sadc コマンド

目的

システムのデータ収集機能のレポートを提供します。

構文

/usr/lib/sa/sadcInterval Number ] [ Outfile ]

/usr/lib/sa/sa1Interval Number ]

/usr/lib/sa/sa2

説明

sadc コマンドはデータ収集機能で、システム・データのサンプリングを、 秒単位で指定した間隔 (Interval) ごとに、 指定した回数 (Number) だけ行います。 さらにこのコマンドは、指定された出力ファイルまたは標準出力にバイナリー・フォーマットで書き出します。 Interval および Number のいずれかを指定しないと、 ダミー・レコード (システム始動時にカウンターが 0 から再始動する時間をマークするために使用される) が書き込まれます。 sadc コマンドは、 sar コマンドのバックエンドとして使用されます。

オペレーティング・システムには、多くのカウンターが含まれています。 さまざまなシステム・アクションには以下のようなものがあります。

  • システム構成パラメーター
  • システム装置使用率カウンター
  • バッファー使用状況カウンター
  • ディスクおよびテープ入出力アクティビティー・カウンター
  • TTY デバイス・アクティビティー・カウンター
  • 切り替えおよびサブルーチン・カウンター
  • ファイル・アクセス・カウンター
  • キュー・アクティビティー・カウンター
  • プロセス間通信カウンター
注: sadc コマンドはローカル・アクティビティーのみを報告します。

セキュリティー

アクセス制御: これらのコマンドは adm グループのメンバーにのみ実行 (x) アクセスを認可します。

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー 」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

1 秒間隔で 10 個のレコードをバイナリー・ファイル /tmp/rpt に書き込むには、次のように入力します。

sadc 1 10 /tmp/rpt

ファイル

項目 説明
/var/adm/sa/sadd 日次データ・ファイルが入っています。dd は、(月のうちの) 日を表します。
/var/adm/sa/sardd 日次レポート・ファイルが入っています。dd は、(月のうちの) 日を表します。
/tmp/rpt sar コマンドによる入力に使用されるバイナリー・ファイルが入っています。
/tmp/sa.adrf1 アドレス・ファイルが入っています。