telnet、tn または tn3270 コマンド
目的
Telnet インターフェースを使用してローカル・ホストとリモート・ホストを接続します。
構文
{ telnet | tn | tn3270 } [ -d ] [ -p ] [ -n TraceFile ] [ -e TerminalType ] [ -f | -F ] [ -k realm ] [ -l user ] [ Host [ Port ] ]
説明
telnet コマンドは、tn または tn3270 コマンドとも呼ばれますが、コマンド・モードと入力モードという 2 つの異なるモードで動作します。
システム
ユーザーには、デフォルト・ログインの機密ラベル (SL) および保全性ラベル (TL) が割り当てられます。これは、ログインが成功した後のユーザーのプロセスの SL と TL です。
ユーザーは、デフォルトのログイン SL を使用してログインしない場合は、ログイン時に -e オプションを使用して、別の SL の提供を選択できます。 ユーザーが提供する SL は、ユーザーのクリアランスより劣勢であって、システムの認定範囲内に含まれている必要があります。 TL は、ユーザーがログイン時に指定できません。 デフォルトのログイン SL および TL は、ユーザーごとのユーザー名とクリアランスとともに、/etc/security/user ファイル内に定義されます。 -e オプションを使用する場合は、サーバー側のカーネル・トラステッド・ネットワーク・ビットをオフにする必要があります。
コマンド・モード
telnet コマンドを引数を付けずに発行すると、telnet>、tn>、または tn3270> プロンプトが表示され、コマンド・モードに入ります。telnet コマンドに対しては Ctrl-]、 tn コマンドに対しては Ctrl-T、 または tn3270 コマンドに対しては Ctrl-C を押すことにより、 入力モードからコマンド・モードに入ることもできます。コマンド・モードでは、サブコマンドを入力してリモート・システムを管理できます。これらのサブコマンドには、完了時にリモート・セッションに戻るものがあります。完了時にリモート・セッションに戻らないサブコマンドの場合は、Enter キーを押してリモート・セッションに戻ってください。
注: このコマンドのデフォルトのエスケープ・シーケンスは、telnet コマンドに対しては Ctrl-]、 tn コマンドに対しては Ctrl-T、または tn3270 コマンドに対しては Ctrl-C です。このデフォルトは、 TNESC 環境変数を変更してオーバーライドできます。
リモート・ホストとの接続中に telnet コマンド・モードに入るには、TELNET エスケープ・キー・シーケンスを入力してください。コマンド・モードの場合、バックスペースなどのオペレーティング・システムの標準編集規則が使用できます。
入力モード
telnet コマンドに引数を付けて発行すると、 これらの引数を使用して open サブコマンドを実行し、入力モードに入ります。 入力モードのタイプは、リモート・システムのサポートに従って、文字単位 (一度に 1 文字ずつ)、または行単位 (行ごと) となります。文字単位モードでは、入力したテキストのほとんどは、処理のために即座にリモート・ホストに送られます。行単位のモードでは、すべてのテキストはローカルにエコーされ、完了した行がリモート・ホストに送られます。
いずれの入力モードでも、 toggle localchars サブコマンドの値が True であれば、 ユーザーの QUIT、INTR、FLUSH の文字はローカルにトラップされ、TELNET プロトコル・シーケンスとしてリモート・ホストへ送信されます。 toggle autoflush サブコマンドと toggle autosynch サブコマンドは、 このアクションに対して、リモート・ホストが TELNET シーケンスを認識するまで、以降の出力を端末にフラッシュさせ、 そして以前の端末入力を (QUIT 文字と INTR 文字の場合) フラッシュさせます。
アラビア語とヘブライ語のサポート
telnet、tn、および tn3270 コマンドは、アラビア語とヘブライ語のテキストをサポートしています。これにより、エミュレーション・セッション中にアラビア文字またはヘブライ文字を入力することができます。Ar_AA ロケールでは、アラビア文字が正しい形状で表示されます。以下の機能により、両方向のアラビア語とヘブライ語のテキストがサポートされます。
言語選択
この機能により、言語層を切り換えることができます。アラビア語/ヘブライ語選択機能を アクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+N | AIX 端末から |
Esc+N | ASCII 端末から |
Alt+N または Esc+N | ラテン AIX 端末から |
