svmon コマンド

目的

仮想メモリーのスナップショットをキャプチャーし、分析します。

構文

コマンド・レポート

svmon -C commands [ -O options ] [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

明細セグメント・レポート

svmon -D sids [ -O options ] [ -i interval [ numintervals ] ]

グローバル・レポート

svmon -G [ -O options ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

プロセス・レポート

svmon -P [ pids ] [ -O options ] [ [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

セグメント・レポート

svmon -S [ sids ] [ -O options ] [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

ユーザー・レポート

svmon -U [ lognames ] [ -O options ] [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

ワークロード・マネージメント・クラス・レポート

svmon -W [ classnames ] [ -O options ] [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

ワークロード・マネージメント tier レポート

svmon -T [ tiers ] [ -O options ] [ -a supclassname ] [ -t count ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -@ [ ALL | wparnames ] ]

XML レポート

svmon X [ -o filename ] [ -i interval [ numintervals ] ] [ -c < comment > ] [ -O options ]

説明

svmon コマンドは、メモリーの現在の状態についての情報を表示します。ただし、表示される情報はメモリーの真のスナップショットを表していません。これは、割り込みが可能な状態で svmon コマンドがユーザー・レベルで実行されているためです。

フラグを指定しないと、svmon コマンドはシステム・レベルの実メモリーをデフォルトで報告します。

メモリー消費量の詳細を表示し、以下のタイプのレポートを作成することができます。レポートのタイプの詳細情報については、以下のリンクから 1 つを選択してください。

これらのレポートの出力は短縮形式または長形式にすることができます。短縮形式のレポートを生成するには、-O フラグを指定してください。-O フラグを指定しないと、レポートは長形式になります。

コマンド・レポート

コマンド・レポートは、指定されたコマンドのメモリー使用の統計を表示します。このレポートを印刷するには、-C フラグを指定します。コマンド・レポートは短縮形式または長形式 (詳細形式) にすることができます。
項目 説明
短縮レポート それぞれのコマンドの 1 行の要約。デフォルト形式として短縮レポートを設定するには、-O フラグを指定します。
詳細レポート 要約、1 ページごとのサイズのレポート、およびセグメントの詳細を含む、それぞれのコマンドの複数行報告書。デフォルト形式として詳細レポートを設定するには、-O フラグを指定しないでください。

明細セグメント・レポート

明細セグメント・レポートは、指定された基本セグメントについての詳細情報を表示します。明細セグメント・レポートを印刷するには、-D フラグを指定します。

明細セグメント・レポートは、詳細レポート形式のみです。

グローバル・レポート

グローバル・レポートは、システム全体で使用されている実メモリーとページング・スペースの統計を表示します。フラグをまったく指定しない場合、グローバル・レポートは svmon コマンドによって生成されるデフォルト形式のレポートになります。

グローバル・レポートを印刷するには、-G フラグを指定します。

グローバル・レポートは、短縮形式または長形式にすることができます。
項目 説明
短縮レポート システムの主要メトリックのみに関するレポート。このレポートは 1 行、最大 160 文字からなります。
詳細レポート メモリー、ページ・サイズ、およびアフィニティー・ドメインの要約。レポートは複数行からなります。これがグローバル・レポートのデフォルト形式です。
デフォルトで、以下のメトリックが表示されます。
  • メモリー・メトリックは、マシンのメモリー消費量を表示します。
  • ページ・サイズ・メトリックは、ページ・サイズのメモリー消費量を表示します。
  • アフィニティー・ドメイン・メトリックは、アフィニティー・ドメインごとのメモリー・アフィニティーを報告します。
注: svmon コマンドのグローバル・レポートにあるピン・メモリー・ページには、カーネル・ロック (vmm_klock_mode オプション) が有効である場合、カーネル・ロックされたページが含まれます。 カーネル・ロック・オプションについて詳しくは、vmo -h vmm_klock_mode コマンドで表示される説明を参照してください。

プロセス・レポート

プロセス・レポートは、指定したアクティブ・プロセスのメモリー使用を表示します。プロセスのリストを指定しない場合、svmon コマンドはすべてのアクティブ・プロセスのメモリー使用統計を表示します。

プロセス・レポートを印刷するには、-P フラグを指定します。

プロセス・レポートは、短縮形式または長形式にすることができます。
項目 説明
短縮レポート 各プロセスの 1 行からなるレポート。短縮レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定します。
詳細レポート 複数行からなる、各プロセスの要約。詳細レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定しないでください。このレポートにはそれぞれのプロセスの要約、1 ページごとのサイズのレポート、およびセグメントの詳細が含まれます。
注記: アプリケーションがメモリーを解放した場合、svmon コマンドでは、メモリー使用量のカウントの減少を表示しません。メモリーがアプリケーションから解放されると、プロセスごとのメモリー解放リストに戻ります。svmon コマンドは、そのアプリケーションに割り当てられたメモリーとして解放されたメモリーを把握しています。

