ProbeVue の概念

ProbeVue はトレース・アクションまたはプローブ・アクションを使用して、グローバル情報とコンテキスト固有情報の現行値をトレース・バッファーに書き込むことで情報をキャプチャーします。

キャプチャーされた情報はトレース・データと呼ばれます。通常、システムはトレース・バッファーからデータを読み取り、システムのユーザーがそのデータを使用できるようにする機能を備えています。

プローブ・ポイント は、プローブできる正常なシステム・アクティビティーでのポイントを表します。 動的トレースでは、プローブ・ポイントがトレースされる場合を除いて、プローブ・ポイントにプローブは付加されません。プローブを使用可能 にするとプローブがプローブ・ポイントに付加され、プローブを使用不可 にするとプローブがプローブ・ポイントから除去されます。 システム・アクティビティーで使用可能なプローブ・ポイントに到達し、トレース・アクションが実行されると、プローブがトリガー または起動 されます。

ProbeVue は、大きく 2 つに分類された次のプローブ・ポイントをサポートしています。

プローブ・ロケーション
一部のトレース・アクションが実行されるユーザー・コード/カーネル・コード内のロケーション。プローブ・ロケーションにある使用可能なプローブは、スレッド実行コードがこのロケーションに到達すると起動します。
プローブ・イベント
対象となるイベント。このイベントが発生すると、一部のトレース・アクションが実行されます。プローブ・イベントは特定のコード・ロケーションに容易にマップされません。 プローブ・イベントを示す使用可能なプローブは、このイベントが発生したときに実行されるように構成されます。

ProbeVue は、プローブ・ポイントをそのタイプでも区別します。 プローブ・タイプは、いくつかの共通特性を共有する一連のプローブ・ポイントを識別するものです。 例えば、システム・コールの開始と終了を識別するプローブ・ポイントや、システム統計情報に対する更新を示すプローブ・ポイントなどが識別されます。プローブをタイプごとに区別すると、さまざまな種類のプローブ・ポイントが構造化されます。