ラテン言語層をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+L | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+L | ASCII 端末から |
Alt+L または Esc+L | AIX 端末から |
画面反転
この機能により、画面イメージが反転し、新しい画面方向のデフォルト言語が起動されます。したがって、画面を右から左に反転させると、言語はアラビア語/ヘブライ語に変更されます。画面を左から右に反転させると、言語はラテン語に変更されます。
対称文字スワッピング機能が使用可能になっている場合に、画面を反転させると、両方向文字がその対となる文字に置き換えられます。 例えば、数字スワッピング機能が使用可能になっている場合に、画面を反転させると、 ヒンディ語の数字がそれに対応するアラビア数字に置き換えられ、 アラビア数字はそれに対応するヒンディ数字に置き換えられます。
画面反転機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+S | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+S | ASCII 端末から |
Alt+S または Esc+S | ラテン AIX 端末から |
プッシュ/エンド・プッシュ
プッシュ機能を使用すると、画面方向と逆方向のテキストを編集することができます。この機能をアクティブにすると、カーソルの進行方向が反対になり、それに応じて言語層が変更されて、Push セグメントが作成されます。
プッシュ機能には、以下の 2 つの 2 次モードがあります。
項目 | 説明 |
---|---|
境界モード | このモードは、プッシュ・モードに入るときにアクティブになります。このモードでは、文字をさらに入力する間は、カーソルはその位置に残っています。テキストは、画面方向とは逆方向にプッシュされます。 |
編集モード | このモードは、カーソルを境界位置からプッシュ・セグメント領域に移動するとアクティブになります。このモードでは、フィールドの本来の向きに入力する間に、プッシュ・セグメント内でテキストを編集することができます。 |
この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+P | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+P | ASCII 端末から |
Alt+P または Esc+P | ラテン AIX 端末から |
エンド・プッシュ機能は、プッシュ機能を終了させます。カーソルはプッシュ・セグメントの終わりまでジャンプし、その進行方向は元の方向に戻ります。エンド・プッシュ機能をアクティブにするには、カーソル・アップ、カーソル・ダウン、または Enter キーのような任意のアテンション ID (AID) キーを押します。また、この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用する方法もあります。
項目 | 説明 |
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Alt+E | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+E | ASCII 端末から |
Alt+E または Esc+E | ラテン AIX 端末から |
フィールド反転
この機能は、フィールド方向を画面方向と逆または同じになるように切り換えます。この機能では、フィールド内のテキストは反転されません。カーソルの向きは、新しいフィールド方向に設定され、それに応じて言語層が選択されます。
例えば、フィールド反転機能をアクティブにしたときに、カーソルがフィールドまたは行の最初の論理位置にあれば、カーソルはそのフィールドまたは行の反対側までスキップします。このスキップ先の位置が最初の論理位置になります。フィールド反転機能をアクティブにしたときに、カーソルがフィールドまたは行の先頭位置になければ、カーソルはその位置に残り、既存のテキストを本来の状態で正しく編集することができます。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+R | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+R | ASCII 端末から |
Alt+R または Esc+R | ラテン AIX 端末から |
自動プッシュ
この機能を使用すると、左から右と右から左の方向が混在するテキストを入力することができます。この機能を使用可能にすると、入力した文字または選択した言語層に従って、反転セグメントが自動的に開始され終了されます。したがって、このモードはプッシュ・モードを自動的に起動するので、プッシュ機能を起動する必要はありません。
