lpusers コマンド

注: これは System V Print Subsystem コマンドです。

目的

印刷キューのキュー優先順位を設定します。

構文

lpusers -d PriorityLevel

lpusers -q PriorityLimit -u LoginIDList

lpusers -u LoginIDList

lpusers -q PriorityLimit

lpusers -l

説明

lpusers コマンドは、 LP 印刷サービスのユーザーが実行依頼するジョブに割り当てることのできる、 キュー優先順位レベルの制限を設定します。

最初のコマンドの形式 (-d を指定) は、 システム全体の優先順位のデフォルトを PriorityLevel に設定します。 PriorityLevel は 0 から 39 の値で、 0 が最も高い優先順位になります。 ユーザーが印刷要求と共に優先順位を指定しない場合、デフォルトの優先順位が使用されます。 最初、デフォルトの優先順位は 20 です。

2 番目のコマンドの形式 (-q-u を指定) は、 デフォルト PriorityLimit (0 から 39) を設定します。 LoginIDList 内のユーザーは、 印刷要求を実行依頼するときその優先順位で要求できます。 LoginIDList パラメーターには、 以下の構成の一部あるいはすべてを含めることができます。

制限を与えられたユーザーは印刷要求に、 割り当てられたものより高い優先順位を付けて実行依頼できません。 また、既に高い優先順位で実行依頼された要求を変更することもできません。 許容優先順位より高い優先順位を付けて実行依頼した印刷要求にはどれも、 可能な範囲の最も高い優先順位が与えられます。

3 番目のコマンドの形式 (-u を指定) は、 指定されたユーザーの、 明示的な優先順位の制限すべてを除去します。

4 番目のコマンドの形式 (-q を指定) は、 このコマンドの 2 番目の形式では明示的に包含されないユーザーすべてのデフォルトの優先順位の制限を設定します。

最後のコマンドの形式 (-l を指定) は、 ユーザーに割り当てられたデフォルトの優先順位および優先順位の制限をリストします。

lpusers -? を入力した場合は、コマンド使用方法メッセージが表示され、0 が戻されます。

パラメーター

項目 説明
LoginID ローカル・システム上のユーザーを指定します。
system_name!login-ID システム system_name 上のユーザー
system_name!all システム system_name 上のユーザー
all!login-ID すべてのシステム上のユーザー
all ローカル・システム上のユーザー

フラグ

項目 説明
-d PriorityLevel システム全体の優先順位のデフォルトを PriorityLevel に設定します。
-l ユーザーに割り当てられたデフォルトの優先順位および優先順位の制限をリストします。
-q PriorityLimit 明示的に包含されていないユーザーすべてのデフォルトの優先順位を設定します。
-q PriorityLimit -u LoginIDList LoginIDList 内のユーザーが印刷要求の実行依頼時に要求できるデフォルトの最高優先順位を設定します。
-u LoginIDList 指定したユーザーの明示的な優先順位をすべて除去します。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。