addbib コマンド

目的

参考文献データベースを作成または拡張します。

構文

addbib-a ] [  -p PromptFile Database

説明

addbib コマンドは、一連のプロンプトを使って、ユーザーが参考文献データベースを作成または拡張するための手引きをします。 ユーザーは、これらのプロンプトに対する応答を定義できます。 デフォルトのプロンプトおよび指示は、すべて refer メッセージ・カタログに含まれています。

最初のプロンプトは、Instructions? です。肯定の応答をすると、指示が表示されます。

否定の応答をするか、または Enter キーを押した場合は、指示は表示されません。 この場合は、addbib コマンドは、各種の参考文献フィールドに関するプロンプトを表示し、端末からの応答を読み取り、Database パラメーターに指定されているデータベースに出力レコードを送ります。

Enter キーを押すこと (null 応答) は、特定のフィールドを省略することを意味します。 - (負符号) を入力すると、直前のフィールドに戻ります。末尾に円記号を使うと、フィールドを次行まで継続できます。 Continue? プロンプトが繰り返されたら、再開するか、現行セッションを終了するか、またはデータベースを編集できます。 再開するには、定義された肯定応答を入力するか、Enter キーを押します。 現行セッションを終了するには、定義された否定応答を入力します。

データベースを編集するには、任意のシステム・テキスト・エディター (vi、ex、edit、ed) に入ります。

フラグ

項目 説明
-a 要約に関するプロンプトを抑止します。 デフォルトでは、要約に関するプロンプトが表示されます。 Ctrl-D キー・シーケンスを押すと、要約は終了します。
-pPromptFile PromptFile パラメーターに指定したファイル内で定義されている新しいプロンプト・スケルトンを使用するよう、addbib コマンドに指示します。 このファイルには、指定したデータベースに書き込まれるプロンプト文字列、タブ、およびキー文字が入っています。

次に示すのは、最も一般的なキー文字とそれぞれの意味です。 addbib コマンドの場合、プロンプトが英語で表示されるので、これらのキー文字が使えません。 後で参考文献ファイルを編集する場合に、このことを知っておく必要があります。

%A
著者名
%B
参考記事が含まれている書籍
%C
都市 (出版場所)
%D
発行日
%E
参考記事が掲載されている書籍の編集者
%F
脚注番号またはラベル (refer コマンドにより付けられたもの)
%G
政府発注番号
%H
参考文献の先頭に表示されるヘッダー・コメント
%I
発行者 (出版社)
%J
記事が掲載されている雑誌
%K
参考文献を見つけるために使用するキーワード
%L
refer コマンドの -k フラグにより使用されるラベル・フィールド
%M
ベル研究所の覚え書き (未定義)
%N
巻中の番号
%O
参考文献の末尾に表示される他のコメント
%P
ページ番号
%Q
法人または国外の著者 (未破棄)
%R
レポート、論文、学位論文 (未発表)
%S
シリーズ・タイトル
%T
記事または書籍のタイトル
%V
分冊番号
%X
refer コマンドでなく roffbib コマンドで使用される要約
%Y,Z
refer コマンドでは無視されます。

注: %A キー文字を除き、各フィールドは一度しか使えません。関係のあるフィールドだけを指定してください。

下記に参考文献ファイルの例を示します。


%A Bill Tuthill
%T Refer - A Bibliography System
%I Computing Services
%C Berkeley
%D 1982
%O UNIX 4.3.5.