右から左に入力するフィールドに数字またはラテン文字を入力すると、自動プッシュ機能は言語を変更せずに自動的にプッシュ機能を開始します。さらに数字またはラテン文字を入力すると、プッシュ機能が継続します。それ以外の場合は、プッシュ機能が自動的に終了します。したがって、プッシュ/エンド・プッシュ機能を始動しなくても、数字またはラテン文字が埋め込まれたアラビア語/ヘブライ語テキストを入力することができます。
左から右に入力するフィールドにアラビア語/ヘブライ文字を入力すると、自動プッシュ機能は言語を変更せずにプッシュ機能を自動的に開始します。数字またはラテン文字を入力すると、自動プッシュ機能が自動的に終了します。したがって、プッシュ/エンド・プッシュ機能ではなく、言語選択機能を使用して、アラビア語/ヘブライ語テキストが埋め込まれたラテン語テキストを入力することができます。
この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+A | アラビア語またはヘブライ語 AIX 端末から |
Esc+A | ASCII 端末から |
Alt+A または Esc+A | ラテン AIX 端末から |
フィールド形状
この機能は、現行フィールドまたは行にアラビア文字の形状を設定します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+H | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+H | ASCII 端末から |
Alt+H または Esc+H | ラテン AIX 端末から |
フィールド形状解除
この機能は、現行フィールドまたは行のアラビア文字の形状設定を解除します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+B | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+B | ASCII 端末から |
Alt+B または Esc+B | ラテン AIX 端末から |
コンテキスト形状決定
この機能は、前後のテキストに基づいてアラビア文字の形状を決定します。コンテキスト形状決定機能は、右から左へのテキストを入力または編集するときにのみ使用します。特定の形状選択キーを押すと、この機能が終了します。これはデフォルトの機能です。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+C | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+C | ASCII 端末から |
Alt+C または Esc+C | ラテン AIX 端末から |
初期形状決定
この機能は、アラビア文字をその初期形状に設定します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
Alt+I | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+I | ASCII 端末から |
Alt+I または Esc+I | ラテン AIX 端末から |
中間形状決定
この機能は、アラビア文字をその中間形状に設定します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
Alt+M | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+M | ASCII 端末から |
Alt+M または Esc+M | ラテン AIX 端末から |
分離形状決定
この機能は、アラビア文字をその分離形状に設定します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
Alt+O | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+O | ASCII 端末から |
Alt+O または Esc+O | ラテン AIX 端末から |
最終形状決定
この機能は、アラビア文字をその最終形状に設定します。この機能をアクティブにするには、以下のキーの組み合わせを使用します。
項目 | 説明 |
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Alt+Y | アラビア語 AIX 端末から |
Esc+Y | ASCII 端末から |
Alt+Y または Esc+Y | AIX 端末から |
その他の機能
数字スワッピング機能をアクティブにするには、コマンド・ラインに以下の行を入力します。
export ARB_NUM_SWAP=1
対称文字スワッピング機能をアクティブにする、つまり中括弧や大括弧などの両方向文字をスワップするには、コマンド・ラインに以下のように入力します。
export ARB_SYM_SWAP=1