セグメント・レポート

セグメント・レポートは、指定したセグメントのメモリー使用の統計を表示します。定義されているすべてのセグメントの統計を表示するには、リストを指定しないでください。

セグメント・レポートを印刷するには、-S フラグを指定します。

セグメント・レポートには、指定されているセグメントごとのメトリックが含まれます。このレポートでは、セグメントごとに複数行のメトリックが含まれています。

ユーザー・レポート

ユーザー・レポートは、指定されたユーザー (ログイン名) のメモリー使用の統計を表示します。すべてのユーザーの統計を表示するには、ログイン名のリストを指定しないでください。

ユーザー・レポートを印刷するには、-U フラグを指定します。

ユーザー・レポートは、短縮形式または長形式にすることができます。
項目 説明
短縮レポート 各ユーザーの 1 行からなるレポート。短縮レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定します。
詳細レポート 複数行からなる、各ユーザーの要約。詳細レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定しないでください。このレポートには、このレポートにはそれぞれのユーザーの要約、1 ページごとのサイズのレポート、およびセグメントの詳細が含まれます。

ワークロード・マネージメント・クラス・レポート

ワークロード・マネージメント・クラス・レポートは、指定されたワークロード・マネージメント・クラスのメモリー使用の統計を表示します。すべての定義クラスの統計を表示する場合は、クラスを指定しないでください。

ワークロード・マネージメント・クラス・レポートを印刷するには、-W フラグを指定します。

制限: このレポートは、ワークロード・マネージャー が稼働している場合にのみ選択可能です。ワークロード・マネージャー が稼働していない場合は、次のメッセージが表示され、統計の報告は行われません。
WLM must be started
ワークロード・マネージャー がパッシブ・モードで稼働している場合は、svmon コマンドは統計を表示する前に、以下のメッセージを表示します。
WLM is running in passive mode
ワークロード・マネージメント・クラス・レポートは、短縮形式または長形式にすることができます。
項目 説明
短縮レポート 各クラスの 1 行からなるレポート。短縮レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定します。
詳細レポート 複数行からなる、各クラスの要約。詳細レポートをデフォルト形式として設定するには、-O フラグを指定しないでください。このレポートには、このレポートにはそれぞれのクラスの要約、1 ページごとのサイズのレポート、およびセグメントの詳細が含まれます。

ワークロード・マネージメント tier レポート

ワークロード・マネージメント tier レポートは、tier に関する情報を表示します。すなわち、tier の番号、スーパークラス名、およびその tier に属するセグメントの実メモリー内のページ総数などです。

tier レポートを印刷するには、-T フラグを指定します。 詳細レポート形式のみがサポートされます。

制限: このレポートは、ワークロード・マネージャー が稼働している場合にのみ選択可能です。ワークロード・マネージャー が稼働していない場合は、次のメッセージが表示され、統計の報告は行われません。
WLM must be started
ワークロード・マネージャー がパッシブ・モードで稼働している場合は、svmon コマンドは統計を表示する前に、以下のメッセージを表示します。
WLM is running in passive mode

XML レポート

svmon コマンドを -X フラグを指定して使用することにより、XML 形式でレポートを生成することができます。XML レポートにはグローバル環境、プロセス、セグメント、ユーザー、ワークロード・マネージメント・クラス、およびシステムで実行されているコマンドのデータが含まれます。

レポートはデフォルトで標準出力に印刷されます。レポートを filename という名前のファイルに出力するには、-O filename フラグを指定します。出力ファイルの拡張子は .svm になります。

.svm ファイルは、/usr/lib/perf/svmon_schema.xsd ファイルによって定義される XML Schema Definition (XSD) を使用します。 このスキーマは自己作成文書なので、XML データを XML レポートに使用することによりカスタム・アプリケーションを作成できます。

XML レポートでは、-O affinity 引数を指定しない場合、またはこの引数を off の値に設定した場合は、システム・レベルのドメイン・アフィニティーのみが報告されます。

フラグ

コマンド・ライン・フラグが何も指定されない場合は、 -G フラグがデフォルトになります。

項目 説明
-@ [ ALL | wparnames ]

ワークロード区画のレポートを表示します。

-@ ALL オプションは、グローバル・レポートから始まるすべての WPAR のレポートを表示し、使用可能なすべての WPAR を処理し、名前でソートすることを指定します。

wparnames パラメーターに WPAR のリストを指定すると、WPAR の情報はヘッダーに表示され、レポートは WPAR 情報を追加せずに表示されます。表示されるすべての情報は、WPAR 内でのみ処理が行われ、意味のある WPAR に制限されます。例えば、表示される pid は仮想 pid で、これは WPAR 内の pid です。同じルールが svmon オプションにも適用されます。リスト内の各 WPAR 名は指定された順に処理され、それぞれの svmon レポートは WPARname ヘッダーによって分離されます。

