dosdir コマンド

目的

DOS ファイル用のディレクトリーをリストします。

構文

dosdir [  -l [  -e ] ] [  -a ] [  -d ] [  -t ] [  -v ] [  -D Device ] [ File ... Directory ... ]

説明

dosdir コマンドは、 指定された DOS ファイルまたはディレクトリーに関する情報を表示します。 -d フラグを指定しないでディレクトリーを指定すると、 dosdir コマンドは、そのディレクトリー内のファイルに関する情報を表示します。

1 つの例外を除き、 DOS ファイルの命名規則が使用されます。¥ (円記号) は、 オペレーティング・システムにとって特別な意味を持つ場合があるので、 DOS パス名にサブディレクトリー名を指定するための区切り文字には、 /  (スラッシュ) を使用してください。dosdir コマンドは、ディスクを検査する前に、ファイルまたはディレクトリー名の小文字を大文字に変換します。 ファイル名はすべて絶対パス名 (相対パス名ではない) と見なされるので、 最初の / (スラッシュ) は付ける必要はありません。

フラグ

項目 説明
-a すべてのファイルに関する情報を出力します。これには、.(ドット) ファイルおよび .. (ドット - ドット) ファイルだけでなく、隠しファイルとシステム・ファイルが含まれます。
-d ディレクトリーが指定されている場合でも、File 値をファイルとして処理します。Directory パラメーターにディレクトリーを指定すると、ディレクトリー内のファイルの情報ではなく、ディレクトリー自体の情報がリスト表示されます。
-D Device DOS デバイスの名前を /dev/fd0 または /dev/fd1 と指定します。 デフォルト・デバイスは /dev/fd0 です。
-e -l フラグを使用して、 割り当てられたクラスターのリストをファイルに書き込みます。
-l ファイルの作成日、サイズ (バイト単位)、属性を含むクラスターのリストを作成します。サブディレクトリーのサイズは 0 バイトと指定されます。属性は次のような意味を持っています。
A (アーカイブ)
最後に変更されて以来、ファイルはバックアップされていません。
D (ディレクトリー)
ファイルはサブディレクトリーで、通常の DOS ディレクトリー検索に含まれません。
H (隠しファイル)
ファイルは通常の DOS ディレクトリー検索に含まれません。
R (読み取り専用)
ファイルは変更できません。
S (システム)
ファイルはシステム・ファイルで、通常の DOS ディレクトリー検索に含まれません。
-t 指定されたディレクトリーで始まるディレクトリー・ツリー全体をリスト表示します。
-v ディスクのフォーマットに関する情報を、標準出力します。 このフラグを使用して、デバイスが DOS ディスクであるかどうか確認してください。

/dev/fd0 上の DOS ファイルのディレクトリーを読み取るには、次のように入力します。


dosdir

このコマンドは、ファイル名およびディスク・スペース情報を次のように出力します。


PG3-25.TXT
PG4-25.TXT
PG5-25.TXT
PG6-25.TXT
Free space: 312320 bytes

/dev/fd1 上の DOS ファイルのディレクトリーを読み取るには、次のように入力します。


dosdir -D/dev/fd1

このコマンドは、ファイル名およびディスク・スペース情報を次のように出力します。

PG7-25.TXT
PG8-25.TXT
PG9-25.TXT
PG10-25.TXT
Free space: 312320 bytes

ファイル

項目 説明
/usr/bin/dosdir dosdir コマンドが入っています。