ホストが使用するコード・ページを指定するには、コマンド・ラインに以下のように入力します。
export RM_HOST_LANG=IBM-420
端末タイプ・ネゴシエーション
telnet コマンドは、telnet プロトコルを使用して端末タイプを交渉し、交渉内容に応じて TERM 環境変数を設定します。
端末ネゴシエーションをコンソールからオーバーライドするには、EMULATE 環境変数または -e フラグを使用します。あるいは 3270 エミュレーションを要求する場合には、tn3270 コマンドを呼び出します。 端末タイプ・ネゴシエーションを実行するかどうかを判別するときの、telnet コマンド処理の順序を以下のリストで説明します。
- -e コマンド・ライン・フラグ (交渉なし)
- EMULATE 環境変数 (交渉なし)
- tn3270 コマンド (交渉なし)
- 上記項目の 1、2、および 3 がない場合には、端末タイプ・ネゴシエーションが自動的に発生します。
クライアントとサーバーが 3270 データ・ストリームの使用について交渉する場合には、キーボード・マッピングは以下の優先順位によって決定されます。
項目 | 説明 |
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$HOME/.3270keys | tn コマンドまたは telnet コマンドが呼び出されたときに、ユーザーの 3270 キーボード・マップを指定します。カラー・ディスプレイを使用している場合は、このファイルを変更して 3270 ディスプレイ用にカラーをカスタマイズすることもできます。 |
/etc/map3270 | tn3270 コマンドが呼び出されたときに、ユーザーの 3270 キーボード・マップを指定します。/etc/map3270 ファイルは、tn3270 コマンド用のキーボード・マップとカラーを定義します。 |
/etc/3270.keys | 限定された機能端末で使用する基本 3270 キーボード・マップを指定します。 |
セキュア・アテンション・キー (SAK) オプション
端末ネゴシエーションの他に、telnet コマンドによりセキュア・アテンション・キー (SAK) オプションに関する交渉を行うことができます。このオプションがサポートされている場合には、ユーザー ID やパスワードの変更などのタスクに対して、リモート・ホストへのセキュア通信パスをローカル・ユーザーに提供します。リモート・ホストが SAK 機能をサポートしている場合には、 telnet send sak サブコマンドが発行されると、 トラステッド・シェルがリモート・ホスト上でオープンされます。 set sak サブコマンドを使用すると、 telnet 入力モードで使用可能な単一のキーに SAK 機能を割り当てることもできます。
行の終わり (End of Line) 規則
Telnet プロトコルは、キャリッジ・リターン - 改行 (CR-LF) シーケンスが行の終わり (End of Line) を意味するよう定義します。 端末入力では、これはユーザー端末上で押されたコマンドの終了または行の終わりキーに相当します。 ASCII 端末では、これは CR キーですが、"Return" または "Enter" とラベルが付いていることもあります。
Telnet サーバーがリモート端末からの入力として Telnet の行の終わりシーケンス CR-LF を受信すると、結果はユーザーがローカル端末上で行の終わりキーを押した場合と同じになります。
ASCII サーバーでは、Telnet シーケンス CR-LF を受信すると、ローカル・ユーザーがローカル端末で CR-LF キーを押した場合と同じ結果になります。ASCII サーバー上で Telnet 接続を介して入力を受信した場合には、CR-LF と CR-NUL は同じ結果になります。
注: TELNET ユーザーは、CR-LF、CR-NULL、LF のいずれかを送ることができなければ なりません。ASCII ユーザーは、CR-LF または CR-NULL を送ることができなければなりません。
ASCII ホスト上の Telnet ユーザーは、行の終わりキーを押したときに、CR-LF または CR-NULL のいずれかを送れるように、ユーザー制御可能なモードを持たなければなりません。CR-LF をデフォルトにしてください。端末とコンピューター間以外の Telnet データの送信を行う場合は、Telnet の行 の終わりシーケンス、CR-LF を必ず使用してください。例えば、Telnet サーバーが出力を送信する場合や Telnet プロトコルが別のア プリケーション・プロトコルを組み込む場合などです。
