fmt コマンド

目的

送信前にメール・メッセージをフォーマットします。

構文

/usr/bin/fmt [ -Width] [ File ... ]

説明

fmt コマンドは、連結された入力 Files (Files の指定がない場合は標準入力) を読み取るテキスト・フォーマッターを始動し、入力の行の長さを -Width の値に設定したものを標準出力に生成します。 -Width フラグによる値の指定がない場合は、72 文字のデフォルト値を使用します。入力行の先頭のスペーシングは、ブランク行や語間のスペーシングと同じように、出力内に保存されます。

fmt コマンドは通常、送信前のメール・メッセージをフォーマットしてメッセージの外観を整えるために使用します。しかし、fmt コマンドは単純なフォーマット作業にも有効です。例えば、vi エディターなどのテキスト編集プログラムのビジュアル・モードで !}fmt コマンドを実行すると、すべての行が -Width フラグで指定した値に設定されるようにパラグラフがフォーマットされます。-Width フラグによる値の指定がない場合は、72 文字のデフォルト値を使用します。複雑なフォーマット操作の場合は、fmt より標準テキスト編集プログラムの方が適しています。

注: メッセージ内に組み込みメッセージまたは他のファイルのフォーマット済みの情報が含まれている場合は、fmt コマンドを使用しないでください。 このコマンドは、組み込みメッセージの見出し情報をフォーマットします。 フォーマット済みの情報のフォーマットが変更されてしまう場合があります。

フラグ

項目 説明
File フォーマットするファイルの名前を指定します。
-Width 行の長さを指定します。Width のデフォルト値は 72 文字です。

  1. メール・エディターを使って作成したメッセージをフォーマットするには、 次のように入力します。
    
    ~| fmt
    ~| はメッセージの左マージンに入力します。 ~| fmt コマンドを実行すると、メッセージがフォーマットされます。「(continue)」という語が表示され、さらに情報を入力するかメッセージを送信するよう指示されます。
  2. ファイルをフォーマットし、出力を画面に表示するには、 次のように入力します。
    
    fmt file1
    この例では、file1 というファイルがフォーマットされ、画面に表示されます。

ファイル

項目 説明
/usr/bin/fmt fmt コマンドが入っています。