rollback コマンド

目的

JFS2 ファイルシステムをポイント・イン・タイム・スナップショットに戻します。

構文

外部スナップショットへのロールバック

rollback [-s ] [ -v ] [-c] snappedFS snapshotObject

内部スナップショットへのロールバック

rollback [ -v ] -n snapshotName snappedFS

説明

rollback コマンドは、JFS2 ファイルシステムをポイント・イン・タイム・スナップショットに戻すインターフェースです。 snappedFS パラメーターは、rollback コマンドの実行前にアンマウントする必要があり、このコマンドの実行中はアクセス不能にされます。 指定されたスナップショット (外部スナップショットの場合は snapshotObject、内部スナップショットの場合は snapshotName) より後で取られたスナップショットは、すべて除去されます。 外部スナップショットの場合は、関連付けられた論理ボリュームも除去されます。

rollback コマンドが何らかの理由で中断された場合は、このコマンドが再始動 されて完了するまで、snappedFS パラメーターはアクセス不能にされます。 再始動された rollback は、初期コマンドと同じ snapshotObject または snapshotName をターゲットにする必要があります。

フラグ

項目 説明
-c このフラグを指定した場合は、読み取りまたは書き込みエラーがスナップショット からの snappedFS の復元時に監視される場合でも、rollback は続行されます。 -c フラグを指定しない場合は、エラー・メッセージが出され、ロールバックは停止します。 その場合は fsck コマンドを実行してください。
-n snapshotName ロールバックに使用する内部スナップショットの名前を指定します。
-s このフラグが指定された場合は、rollback によって除去されるスナップショットに 関連した論理ボリュームはすべて、保存されます。スナップショットは引き続き削除されます。
-v これは詳細オプションであり、これにより、復元されたブロック・カウントがロールバック進行時に印刷されます。

パラメーター

項目 説明
snappedFS ロールバックする JFS2 システム。
snapshotObject 外部スナップショットが戻される元の論理ボリューム。

/home/janet/sb ファイルシステムを論理ボリューム /dev/snapsb 上の外部スナップショットにロールバックするには、次のように入力します。
rollback /home/janet/sb /dev/snapsb 

位置

項目 説明
/usr/sbin/rollback rollback コマンドが入っています。