リストを指定しないと、svmon コマンドは WPAR 情報を既存のレポートに追加します。レポートの pid セクションと segments セクションには、使用可能なときの WPAR 名が入っています。 仮想 pid 情報も、表示される場合があります。

すべてのキーワードが使用された場合、svmon コマンドはすべての使用可能な WPAR を処理して、WPAR 名でソートします。

注: -@ フラグは、 ワークロード区画内で実行された場合にはサポートされません。
-a supclassname スコープを (-T フラグによって戻される tier レポートで) supclassname パラメーターのサブクラスに制限します。
-c < comment > comment パラメーターによって指定されたコメントを XML レポートに追加します。-c フラグと -X フラグを同時に使用します。
-C commands commands パラメーターによって指定されたコマンドを実行するプロセスのメモリー使用統計を表示します。
-D sids sids パラメーターが指定するメモリー使用統計と、それぞれのセグメントのすべてのフレームの詳細な状況を表示します。
-G グローバル報告が表示されます。
-i interval [ numintervals ] 統計を繰り返し表示します。

svmon コマンドは、interval パラメーターによって指定された間隔で統計を収集して印刷します。

numintervals パラメーターは、繰り返し回数を指定します。numintervals パラメーターが指定されていない場合は、svmon コマンドはユーザーによって中断 (Ctrl+C) されるまで実行されます。

ヒント: オプションの中には統計を収集するのに数秒かかるものもあるため、実際の間隔は指定された間隔より大きくなる可能性があります。
-o filename filename パラメーターを使用して、XML レポートの出力ファイルを指定します。このフラグは -X フラグと同時に使用してください。
-O options svmon コマンドによって生成されるレポートの内容と表示を変更します。options パラメーターに値を指定すると、出力を変更することができます。
ヒント: -O options フラグによって以前に定義されているデフォルト値を上書きするには、svmon コマンドが起動されるディレクトリーに .svmonrc 構成ファイルを定義することができます。
-P [ pids ] pids パラメーターによって指定されるプロセスのメモリー使用量統計を表示します。
-S [ sids ] sids パラメーターによって指定されるセグメントのメモリー使用量統計を表示します。sids パラメーターは 16 進値です。指定されるセグメント ID (SID) は、基本セグメントのものでなければなりません。SID のリストを指定しないと、定義されているすべてのセグメントについてメモリー使用の統計が表示されます。
-t count 印刷される count パラメーターの先頭オブジェクトを表示します。
-T [ tiers ] tiers パラメーターによって指定される tier 番号のすべてのクラスのメモリー使用量統計を表示します。tier のリストを指定しないと、定義されているすべての tier についてメモリー使用の統計が表示されます。
-U [ lognames ] lognames パラメーターによって指定されるログイン名のメモリー使用量統計を表示します。ログイン ID のリストを指定しないと、定義されているすべてのログイン ID についてメモリー使用の統計が表示されます。
-W [ classnames ] classnames パラメーターによって指定される ワークロード・マネージャー クラスのメモリー使用量統計を表示します。クラス名のリストを指定しないと、定義されているすべてのクラス名についてメモリー使用の統計が表示されます。
-X XML レポートを生成します。

パラメーター

項目 説明
commands コマンド・レポート (-C) で報告されるコマンドを指定します。commands パラメーターの値はストリングです。複数のコマンドを指定できます。commands パラメーターの値は、実行可能ファイルの正確なベース名です。
options

それぞれのレポートの内容と表示を指定します。このパラメーターは -O フラグとともに使用してください。

options パラメーターの値はコンマで区切るか、引用符 (" ") で囲んで、コンマまたはスペースで区切る必要があります。以下の値が options パラメーターに有効です。
ヒント: scope はこの値をサポートするレポートを指定します。
  • activeuser = [ on | off ]

    activeuser 引数は、svmon コマンドがアクティブ・ユーザーのみを表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: ユーザー・レポート ( - U )
    activeuser オプションには次の値を指定できます。
    on
    アクティブ・ユーザーのみを表示します。
    off
    すべてのユーザーを表示します。
  • affinity = [ on | detail | off ]

    affinity 引数は、svmon コマンドがプロセス・レベルまたはセグメント・レベルでメモリー・アフィニティーを表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: グローバル・レポート ( -G )、プロセス・レポート ( -P )、およびセグメント・レポート ( -S )
    affinity オプションには次の値を指定できます。
    on
    プロセス・レベルでメモリー・アフィニティーを表示します。
    detail
    セグメント・レベルでメモリー・アフィニティーを表示します。
    off
    メモリー・アフィニティーを表示しません。

    XML レポートでは、-O affinity 引数を指定しない場合、またはこの引数を off の値に設定した場合は、システム・レベルのドメイン・アフィニティーのみが報告されます。

