pdmkdir コマンド
目的
区画ディレクトリーを作成します。
構文
説明
pdmkdir コマンドは、dirname パラメーターで指定された区画ディレクトリーを作成します。 通常のユーザーは、任意アクセス制御 (DAC)、必須アクセス制御 (MAC)、および必須保全性制御 (MIC) アクセス権によって新規ディレクトリーの作成を許可されている場合に、区画ディレクトリーを作成できます。 aix.mls.pdir.mkdir 権限のあるユーザーは、DAC、MAC、および MIC アクセス権をオーバーライドできます。
フラグ
項目 | 説明 |
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-g Group | 新規作成ディレクトリーのグループを設定します。 グループ名またはグループ ID のいずれかを指定できます。 aix.mls.pdir.mkdir 権限のあるユーザーは、ディレクトリーのグループを、自分がメンバーでないグループに変更できます。 |
-m Mode | 新規作成ディレクトリーのアクセス権ビットを、Mode 変数で指定された値に設定します。 Mode 変数は数値として指定します。 |
-u Owner | 新規作成ディレクトリーの所有者を設定します。 所有者名または所有者 ID のいずれかを指定できます。 aix.mls.pdir.mkdir 権限のあるユーザーは、ディレクトリーの所有者を変更できます。 |
注: 設定された Mode、Owner、または Group 変数は区画ディレクトリー、およびこのコマンドを実行したプロセスの機密ラベル (SL) に基づいて作成された、区画サブディレクトリーに適用されます。異なる SL を持つ別のプロセスが区画ディレクトリーにアクセスした場合、作成された区画サブディレクトリーはこれらのフラグでは制御できません。
セキュリティー
すべてのユーザーが pdmkdir コマンドを実行できます。 特定の機能を正常に実行するためには、ユーザーは以下の権限を持っていなければなりません。
項目 | 説明 |
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aix.mls.pdir.mkdir | -u または -g フラグを使用して所有者またはグループを変更するために必要です。この権限は、親ディレクトリーの DAC、MAC、および MIC アクセス権を無視するパスにディレクトリーを作成するためにも必要です。 |
終了状況
pdmkdir コマンドは、以下の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
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0 | コマンドが正常に実行され、要求された変更がすべて行われました。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
例
- 区画ディレクトリーを作成するには、次のように入力します。
pdmkdir partdir
- アクセス権「755」、ユーザー「joe」、グループ「staff」を指定して区画ディレクトリーを作成するには、次のように入力します。
pdmkdir –m 755 –u joe –g staff partdir
ファイル
項目 | 説明 |
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/usr/sbin/pdmkdir | pdmkdir コマンドが入っています。 |