Rsh コマンド
目的
Bourne シェルの制限付きバージョンを開始します。
構文
Rsh [-i] [ { + | - }{ [-a] [-e] [-f] [-h] [-k] [-n] [-t timeout] [-u] [-v] [-x] } ] [-c String | -s | File [Parameter] ]注: - (負符号) ではなく、
+ (正符号) をフラグの前に付けると、
フラグのセットが解除されます。
説明
Rsh コマンドは、Bourne シェルの制限付きバージョンを開始します。これは、より制御されたシェル環境を必要とするインストールに役立ちます。限定された特権や機能のセットを持つユーザー環境を作成できます。
フラグ
Bourne シェルは、シェルがコマンド・ラインで開始された場合にのみ、以下のフラグを解釈します。
注: -c または -s フラグを指定しない限り、
シェルは次のパラメーターをコマンド・ファイル (シェル・スクリプト) であると判断します。
それ以外のフラグはすべてコマンド・ラインからコマンド・ファイルへ引き渡されます。
項目 | 説明 |
---|---|
-a | 割り当てられるものに対し、すべての変数をエクスポートすることを示します。コマンド名よりも先に割り当てがくる場合、エクスポート属性はそのコマンドの実行環境に対してのみ有効です (ただし、割り当てが特定の組み込みコマンドのうちの 1 つより先にくる場合を除きます)。この場合、エクスポート属性は組み込みコマンドが完了した後に持続します。割り当てがコマンド名よりも先にない場合、または割り当てが getopts または read コマンドの結果である場合、エクスポート属性は変数のセットが解除されるまで持続します。 |
-c String | String 変数から読み取ったコマンドを実行します。String 変数の値から特定パラメーター 0 の値を設定し、 残りの Parameter オペランドから順番に 定位置パラメーター ($1、$2 など) の値を設定します。このフラグを指定した場合、シェルは標準入力から追加のコマンドを読み取りません。 |
-e | コマンドに対して次の条件がすべて存在する場合、ただちに終了します。
|
-f | ファイル名の置換を使用不可にする。 |
-h | ファンクションが定義にされた時に、ファンクション内で呼び出されたコマンドを検索し記憶します。(通常これらのコマンドはファンクションの実行時に探し出されます。 hash コマンドを参照してください。) |
-i | 入出力がワークステーションからでない場合でも、シェルを対話式にします。この場合、 シェルは TERMINATE シグナルを無視します。そのため kill 0 コマンドは対話式シェルを停止せず、INTERRUPT シグナルをトラップするため wait コマンドの機能に割り込みを行うことができます。すべての場合において、シェルは QUIT シグナルを無視します。 |
-k | 前にあるコマンド名のみでなく、すべてのキーワード・パラメーターをコマンドの環境に配置します。 |
-n | コマンドを読み込みますが、実行しません。-n フラグはシェル・スクリプトの構文エラーを検査するのに使用します。対話式シェルはこのオプションを無視する場合があります。 |
-s | 標準入力からコマンドを読み込みます。指定された任意の他のパラメーターは、新しいシェルへ定位置パラメーターとして引き渡されます。シェルの出力は、組み込みコマンドの出力以外は標準エラーへ書き込まれます。 |
-t timeout | サーバーからの応答がない場合、timeout 秒後に存在します。 |
-u | 変数の置換を行う際に、セットを解除された変数をエラーとして取り扱い、ただちに終了します。対話式シェルは存在しません。 |
-v | 読み込まれたシェルの入力行を表示します。 |
-x | コマンドと引数を実行前に表示します。 |
注: - (負符号) でなく + (正符号) を使用するとフラグのセットが解除されます。$- 特殊変数は現在のフラグのセットを含みます。
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/bin/bsh | Bourne シェルへのパス名を指定します。 |
/usr/bin/Rsh | 制限付き Bourne シェル (Bourne のサブセット) へのパス名を指定します。 |
/tmp/sh* | シェルがオープンした時に作成された一時ファイルを含みます。 |