    注:
    1. -O affinity = detail 引数を使用する場合は、注意してください。
    2. longreal または longname を指定した summary 引数は、affinity 引数ではサポートされません。
  • commandline = [ on | off ]

    commandline 引数は、現行レポートに使用されるコマンドを svmon コマンドが表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: すべてのレポート
    commandline オプションには次の値を指定できます。
    on
    現行レポートに使用されるコマンドを表示します。
    off
    現行レポートに使用されるコマンドを表示しません。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • file_mem_scan = [ on | off ]

    リモート・ファイルなどの一部のファイルではセグメント情報はファイルシステムによって更新されません。デフォルトでは、svmon コマンドの値は、それらのファイルのセグメント情報を収集しません。file_mem_scan=on とすることによって、svmon コマンドはシステム全体のセグメント・テーブルをスキャンし、それらのファイルのセグメント情報を集めます。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、 セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネジメント tier レポート ( -T )、 ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネジメント・クラス・レポート ( -W )、 アフィニティーがオンの場合はグローバル・レポート ( -G -O affinity = on)
    file_mem_scan オプションには、以下の値を指定できます。
    on
    セグメント情報がファイルシステムによって更新されないファイルを含むすべてのファイルについて、クライアント・セグメントを使用してレポートを表示します。
    off
    セグメント情報がファイルシステムによって更新されないファイル以外のすべてのファイルについて、クライアント・セグメントを使用してレポートを表示します。
注: file_mem_scan = on の値を使用すると、コマンドの実行中に開かれたファイルの数およびシステム内のセグメントの数に基づいてパフォーマンスに影響を及ぼします。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • filename = [ on | off ]

    filename 引数は、svmon コマンドがそれぞれのファイル・セグメントのファイル名を表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    filename オプションには次の値を指定できます。
    on
    それぞれのファイル・セグメントのファイル名を表示します。
    off
    それぞれのファイル・セグメントのファイル名を表示しません。
    注記: filename 引数を使用する場合は、注意が必要です。
  • filtercat = [ off exclusive kernel shared unused unattached ]

    filtercat 引数は、svmon コマンドがカテゴリー別にセグメントをフィルターに掛けることを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )

    filtercat オプションに次の値を指定して、カテゴリー別にセグメントをフィルターに掛けることができます。

    kernel
    カーネル・セグメントをフィルターに掛けます。
    exclusive
    排他セグメントをフィルターに掛けます。排他セグメントは 1 つのプロセスのみに使用されます。ただし、常に shared または unattached のいずれかして報告される共用メモリー・セグメントを除きます。
    shared
    共用セグメントをフィルターに掛けます。共用セグメントは複数のプロセス、または少なくとも 1 つのプロセスによって使用される共用メモリー・セグメントによって使用されます。
    unused
    未使用セグメントをフィルターに掛けます。未使用セグメントはどのプロセスにも使用されません。
    unattached
    未使用の共用メモリー・セグメントをフィルターに掛けます。未結合セグメントは、どのプロセスにも使用されていない共用メモリー・セグメントです。
    off
    フィルターを非活動化します。off オプションは、コマンド-O filtercat = "kernel exclusive shared unused" と同じです。
    注: filtercat オプションはセグメントをレポートに追加またはレポートから除去するため、要約ヘッダーの報告される基本メトリックの値を変更します。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • filterpgsz = [ off s m L S ]

    filterpgsz 引数は、svmon コマンドがページ・サイズ別にセグメントをフィルターに掛けることを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、明細セグメント・レポート ( -D )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    filterpgsz オプションに次の値を指定して、ページ・サイズ別にセグメントをフィルターに掛けることができます。
    ページ・サイズが 4 KB (small) のセグメントをフィルターに掛けます。
    m
    ページ・サイズが 64 KB (medium) のセグメントをフィルターに掛けます。
    L
    ページ・サイズが 16 MB (large) のセグメントをフィルターに掛けます。
    S
    ページ・サイズが 16 GB (supreme) のセグメントをフィルターに掛けます。
    off
    filterpgsz オプションを非活動化します。
    注: filterpgsz 引数はセグメントをレポートに追加またはリポートから除去するため、要約ヘッダーの報告される基本メトリックの値を変更します。

    さまざまなページ・サイズのセグメントをフィルターに掛けるには、<min_size><max_size> の形式で各種パラメーターを指定できます。

    例えば、small ページ・サイズのセグメントと small および medium ページ・サイズのセグメントをフィルターに掛けるには、次のコマンドを入力します。
    svmon -O filterpgsz="sm s"
  • filterprop = [ off notempty data text ]

    filterprop 引数は、svmon コマンドが属性別にセグメント・レポートをフィルターに掛けることを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    filterprop オプションに次の値を指定して、属性別にセグメントをフィルターに掛けることができます。
    notempty
    使用中で、ゼロに等しくない値をセグメントをフィルターに掛けます。
    data
    データ・セグメントをフィルターに掛けます。これは計算可能です。
    text
    テキスト・セグメントをフィルターに掛けます。これは計算できません。
    off
    filterprop オプションを非活動化します。
    注: filterprop 引数は、セグメントをレポートに追加またはレポートから除去するため、要約ヘッダーの報告される基本メトリックの値を変更します。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • filtertype = [ off working persistent client ]

