packf コマンド
目的
フォルダーの内容を圧縮して 1 つのファイルに入れます。
構文
説明
packf フォルダー内のメッセージを、指定されたファイルに圧縮します。 デフォルトでは、packf コマンドは現行フォルダーのメッセージを圧縮して msgbox ファイルに入れます。 このファイルが存在しない場合、システムはファイルを作成するかどうか確認するプロンプトを表示します。 ファイルの各メッセージは、4 つの Ctrl-A 文字と改行文字 1 文字で区切られます。
注: inc コマンドを使用して、圧縮したメッセージをアンパックすることができます。
フラグ
項目 | 説明 |
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-file File | 圧縮したメッセージを入れるファイルを指定します。デフォルトは ./msgbox ファイルです。 このファイルが存在する場合は、packf コマンドはメッセージをファイルの最後に追加します。 このファイルが存在しない場合、システムはファイルを作成するかどうか確認するプロンプトを表示します。 |
+Folder | 圧縮したいメッセージが入っているフォルダーを示します。 |
-help | コマンド構文、使用可能なスイッチ (トグル)、およびバージョン情報をリストします。
注: メッセージ・ハンドラー (MH) の場合は、このフラグの名前は完全につづらなければなりません。 |
Messages | 圧縮するメッセージを指定します。
Messages パラメーターには、複数のメッセージ、メッセージの範囲、または単一のメッセージを指定できます。
複数のメッセージを指定すると、最初に圧縮されたメッセージが現行メッセージになります。
以下のリファレンスを使用してメッセージを指定します。
|
プロファイル・エントリー
下記のエントリーは、UserMhDirectory/.mh_profile ファイルに入力します。
項目 | 説明 |
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Current-Folder: | デフォルトの現行フォルダーを設定します。 |
Msg-Protect: | 新しいメッセージ・ファイルの保護レベルを設定します。 |
Path: | ユーザーの MH ディレクトリーを指定します。 |
セキュリティー
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
- 現行フォルダーのすべてのメッセージを圧縮し、
その結果のテキストを schedule ファイルに入れるには、以下のように入力します。packf -file scheduleシステムは次のようなメッセージで応答します。
y を入力するとファイルが作成されます。Create file "/home/mary/schedule"?
- test フォルダーの 3 から 7 の範囲のメッセージを既存の msgbox ファイルに圧縮するには、以下のように入力します。packf +test 3-7システムは、コマンドが完了すると shell プロンプトを表示します。
- inbox フォルダーの現行メッセージ、最初のメッセージ、最後のメッセージを既存の msgbox ファイルに圧縮するには、以下のように入力します。
packf cur first last
ファイル
項目 | 説明 |
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$HOME/.mh_profile | MH ユーザー・プロファイルを指定します。 |
/usr/bin/packf | packf コマンドが入っています。 |