XPage を使用した Domino での文書の暗号化と暗号化解除

IBM Domino では、XPage を使用して Web 上で文書を暗号化できます。

IBM Domino では、XPage を使用して Web 上で文書を暗号化することもできます。これまでは、秘密鍵暗号化機能は Notes クライアントでしか使用できませんでした。この制限の理由は、暗号化処理で使用される秘密鍵がユーザーの ID ファイル内に格納されており、Web ベースのアプリケーションではアクセスできないためでした。この制限は Notes/Domino ID ボールトの導入によりなくなりました。

XPage 暗号化と暗号化解除の前提条件

XPage での秘密鍵の暗号化は、Notes クライアントで提供されている基本モデルをエミュレートするように設計されており、同じ規則と制限がすべて適用されます。Notes クライアントの秘密鍵暗号化機能を使用するすべての Notes クライアントアプリケーションは、Web 上で XPage アプリケーションとして実行するのに適格になります。これが機能するために必要な前提条件は以下のとおりです。

  • Domino ID ボールト - ID ボールトを使用するように Domino サーバーを構成して、XPage が内部にある ID ファイルに格納されている秘密鍵にアクセスできるようにします。
  • Domino サーバーのセキュリティ: - Domino サーバーのセキュリティ文書で、XPage で文書を暗号化するすべてのユーザーとグループに対して [制限なしで署名または実行] 特権を有効にする必要があります。この設定は、該当するサーバー文書の [セキュリティ] タブにあります。
注: IBM Domino の暗号化および暗号化解除の基本モデルをより深く理解するためには、『IBM Domino Designer Basic 版 ユーザーガイドおよびリファレンス』の「Notes と Domino の暗号化」セクションを参照してください。