    filtertype 引数は、svmon コマンドがタイプ別にセグメントをフィルターに掛けることを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    filtertype オプションに次の値を指定して、タイプ別にセグメントをフィルターに掛けることができます。
    working
    作業中のセグメントをフィルターに掛けます。
    persistent
    永続セグメントをフィルターに掛けます。例えば、ジャーナル・ファイルシステム (JFS) 上のセグメントなど。
    client
    クライアント・セグメントをフィルターに掛けます。例えば、拡張ジャーナル・ファイルシステム (JFS2) またはネットワーク・ファイルシステム (NFS) 上のセグメントなど。
    off
    filtertype オプションを非活動化します。これは、-O filtertype = "working persistent client" コマンドと同じです。
    注: filtertype 引数は、セグメントをレポートに追加またはレポートから除去するため、要約ヘッダーの報告される基本メトリックの値を変更します。
  • format = [ 80 | 160 | nolimit ]

    format 引数は、svmon コマンドの出力の最大幅を文字数で指定します。

    • デフォルト値: 80
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    format オプションには次の値を指定できます。
    80
    出力の幅を 80 文字に制限します。プロセス・レポートでは、いくつかのフィールドで切り捨てが起こります。セグメント・レポートでは、いくつかのフィールドが別の行に表示されます。
    160
    出力の幅を 160 文字に制限します。プロセス・レポートでは、いくつかのフィールドで切り捨てが起こります。セグメント・レポートでは、いくつかのフィールドが別の行に表示されます。
    nolimit
    幅を文字数で制限しません。フィールドが切り捨てられたり別の行に表示されたりすることはありません。レポートの列が桁移動される可能性はあります。
    ヒント: summary 引数を使用すると、format オプションの値を 160 文字に強制できます。
  • frame = [ on | off ]

    frame 引数は、svmon コマンドがフレームごとの情報を表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: 明細セグメント・レポート ( -D )
    frame オプションには次の値を指定できます。
    on
    フレームごとの情報を表示します。
    off
    レポートを自動的に表示します。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • mapping = [ on | off ]

    mapping 引数は、svmon コマンドが mmap サブルーチン (mmap セグメントとも呼ばれる) によって作成されたセグメントと関連付けられたソース・セグメントを表示することを指定します。 ソース・セグメントがプロセス・アドレス・スペースと関連しておらず、mapping = on 値が指定されている場合、ソース・セグメントはレポートに組み込まれ、アスタリスク (*) のフラグが立てられます。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    mapping オプションには次の値を指定できます。
    on
    mmap サブルーチンによって作成されるセグメントに関連付けられたソース・セグメントを表示します。
    off
    mmap サブルーチンによって作成されるセグメントと関連付けられたソース・セグメントを表示しません。
    注: mapping 引数はセグメントをレポートに追加またはリポートから除去するため、要約ヘッダーの報告される基本メトリックの値を変更します。
  • 変更の始めmaxbufsize=size[KB | MB | GB]

    maxbufsize 引数は、セグメント ID に関連するデータを保管するメモリー・バッファー・サイズを変更します。

    svmon コマンドを -P フラグを指定して実行し、プロセスにさらにセグメントがある場合、svm (snapshot of virtual memory) プロセスはバッファー・サイズ不足のために失敗する可能性があります。 この場合、-O maxbufsize フラグを使用してバッファー・サイズを増やします。 maxbufsize 引数は、デフォルト・バッファー・サイズ値をオーバーライドし、指定された値を使用します。 AIX® 7.2.4 以降では、デフォルト・バッファー・サイズは 2 MB です。 AIX 7.2.3 以前では、デフォルト・バッファー・サイズは 512 KB でした。

    変更の終わり
  • mpss = [ on | off ]

    mpss 引数は、混在するページ・サイズ・セグメントの値を個別のページ・サイズに分類します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    mpss オプションには次の値を指定できます。
    on
    混在するページ・サイズ・セグメントの値を個別のページ・サイズに分類します。
    off
    混在するページ・サイズ・セグメントの値を分類しません。
  • overwrite = [ on | off ]

    overwrite 引数は、svmon コマンドによって作成される XML ファイルを上書きします。

    • デフォルト値: on
    • スコープ: XML レポート ( -X )
    overwrite オプションには次の値を指定できます。
    on
    svmon コマンドによって生成される XML ファイルを上書きします。
    off
    XML ファイルを上書きしません。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • pgsz = [ on | off ]

    pgsz 引数は、svmon コマンドが 1 ページごとのサイズのセクションを表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    pgsz オプションには次の値を指定できます。
    on
    1 ページごとのサイズのセクションを表示します。
    off
    レポートを自動的に表示します。
  • pidlist = [ on | number | off ]

