mountd デーモン
目的
ファイルシステムのマウントを求めるクライアントからの要求に応じます。
構文
説明
mountd デーモンとは、ファイルシステムのマウントを求めるクライアントの要求に応えるリモート・プロシージャー・コール (RPC) です。 mountd デーモンは /etc/xtab ファイルを読み取り、使用可能なファイルシステムを見つけます。
さらに、mountd デーモンは、現在マウントされているファイルシステムと、ファイルシステムがマウントされているクライアントのリストを提供します。このリストは、showmount コマンドを使って表示することができます。
mountd デーモンは、mountd
サービス用の /etc/services ファイル内で指定されたポート上で要求を listen します。/etc/services
でポートが指定されていない場合は、デーモンの始動時に 1 つのポートが選択されます。例えば、次の行を追加します。
mountd 6666/tcp
mountd 6666/udp
これにより、mountd
はポート 6666 上で要求を listen します。
例
mountd デーモンは /etc/rc.nfs ファイルから始動されます。 mountd デーモンは次のシステム・リソース・コントローラー (SRC) コマンドで始動および停止することができます。
startsrc -s rpc.mountd
stopsrc -s rpc.mountd
mountd デーモンに渡すパラメーターを変更するには、chssys コマンドを使用します。 以下に例を示します。
chssys -s rpc.mountd -a Argument
デーモンを再始動しないと、変更内容は有効になりません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-n | NFS の古いバージョンを使用しているクライアントが、ファイルシステムをマウントできるようにします。 このオプションを使用すると、システムの安全性が低下します。 これはデフォルトです。 |
-N | 特権を持っていないポートからのマウント要求を拒否します。 これは、-n フラグを使用する場合とは反対に、デフォルトでは使用可能にされません。 |
-x | リバース・ルックアップ・チェックを行わずにマウント要求を実行できます。 |
-r | /etc/rmtab ファイル更新をオフにします。 |
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/etc/exports | サーバーがエクスポートできるディレクトリーをリストします。 |
/etc/inetd.conf | inetd デーモンがインターネット・サービス要求をどのように処理するか定義します。 |
/etc/xtab | 現在エクスポート中のディレクトリーを示します。 |
/etc/services | インターネット・サービスに使われるソケットとプロトコルを定義します。 DARPA インターネット・ネットワークで使用される既知のサービスの情報を含んでいます。 |