encrypt (NotesDocument - JavaScript™)

文書を暗号化します。

定義場所

NotesDocument

構文

encrypt() : void
encrypt(UserID:NotesUserID) : void
encrypt(idfile:string, password:string) : void
パラメータ 説明
Userid NotesUserID (type)。ユーザー ID を設定すると、このユーザー ID の暗号鍵を使用してこのデータベース内の文書が暗号化解除されます。
idfile String 型。ID ファイルのファイルパスを指定します。これを設定すると、この ID ファイルの暗号鍵を使用してこのデータベース内のすべての文書が暗号化解除されます。
password String 型。ユーザー ID を設定すると、このユーザー ID の暗号鍵を使用してこのデータベース内の文書が暗号化解除されます。

使用法

暗号化された文書は、save を呼び出すまで保存されません。 isEncrypted が true のアイテムだけが暗号化されます。 isEncrypted が false のアイテムは、ユーザーに適切な暗号鍵がなくても、どのユーザーに対しても可視のままになります。

EncryptionKeys プロパティに 1 つ以上の名前付きキーが設定されている場合、文書の暗号化にはこれらのキーが使用されます。 これらの暗号鍵のうちいずれか 1 つを持っているユーザーは文書を暗号解除できます。 暗号鍵が指定されていない場合、文書はユーザーのパブリックキーを使用して暗号化されます。パブリックキーを使用して暗号化された場合、この文書を暗号解除できるのは、文書を暗号化したユーザーだけです。

プログラムがサーバー上で実行されている場合は、そのプログラムに暗号化する許可が必要です。

メールの暗号化は上記の操作とは異なるため、暗号化した文書をメール送信する場合は、このメソッドを使用しないでください。このメソッドではなく、EncryptOnSend プロパティを true に設定し、send メソッドを使用します。

XPages との使用

このメソッドは、Userid パラメータ、idfile パラメータ、password パラメータを使用した XPages の暗号化にも使用できます。Web またはサーバー上で秘密鍵を使用して文書を暗号化するには、以下の一般的なコーディング手順を実行してください。
  • IDVault オブジェクトを取り出します。
  • getUserIDFile メソッドを使用して、IDVault から特定ユーザーの UserID オブジェクトを取り出します。
  • getEncryptionKeys メソッドを使用して、UserID とともに使用可能な秘密鍵の名前のリストを取得します。
  • setEncryptionKeys メソッドを使用して、文書の暗号化に使用する鍵を指定します。
  • setEncryptionKeys とともに encrypt メソッドを使用して、指定の暗号キーセットで文書を暗号化します。

このボタンは、現在の文書を暗号化します。
var doc:NotesDocument = currentDocument.getDocument();
if (!doc.isEncrypted()) {
	doc.encrypt();
	doc.save()
}

言語間の参照

LotusScript® NotesDocument クラスの encrypt メソッド

Java Document クラスの encrypt メソッド