HyperSwap® システム・トポロジーを構成するには、ノード、外部ストレージ・システム、およびホストを特定のサイトに割り当てる必要があります。
管理 GUIの使用
管理 GUI の
「システム・トポロジーの変更」ウィザードを使用すると、容易にサイト名を構成して、システム上のオブジェクトをサイトに割り当てることができます。「トポロジーの変更」ウィザードはファイバー・チャネル接続ストレージを自動的に検出しますが、iSCSI ストレージは、サイト割り当てを構成する前に、手動で追加する必要があります。管理 GUI またはコマンド・ライン・インターフェースのいずれかを使用して、Storwize システムを追加することができます。Dell EqualLogfic システムは、コマンド・ライン・インターフェースでのみ構成することができます。
以下の手順を実行してシステムのトポロジーを構成し、オプションとして、iSCSI 接続ストレージを追加します。
- 管理 GUI で、を選択します。「システム・アクション」メニューで、「システム・トポロジーの変更」を選択します。
- ウィザードに従って、HyperSwap トポロジーの構成を完了します。
- iSCSI 接続の外部ストレージを使用している場合は、「iSCSI 外部ストレージの追加」ウィザードを使用して、そのストレージをシステムに追加し、サイトを指定する必要があります。このウィザードにアクセスするには、を選択します。
- 追加する外部ストレージ・システムのタイプを選択します。
- iSCSI 接続のソースとターゲットのポートに関する情報を入力し、iSCSI 接続ストレージのサイトを指定します。
CLI の使用
コマンド・ライン・インターフェースを使用して、サイト情報を構成し、システムを
HyperSwap トポロジーとして構成することもできます。
システム上の必要なオブジェクト用に各サイト定義を構成するために、別々のコマンドが使用されます。サイトの名前を指定する必要はありませんが、ロケーションまたはサイトの用途に基づく名前を作成すると、
HyperSwap トポロジーの管理が簡素化されます。以下の手順を実行して、サイト情報を構成し、システムを
HyperSwap トポロジーとして設定します。
- HyperSwap トポロジーの管理を簡単にするために、システム上のサイトごとに固有の名前を作成します。名前が指定されない場合は、サイトは、デフォルトの名前または数値 ID によって参照されます。次のコマンドを入力して、サイトごとに固有の名前を作成します。
chsite -name losangeles 1
この例では、サイト 1 に losangeles という名前が付けられました。HyperSwap トポロジーの他のサイトを名前変更するには、他のサイトの名前を指定して同じコマンドを入力します。
chsite -name sandiego 2
chsite -name quorum 3
この例では、サイト 2 に sandiego という名前が付けられ、サイト 3 に quorum という名前が付けられました。
注: IP クォーラム・アプリケーションを 3 番目のサイトで使用して、サイト 1 とサイト 2 の間の接続が失われた場合にタイ・ブレーク機能を提供することができます。詳しくは、IP クォーラムの構成情報を参照してください。
- 次のコマンドを入力して、各入出力グループ内の既存のノードをサイトに割り当てます。
chnode -site losangeles node1
chnode -site losangeles node2
この例では、node1 および node2 が含まれている入出力グループがサイト losangeles に割り当てられます。別の入出力グループ内のノードを他のサイトに割り当てるには、次のコマンドを入力します。chnode -site sandiego node3
chnode -site sandiego node4
この例では、node3 および node4 が含まれている入出力グループがサイト sandiego に割り当てられます。システム内のすべてのノードにサイトを割り当てる必要があります。注: また、システムに初めて追加される新規ノードに対して、-site パラメーターを指定して addnode コマンドを使用することもできます。
- 追加ノードがシステムにケーブル接続されている場合、これらのノードをホット・スペア・ノードとして指定することができます。ホット・スペア・ノードは、サイトのいずれかのノードが使用できなくなった場合に、ホスト入出力操作を中断なしで引き継ぐことができます。詳しくは、ホット・スペア・ノードの追加に関するトピックを参照してください。
- 次のコマンドを入力して、既存の外部ストレージ・システムをサイトに割り当てます。
chcontroller –site losangeles storagesystem1
この例では、storagesystem1 がサイト losangeles に割り当てられます。ストレージ・システムを他のサイトに割り当てるには、次のコマンドを入力します。chcontroller –site sandiego storagesystem2
この例では、storagesystem2 がサイト sandiego に割り当てられます。クォーラムを提供するために既存の外部ストレージ・システムを使用する予定の場合は、そのストレージ・システムを 3 番目のサイトに割り当てる必要があります。
あるいは、IP クォーラム・アプリケーションを使用してクォーラムを提供することができます。詳しくは、IP クォーラム構成情報を参照してください。外部ストレージ・システムを 3 番目のサイトに割り当てるには、次のコマンドを入力します。
chcontroller –site quorum storagesystem3
この例では、
storagesystem3 がサイト
quorum に割り当てられます。
構成に存在するすべてのストレージ・システムにサイトを割り当てる必要があります。
- 次のコマンドを入力して、既存のホストをサイトに割り当てます。
chhost -site losangeles host1
この例では、host1 がサイト losangeles に割り当てられます。ホストが他にある場合は、それらのホストを他のサイトに割り当てることができます。chhost -site sandiego host2
この例では、host2 がサイト sandiego に割り当てられます。注: ホストが単一サイト内のノードのみに接続するようにシステムを構成する場合、ホストが機能低下として報告されないように statussite ポリシーを local に変更する (statussite local) ことを検討してください。
- ノード、ストレージ・システム、およびホストに対するすべてのサイト割り当てが完了した後で、次のコマンドを入力して、システム・トポロジーを HyperSwap に設定します。
chsystem -topology hyperswap
- オプションで、次のコマンドを入力して、各サイト間のバックグラウンド・コピー操作の帯域幅設定を構成します。
chpartnership -linkbandwidthmbits 2048 -backgroundcopyrate 50 mysystem
バックグラウンド・コピー は、システム内の HyperSwap ボリュームの初期同期と後続の再同期のトラフィックに使用される用語です。
上記の手順を完了した後、各サイトでコピーを作成するように HyperSwap ボリュームを構成できます。
CLI を使用した外部 iSCSI コントローラーの構成
システム・トポロジーを hyperswap に変更し、ノードにサイトが割り当てられた後、以下の手順を実行して、外部 iSCSI ストレージ・システムを構成することができます。
- site 1 のノードで、iSCSI ターゲット・ストレージ・システムをディスカバーします。
detectiscsistorageportcandidate –srcportid 1
-targetip IP1 -site 1
- ディスカバーされたターゲットの状況を確認します。
lsiscsistorageportcandidate id src_port_id target_ipv4 | target_ipv6
target_iscsiname iogroup_list configured status
site_id site_name 0 1 IP1 IQN1 1:1:1:1 no Full 1 site1
- site 1 のノードで、ディスカバーされたターゲットにセッションを追加します。
addiscsitorageport -site 1 0
- site 1 のノードで、確立されたターゲットとのセッションを表示します。
id src_port_id target_ipv4 | target_ipv6 target_iscsiname
controller_id iogroup_list status site_id site_name
0 3 IP1 IQN1 5 1:1:1:1 full 1 site1
- lscontroller コマンドを入力することにより、新規ストレージ・システムを使用可能として表示することができます。サイトを割り当てます。
chcontroller -site 1 controllerID
- サイト 2 のシステム・ノードで、同じ iSCSI コントローラーまたは異なる iSCSI コントローラーに対して、ステップ 1 から 5 までの、ディスカバーと確立のセッションを繰り返します。