telnet コマンドは、ユーザーを検証するために (exec コマンドを使用して) /usr/sbin/login コマンドを「実行」します。これにより、1) 全ユーザーとデバイスの属性を telnet 接続で有効にすることができ、2) 一度に許可されるログイン・セッションの最大数 (maxlogins 属性によって決まります) に対して telnet 接続にカウントさせるようになります。属性の定義は /etc/security/user ファイルおよび /etc/security/login.cfg ファイルに定義されています。
制限
- telnet コマンドの初期バージョンは、 高機能端末装置 (HFT) をエミュレートするエスケープの送信機能の面で、 AIX バージョン 4 以降の telnet コマンドと互換性がありません。 現在のバージョンの telnet コマンドでは、エスケープ・キーをヒットするとエスケープを 1 つだけ送信しますが、以前のバージョンでは 2 つのエスケープ文字を送信します。
- ISO 8859 Latin コード・ページをインプリメントするため、telnet コマンドは、バイナリー・モードでない 8 ビット文字の送信ができなければなりません。これは、TCP/IP の国際化のために必要です。
- 新しい文字セットをサポートするために、terminfo ファイル内の hft-m、ibm5081、hft、hft-nam、hft-c、aixterm-m、aixterm エントリーに以下のものが追加されました。
box1=¥154¥161¥153¥170¥152¥155¥167¥165¥166¥164¥156, batt1=f1, box2=¥154¥161¥153¥170¥152¥155¥167¥165¥166¥164¥156, batt2=f1md, font0=¥E(B, font1=¥E(0,
- rlogind および telnetd デーモンは、POSIX 伝送制御手順を使用して、ローカル TTY の伝送制御手順を変更します。 ローカル TTY 上で POSIX 伝送制御手順が使用されない場合には、別の伝送制御手順のエコー出力により、不適切な動作を招く可能性があります。 正しく機能するために、AIX TCP/IP は POSIX 伝送制御手順に対応していなければなりません。
- telnet コマンドでは、マウスを入力デバイスとして使用できません。
- telnet コマンドは、APL データ・ストリームをサポートしません。
環境変数
以下の環境変数は telnet コマンドと一緒に使用できます。
項目 | 説明 |
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EMULATE | -e フラグと同じ方法で端末タイプ・ネゴシエーションをオーバーライドします。 EMULATE 環境変数の値が vt100 または 3270 と定義されると、telnet コマンドはそれぞれ DEC VT100 端末または 3270 端末をエミュレートします。EMULATE 変数が定義されていないか、または値が none であれば、telnet コマンドは通常どおり動作します。EMULATE 変数が vt100 または 3270 に設定されている場合は、リモート・ログイン接続の TERM 環境変数を同じ値に設定してください。これは、接続がオープンされた後で、env コマンドを使って検査できます。 |
TNESC | 代替 TELNET エスケープ文字を、デフォルト以外、つまり telnet コマンドの場合は Ctrl-]、tn コマンドの場合は Ctrl-T、tn3270 コマンドの場合は Ctrl-C に指定します。telnet エスケープ・シーケンスを変更するには、使用したい文字の 8 進数を TNESC に設定します。次に TNESC をエクスポートします。例えば、TELNET エスケープ・シーケンスを Ctrl-] に変更するには、TNESC を 35 に設定します。 |
MAP3270 | ユーザーの 3270 キーボード・マップの入った代替ファイルを指定します。MAP3270 変数には代替ファイルの絶対パス名が入っていなければなりません。代替ファイルは、デフォルトの /etc/map3270 ファイルと同じフォーマットを用いて作成します。 |
RM_HOST_LANG | リモート 3270 ホストで使用されている EBCDIC コード・ページを指定します。非英語環境の 3270 ホストに telnet でログイン
する (telnet コマンドを使用する) 前に、正しいコード・ページに対する RM_HOST_LANG 環境変数を設定してください。
デフォルトは英語です。使用可能なコード・ページについて
は、「Globalization Guide and Reference」のプログラミングのためのコンバーターの概要のセクションを参照してください。
RM_HOST_LANG
環境変数のフォーマットは、所定のコード・ページを指定することにより行います。
制限: tn3270 コマンドは、DBCS のターミナル・タイプ
がサポートされていないので、DBCS をサポートしません。
telnet コマンドは、iconv コマンドを使って文字を変換します。ユーザーは、このデフォルトの変換変更テーブルを、genxlt コマンドを使って変更できます。 |