    pidlist 引数は、svmon コマンドがプロセス ID (PID) のリスト、またはセグメントごとの異なる PID の数を表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    filename オプションには次の値を指定できます。
    on
    セグメントごとのプロセス ID のリストを表示します。
    特殊なセグメントについては、プロセス ID のリストではなくラベルが表示されます。以下のラベルが表示されます。
    • システム・セグメント: システム・セグメントのフラグが立てられているセグメントにラベル付けします。
    • 未使用セグメント: どの既存プロセスにも使用されていないセグメントにラベル付けします。例えば、もう使用されていないファイルに関連する永続セグメント。
    • 未結合セグメント: どの既存プロセスにも使用されていない共用メモリー・セグメントにラベル付けします。
    • 共用ライブラリー・テキスト: 共用ライブラリーを含むセグメントにラベル付けします。共用ライブラリーはほとんどのプロセスが使用できます。このラベルにより、プロセスの長いリストの表示が回避されます。
    number
    セグメントごとの異なるプロセス ID の数を表示します。
    off
    セグメントごとのプロセス ID のリストまたは数を表示しません。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • process = [ on | off ]

    process 引数は、エンティティーに属するプロセスのリストを svmon コマンドが表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    process オプションには次の値を指定できます。
    on
    エンティティーに属するプロセスのリストを表示します。
    off
    エンティティーに属するプロセスのリストを表示しません。
  • range = [ on | off ]

    range 引数は、割り当てられているセグメント内のページの範囲を svmon コマンドが表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )

    range オプションには次の値を指定できます。

    on
    割り当てられているセグメント内のページの範囲を表示します。
    off
    割り当てられているセグメント内のページの範囲を表示しません。
 
  • segment = [ on | category | off ]

    segment 引数は、svmon コマンドがエンティティーのセグメント統計を表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    segment オプションには次の値を指定できます。
    on
    固有のセグメント・リストを表示します。セグメントは、sortseg 引数の値によってソートされます。
    category
    セグメントを 3 つのカテゴリー (システム、排他、共用) にグループ化します。それぞれのカテゴリーのセグメントは、sortseg 引数の値によってソートされます。
    off
    セグメント・リストを表示しません。
  • shmid = [ on | off ]

    shmid 引数は、共用メモリー・セグメントと関連付けられた共用メモリー ID を表示します。

    制限: shmid 引数は、ワークロード区画 では機能しません。
    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    shmid オプションには次の値を指定できます。
    on
    共用メモリー・セグメントに関連付けられた共用メモリー ID を表示します。
    off
    共用メモリー・セグメントに関連付けられた共用メモリー ID を表示しません。
    注: shmid 引数を使用する場合は、注意が必要です。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • sortentity = [ inuse | pin | pgsp | virtual ]

    sortentity 引数は、レポートのソートについて svmonコマンドの方式を指定します。

    • デフォルト値: inuse
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、 およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W
    sortentity オプションには次の値を指定して、レポートをソートできます。
    inuse
    実メモリー消費の降順でレポートをソートします。
    pin
    ピン・メモリー消費の降順でレポートをソートします。
    pgsp
    ページング・スペース消費の降順でレポートをソートします。
    virtual
    仮想メモリー消費の降順でレポートをソートします。
  • sortseg = [ inuse | pin | pgsp | virtual ]

    sortseg 引数は、セグメント・レポートをソートする際の、svmon コマンドの方式を指定します。

    • デフォルト値: inuse
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    sortseg オプションには次の値を指定して、セグメント・レポートをソートできます。
    inuse
    実メモリー消費の降順でセグメントをソートします。
    pin
    ピン・メモリー消費の降順でセグメントをソートします。
    pgsp
    ページング・スペース消費の降順でセグメントをソートします。
    virtual
    仮想メモリー消費の降順でセグメントをソートします。
  • subclass = [ on | off ]

    subclass は、svmon コマンドが、ワークロード・マネージメント・クラスのサブクラスのメモリー使用の統計を表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T ) およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    subclass オプションには次の値を指定できます。
    on
    ワークロード・マネージメント・クラスのサブクラスのメモリー使用の統計を表示します。
    off
    ワークロード・マネージメント・クラスのサブクラスのメモリー使用の統計を表示しません。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • summary = [ basic | longreal | ame | longame ]

    summary 引数は、svmon コマンドの要約を表示するための形式を指定します。

    • デフォルト値: basic
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、 グローバル・レポート ( -G )、 プロセス・レポート ( -P )、ユーザー・レポート ( -U )、 およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )。 summary = [ ame | longame ] はグローバル・レポート (-G) でのみ使用できます。
    summary オプションには次の値を指定できます。
    basic
    svmon コマンドの基本ヘッダーを表示します。
    longreal
    実メモリーに関する情報を長形式 (1 行に 160 列) で表示します。
    注:longreal を持つ summary 引数は、-G フラグと一緒にのみサポートされます。
    ame
    Active Memory Expansion 情報を表示します (Active Memory Expansion が使用可能なシステムにおいて)。
    longame
    長形式で Active Memory Expansion 情報を表示します (Active Memory Expansion が使用可能なシステムにおいて)。
  • svmonalloc = [ on | off ]

