pathchk コマンド

目的

パス名を検査します。

構文

pathchk-p ] [ -P ] pathname...

説明

pathchk コマンドは、1 つまたは複数のパス名が、有効で移植可能であるかどうかを検査します。 デフォルトでは、pathchk コマンドは基本のファイルシステムに基づいて、pathname パラメーターで指定された、それぞれのパス名のそれぞれのコンポーネントを検査します。以下の条件に該当するパス名の場合はエラー・メッセージが送信されます。

  • 絶対パス名の長さ (バイト) が、システムで許容される長さを超える場合。
  • コンポーネントの長さ (バイト) が、システムで許容される長さを超える場合。
  • コンポーネントに検索が許可されていない場合。
  • コンポーネントの文字がその下位のディレクトリー内で無効である場合。

以下のいずれかの条件が満たされる場合は、エラーではありません。1 つは、パス名の 1 つ以上のコンポーネントが存在しない場合です。もう 1 つは、pathname パラメーターで指定されたパス名と一致するファイルを作成でき、そのファイルが上記のどの条件にも違反してはならない場合です。

-p フラグを指定すると、さらに広範な移植性検査ができます。

フラグ

項目 説明
-p POSIX 移植性標準に基づいてパス名を検査します。 以下の条件に該当するパス名の場合はエラー・メッセージが送信されます。
  • 絶対パス名の長さ (バイト) が POSIX 標準で許容される長さを超える場合。
  • コンポーネントの長さ (バイト) が POSIX 標準で許容される長さを超える場合。
  • コンポーネントの文字が移植可能なファイル名文字セットにない場合。
-P pathname オペランドをチェックし、pathname オペランドが以下の基準を満たしている場合はエラー・メッセージを戻します。
  • pathname オペランドに、先頭文字がハイフンである構成要素が含まれている。
  • pathname オペランドが空。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 すべての pathname オペランドがすべての検査にパスしました。
>0 エラーが発生しました。

  1. システムでの /home/bob/work/tempfiles パス名の有効性と移植性を検査するには、以下のように入力します。
    pathchk /home/bob/work/tempfiles
  2. POSIX 標準に対する /home/bob/temp パス名の有効性と移植性を検査するには、以下のように入力します。
    pathchk -p /home/bob/temp

ファイル

項目 説明
/usr/bin/pathchk pathchk コマンドが入っています。