フラグ
項目 | 説明 |
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-d | デバッグ・モードをオンにします。 |
-e TerminalType | 端末タイプ・ネゴシエーションをオーバーライドします。可能な値は vt100、3270 または none です。 |
-n TraceFile | TraceFile 変数で指定されたファイルにネットワーク・トレース情報を記録します。 |
-p | 現在の TTY 属性を保持します。 |
-f | クレデンシャルが転送されます。このフラグは、Kerberos 5 が現在の認証メソッドでない場合は無視されます。 認証は、現在の DCE 証明書に転送可能のマークが付けられていない場合には無視されます。 |
-F | クレデンシャルが転送されます。さらに、リモート・システム上でのクレデンシャルは、転送可能とマークされます (認証は別のリモート・システムに渡すことができます)。このフラグは、Kerberos 5 が現在の認証メソッドでない場合は無視されます。 認証は、現在の DCE 証明書に転送可能のマークが付けられていない場合には無視されます。 |
-k realm | ユーザーは、ローカル・システムのレルムと異なる場合は、リモート端末のレルムを指定することができます。この目的では、レルム は DCE セルと同義です。このフラグは、 Kerberos 5 が現在の認証メソッドでない場合は無視されます。 |
-l user | telnet がログインを行いたいリモート・ユーザーを指定します。このオプションは、Kerberos 5 が現在の認証メソッドでない場合は無視されます。 |
サブコマンド
各サブコマンドを入力する前に Ctrl-T を押します。Ctrl-T は、後に非テキスト情報が続くことをプログラムに指示するエスケープ・シーケンスです。Ctrl-T を押さなければ、プログラムはサブコマンドをテキストとして解釈します。
以下のリストの各サブコマンドについては、サブコマンドを固有に識別できるだけの文字を入力すれば十分です (例えば、quit サブコマンドの場合は、q を入力すれば十分です)。これは display、emulate、 mode、set、および toggle サブコマンドへの引数にも当てはまります。
telnet のサブコマンドは以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
? [Subcommand] | telnet サブコマンドに関するヘルプを要求します。引数を指定しないと、? サブコマンドはヘルプ要約を出力します。 Subcommand 変数を指定すると、そのサブコマンドに関するヘルプ情報が表示されます。 |
close | open サブコマンドを使用して接続を確立したときは、TELNET 接続をクローズし、telnet コマンド・モードに戻ります。 telnet コマンドを、 ホストを指定して始動したときは、 close サブコマンドは TELNET 接続をクローズし、 telnet プログラムを終了します (quit サブコマンドと同じです)。 |
display [Argument] | Argument 変数を指定しなければ、set 値と toggle 値をすべて表示します。引数を指定すると、Argument 変数に一致する値のみをリストします。 |
emulate TerminalType | 指定された端末タイプで端末タイプ・ネゴシエーションをオーバーライドします。可能な選択肢は以下のとおりです。
|
vt100 | DEC VT100 端末をエミュレートします。 |
項目 | 説明 |
---|---|
mode Type | 現在の入力モードを指定します。Type 変数の値が line の場合、モードは行単位です。Type 変数の値が character の場合、モードは文字単位です。要求されたモードに入る前にリモート・ホストから許可が要求され、リモート・ホストがサポートすれば、新しいモードに入ります。 |
open Host [Port] | 指定されたホストへの接続をオープンします。Host の指定として、ホスト名または少数形式のインターネット・アドレスが使用できます。Port 変数を指定しないと、telnet サブコマンドはデフォルト・ポートで TELNET サーバーに接続しようとします。 |
quit | TELNET 接続をクローズし、telnet プログラムを終了します。コマンド・モードの Ctrl-D も接続をクローズし、終了します。 |
send Arguments | 1 つ以上の引数 (特殊文字シーケンス) をリモート・ホストに送ります。複数の引数を使う場合はスペースで区切ります。
以下の引数が使用できます。
|
set VariableValue | TELNET の変数を指定された値に設定します。特殊値 off