    svmonalloc 引数は、svmon コマンドが処理中に動的に割り当てるメモリーの最大サイズを表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: すべてのレポート
    svmonalloc オプションには次の値を指定できます。
    on
    割り当てられたメモリーの最大サイズを表示します。
    off
    割り当てられたメモリーの最大サイズを表示しません。
  • threadaffinity= [ on | off ]
    threadaffinity 引数は、プロセスのスレッドにおける ホーム SRADID (Scheduler Resource Allocation Domain Identifier) およびスレッド SRAD (Scheduler Resource Allocation Domain) アフィニティー統計を svmon コマンドが表示することを指定します。
    • デフォルト値: off
    • スコープ: プロセス・レポート (-P)
    threadaffinity オプションには、以下の値を指定できます。
    on
    プロセスのスレッドにおけるホーム SRADID およびスレッド SRAD アフィニティー統計を表示します。
    off
    プロセスのスレッドにおけるホーム SRADID およびスレッド SRAD アフィニティー統計を表示しません。
  • timestamp = [ on | off ]

    timestamp 引数は、svmon コマンドがレポートに先頭にタイム・スタンプを表示することを指定します。

    • デフォルト値: off
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    timestamp オプションには次の値を指定できます。
    on
    レポートの先頭にタイム・スタンプを表示します。
    off
    レポートの先頭にタイム・スタンプを表示しません。
options

(options パラメーターの有効値の記述が続きます)。

  • tmem = [ on | off ]
    tmem 引数 では、svmon コマンドが 実メモリー詳細を付加するように指定します。
    • デフォルト値: on
    • スコープ: グローバル・レポート (-G)

      tmem オプションには次の値を指定できます。

    on
    レポートの最後に実メモリー情報を表示します。
    off
    実メモリー情報を表示しません。
    注: 要約引数は、値 ame でなければなりません。
  • unit = [ auto | page | KB | MB | GB | TB ]

    unit 引数は、レポートのメトリック単位を変更します。

    • デフォルト値: page
    • スコープ: コマンド・レポート ( -C )、プロセス・レポート ( -P )、セグメント・レポート ( -S )、ワークロード・マネージメント tier レポート ( -T )、ユーザー・レポート ( -U )、およびワークロード・マネージメント・クラス・レポート ( -W )
    unit オプションには次の値を指定できます。
    auto
    最大で 3 個の有効数字により、最も適切な単位で値を表現します。レポートで使用される単位はメトリックごとに指定されます。
    page
    4 KB ページ単位で値を表現します。レポートで使用される単位はレポート・ヘッダーに指定されます。
    KB
    キロバイト (KB) で値を表現します。
    MB
    メガバイト (MB) で値を表現します。
    GB
    ギガバイト (GB) で値を表現します。
    TB
    テラバイト (TB) で値を表現します。
ヒント: -O options フラグによって以前に定義されているデフォルト値を上書きするには、svmon コマンドが起動されるディレクトリーに .svmonrc 構成ファイルを定義することができます。
count 印刷される先頭のオブジェクトを指定します。count パラメーターは、-T フラグと一緒に使用します。
interval svmon コマンドが統計情報を収集および印刷する間隔を指定します。interval パラメーターは、-i フラグと一緒に使用します。
numintervals interval パラメーターが指定されている場合に svmon コマンドが統計情報の収集および印刷を繰り返す回数を指定します。numintervals パラメーターに -i interval オプションを指定して使用します。

numintervals パラメーターが指定されていない場合は、svmon コマンドはユーザーによって中断 (Ctrl+C) されるまで実行されます。

ALL -@ フラグが、グローバル・レポートから始まる、すべての WPAR のレポートを表示し、その後すべての使用可能な WPAR を処理し、WPAR 名によってソートすることを指定します。
wparnames 情報が表示されるワークロード区画を指定します。-@ wparnames オプションを指定した場合、表示されるすべての情報は wparnames パラメーターによって指定された WPAR に制限され、WPAR 内でのみ意味をもちます。

