migratelp コマンド
目的
割り当てられた論理区画を、ある物理区画から、異なる物理ボリューム上の別の物理区画に移動します。
構文
migratelp LVname/LPartnumber[ /Copynumber ] DestPV[/PPartNumber]
説明
migratelp は、 論理ボリューム LVname の指定された論理区画 LPartnumber を DestPV 物理ボリュームに移動します。 宛先の物理区画 PPartNumber を指定すれば、それが使用されます。 そうでなければ、論理ボリュームの領域内ポリシーを使用して宛先の区画が選択されます。 デフォルトでは、該当する論理区画の最初のミラー・コピーが移行されます。 Copynumber で 1、2、または 3 の値を指定すると、 特定のミラー・コピーを移行することができます。
注:
- コンカレント・ボリューム・グループの場合、 他のアクティブなコンカレント・ノードにおける区画の使用状況 (lvmstat によって報告される) を考慮に入れなければなりません。
- 厳密性および上限設定は、migratelp の使用時には適用されません。
- このコマンドをファームウェア支援の活動状態のダンプ論理ボリューム上で実行すると、ダンプ・デバイスのロケーションが一時的に /dev/sysdumpnull に変更されます。論理ボリュームを正常にマイグレーションした後で、このコマンドは、次のコマンドを呼び出して、ファームウェア支援のダンプ論理ボリュームを元の論理ボリュームに設定します。
sysdumpdev -P
migratelp コマンドでは、 ストライピングされた論理ボリュームの区画を移行することはできません。
セキュリティー
migratelp を使用するには、root ユーザー権限がなければなりません。
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
- 論理ボリューム lv00 の最初の論理区画を hdisk1 に移動するには、次のように入力します。
migratelp lv00/1 hdisk1
- 論理ボリューム hd2 の 3 番目の論理区画の 2 番目のミラー・コピーを移動するには、次のように入力します。
migratelp hd2/3/2 hdisk5
- 論理ボリューム testlv の 25 番目の論理区画の 3 番目のミラー・コピーを hdisk7 の 100 番目の区画
に移動するには、次のように入力します。
migratelp testlv/25/3 hdisk7/100
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin | migratelp が入っているディレクトリー。 |