は指定された変数に関する機能をオフにします。display サブコマンドを使用すると、
各変数の現在の設定値を照会できます。 以下の変数を指定できます。
|
status | 現行モードや現在接続されているリモート・ホストなど、telnet コマンドの状況を表示します。 |
toggle Arguments | telnet コマンドがイベントに応答する方法を制御する 1 つ以上の引数を切り替えます。指定できる値は true と false です。複数の引数を使う場合はスペースで区切ります。
display サブコマンドを使用すると、
各引数の現在の設定値を照会できます。
以下の引数が使用できます。
|
z | TELNET プロセスを延期します。
TELNET プロセスに戻るには、
csh コマンドまたは ksh コマンドの fg 組み込み (標準装備の) コマンドを使用してください。
注: z サブコマンドには、他のプロセスの場合の Ctrl-Z キー・シーケンスと同じ効果があります。これは、Telnet の実行を延期し、元のログイン・シェルに戻します。 |
認証
システムが Kerberos 5 認証用に構成されている場合、telnet クライアントは、認証ネゴシエーションを試みます。telnet に使用される認証ネゴシエーションや、そのためのオプションやサブオプションの定義は、rfc 1416 で定義されます。
クライアントとサーバーは、認証タイプで同意する場合、クライアントがアクセスしたいアカウントを含む認証情報を交換します。これは、 -l フラグが設定されていなければ、 ローカル・ユーザーです。
クライアントとサーバーが認証情報に同意できないか、 失敗した場合でも、 telnet 接続は標準の接続を継続します (標準の AIX の構成である場合)。
次の条件のすべてが満たされた場合にのみ、リモート・ホストへのアクセスが可能になります。
- ローカル・ユーザーに現在の DCE クレデンシャルがある。
- リモート・システムが、リモート・アカウントへのアクセスに十分であるとして DCE クレデンシャルを受け入れる。 追加情報については、kvalid_user 関数を参照してください。
セキュリティー
例
以下の例で、telnet コマンドの代わりに tn コマンドを入力すると、コマンド・モード・プロンプトが tn> として表示されます。
- リモート・ホスト host1 にログインし端末ネゴシエーションを実行するには、以下のように入力します。
telnet host1
- vt100 端末 (端末タイプ・ネゴシエーションなし) として host1 にログインするには、以下のいずれかの方式を選択します。
- リモート・ホストにログインし、telnet プログラムの状況を検査するには、以下のように入力します。
ログイン・プロンプトが表示されたら、ログイン ID とパスワードを入力します。 Ctrl-T キー・シーケンスを押すと、telnet> プロンプトが表示されます。telnet> プロンプトが表示されたら以下のように入力します。 画面には、以下のような情報が表示されます。telnet host3
status サブコマンドが終了したら、Enter キーを押してリモート・プロンプトに戻ります。Connected to host3. Operating in character-at-a-time mode. Escape character is '^]'.
ログインが完了したら、コマンドを発行できます。システムからログアウトして接続をクローズするには、Ctrl-D を押すか終了します。
- tn3270 コマンドを使用してリモート・ホストにログインするには、以下のように入力します。
ホスト・ログイン画面が表示されます。ここでログイン ID とパスワードを入力できます。ログインが完了したら、コマンドを発行できます。システムからログアウトして接続をクローズするには、Ctrl-D を押すか終了します。tn3270 hostname
- 特定の SL
sec a b
のユーザー名david
の telnet コマンドによって、icehouse.austin.ibm.com リモート・ホストに接続するには、以下のコマンドを入力します。- コマンド・ラインで、
telnet icehouse.aoot.austin.ibm.com
と入力して、icehouse.austin.ibm.com に接続します。 login
フィールドで、david -e "sec a b"
と入力します。passwords
フィールドで、david のパスワードを入力します。
リモート・サーバーから切断するには、Ctrl-T キー・シーケンスを使用します。
- コマンド・ラインで、
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/etc/3270.keys | 限定機能端末で使用するための基本 3270 キーボード・マッピングを定義します。 |