リスト内の各 WPAR 名は指定された順に処理され、それぞれの svmon レポートは WPARname ヘッダーによって分離されます。

sids セグメント ID (SID) を指定します。SID は基本セグメントでなければなりません。
pids プロセス ID (PID) を指定します。pids パラメーターの値は 10 進数の値です。プロセス ID (PID) のリストを指定しない場合は、すべてのアクティブ・プロセスのメモリー使用統計が表示されます。pids パラメーターは、-P フラグと同時に使用します。
lognames ログイン名を指定します。lognames パラメーターの値はストリングです。これは正確なログイン名です。ログイン ID のリストを指定しない場合、定義されているすべてのログイン ID のメモリー使用の統計が表示されます。lognames パラメーターは、-U フラグと一緒に使用します。
classnames ワークロード・マネージャー クラスを指定します。classnames パラメーターの値はストリングです。それはクラスの正確な名前です。 サブクラスの場合、名前は superclassname.subclassname の形式で指定します。
tiers クラスの tier の数を指定します。tier のリストを指定しないと、定義されているすべての tier についてメモリー使用の統計が表示されます。 tiers パラメーターは、-T フラグと一緒に使用します。
supclassname サブクラスが制限されているスーパークラスの名前を指定します。このフラグにはクラスのリストを指定できません。
filename 出力ファイルの名前を指定します。これは英数字のストリングです。出力ファイル名のサフィックスは、.svm になります。サフィックスを指定しないと、これが自動的にファイル名に追加されます。filename パラメーターを -o フラグおよび -X フラグと同時に使用します。
comment XML レポートの <CollectionHeader><Comment> タグに追加するストリングを指定します。comment パラメーターは、-X フラグおよび -c フラグと同時に使用します。

セキュリティー

すべてのユーザーが svmon コマンドを実行できます。ユーザーが root ユーザーでない場合、ビューはユーザー自身のプロセスに制限されます。

RBAC が活動化されており、aix.system.stat の役割がユーザーに帰属している場合、そのユーザーは root ユーザーと同じビューを表示することができます。

  1. 30 分の間毎分、1 行の形式のグローバル統計を表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O summary=longreal -i 60 30
  2. 自動単位選択、タイム・スタンプ、ページごとのサイズ・データ、および詳細なアフィニティー情報を含むグローバル統計を表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O unit=auto,timestamp=on,pgsz=on,affinity=detail
  3. システムおよびそのシステムのすべての WPAR のグローバル統計を短縮形式で表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O summary=longreal -@ ALL
  4. すべてのプロセスのメモリー消費量をメガバイト (MB) 単位により短縮形式で表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -P -O summary=basic,unit=MB
  5. 仮想ページの数に応じてすべてのプロセスのメモリー消費量を表示し、各プロセスのセグメントをページング・スペース内のページ数でソートするには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -P -O segment=on,sortentity=virtual,sortseg=pgsp
  6. プロセス 123456 のメモリー消費量を完全詳細で表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -P 123456 -O segment=on,pidlist=on,range=on,mapping=on,shmid=on,filename=on,affinity=detail
  7. 実メモリー内のページ数によってソートされた上位 10 個のシステム・セグメントを表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -S -t 10 -O filtercat=kernel,sortseg=inuse
  8. プロセスに帰属しないすべてのセグメントを表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -S -O filtercat=unattached
  9. 16 MB のセグメントのみをアドレス範囲とともに表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -S -O filterpgsz=L -O range=on
  10. グローバル WPAR で、それぞれのセグメントが属する WPAR 名を表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -S -@
  11. 共用セグメントのみについて、すべての Oracle プロセスのメモリー消費量を短縮レポートで表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -C oracle -O summary=basic,filtercat=shared
  12. 毎分メモリー消費量の最も多いプロセスを実行している上位 10 人のユーザーを表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -U -t 10 -O summary=basic -i 60
  13. Mysupclass スーパークラスとそのサブクラスのメモリー使用を表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -W Mysupclass -O subclass=on
  14. Mysupclass スーパークラスの 0 tier サブクラスのメモリー使用を表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -T 0 -a Mysupclass
  15. 36cfb セグメントに属するフレームをフレーム・レベル詳細とともに表示するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -D 36cfb -O frame=on
  16. lpar01.svm ファイルで XML レポートを生成するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -X -o lpar01.svm
    # svmon -X -o lpar01
  17. アフィニティー・ドメイン詳細が含まれた XML レポートを生成するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -X -o lpar_affinity -O affinity=on
  18. セグメント・レベルでアフィニティー・ドメイン詳細を含めた XML レポートを生成するには、以下のコマンドを入力します。
    # svmon -X -o lpar_affinitydet -O affinity=detail
  19. 最後にメモリー圧縮の詳細と実メモリー・スナップショットが記載されたグローバル統計を表示するには、 次のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O summary=ame
  20. メモリー圧縮の詳細が記載され、実メモリー詳細がオフにされたグローバル統計を表示するには、 次のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O summary=ame,tmem=off
  21. (Active Memory Expansion が使用可能なシステムにおいて) Active Memory Expansion の詳細が記載されたグローバル統計を 1 行形式で表示するには、次のコマンドを入力します。
    # svmon -G -O summary=longame
  22. プロセスのスレッドにおけるホーム SRADID およびスレッド SRAD アフィニティー統計を表示するには、次のように入力します。
    # svmon -P 1 -O threadaffinity=on