showmount コマンド
目的
リモートからファイルシステムをマウントしているすべてのクライアントのリストを表示します。
構文
説明
showmount コマンドは、 Host パラメーターで指定されたコンピューターからファイルシステムをリモート・マウントした全クライアントのリストを表示します。 この情報は Host パラメーター上の mountd デーモンによって維持管理されます。この情報は、サーバーがクラッシュした場合に備えて、/etc/rmtab ファイルに保存されます。 Host パラメーターのデフォルト値は、hostname コマンドによって戻された値です。
注: クライアントがクラッシュした場合、そのクライアントのエントリーは、クライアントがリブートして
umount -a コマンドを開始するまで、リストから除去されません。
注: showmount コマンドは、mountd デーモンが保守する情報を戻します。
NFS バージョン 4 は mountd デーモンを使用しないため、showmount は
バージョン 4 のマウントについての情報を戻しません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | すべてのリモート・マウントを HostName:Directory のフォーマットで表示します。ここで HostName はクライアント名で、Directory はリモート・マウントしたディレクトリーのパス名です。 |
-d | クライアントによってリモート・マウントされたディレクトリーだけを表示します。 |
-e | エクスポートされたディレクトリーのリストを表示します。 |
例
- ホストによってマウントされたすべてのリモート・ディレクトリーのリストを表示するには、以下のコマンドを入力します。/usr/bin/showmount -a zeusこの例では、showmount コマンドは zeus という名前のホスト・マシン上のクライアントによってマウントされたすべてのリモート・ディレクトリーのリストを作成します。
- ホスト上のクライアントによってマウントされたディレクトリーのみのリストを表示するには、以下のコマンドを入力します。/usr/bin/showmount -d athenaこの例では、showmount コマンドは athena. という名前のホスト上にあるクライアント・マシンによってマウントされたすべてのリモート・ディレクトリーのリストを作成します。
- マシンからエクスポートされるすべてのディレクトリーのリストを印刷するには、以下のコマンドを入力します。
/usr/bin/showmount -e zeusこの例では、showmount コマンドは、zeusという名前のホスト・マシンによってエクスポートされるすべてのリモート・ディレクトリーのリストを作成します。ただし、NFS バージョン 4 のみでエクスポートされるディレクトリーは除きます。
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/etc/rmtab | エクスポートされたすべてのディレクトリーの現行状態に関する情報が入っています。 |
/etc/xtab | 現在エクスポートされているディレクトリーをリストします。 |