jeffg	17:8
         pts/1	24232	 0:00	ksh
         pts/1	23316	 0:01	ksh
    
    pts/2	jeffg	17:20
         pts/2	24616	 0:00	ksh
         pts/2	25002	 0:04	ksh
         pts/2	26110	 0:00	ksh
    
    pts/3	root	16:26
         pts/3	21508	 0:00	ksh
  2. コマンド whodo -l が、ホスト linguist 上で、以下の出力を生成します。
      04:33PM   up 20 day(s), 22 hr(s), 51 mins(s)  5 user(s)
    User     tty          login@       idle      JCPU      PCPU what
    jeffg    lft0        08Jul02   21day(s)                     /usr/sbin/getty /de
    jeffg    pts/0       08Jul02                14:00         7 whodo -l 
    jeffg    pts/1       16Jul02   10day(s)        44         9 /usr/bin/ksh 
    jeffg    pts/2       12Jul02         11      8:39         4 /usr/bin/ksh 
    root     pts/3       04:26PM          7                     -ksh 
  3. コマンド whodo -lX が、ホスト kq11 上で、以下の出力を生成します。
      12:50AM   up 3 day(s),  1 hr(s), 41 mins(s)  4 user(s)
     tty          login@       idle      JCPU      PCPU what             User
     tty0        Wed11PM    2day(s)                     -ksh             root
     pts/0       12:12AM                                tn 0             root
     pts/1       12:20AM                                whodo -lX        long_username_greater_than_eight_characters
     pts/2       Fri05AM    2day(s)                     -ksh             root
    

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/whodo whodo コマンドが入っています。
/etc/utmp ユーザーのリストが入っています。