アプリケーションが交換するメッセージの特性は、使用しなければならない本体パーサーを示します。
WebSphere ® IBM® 統合 には、さまざまなメッセージ・パーサーが用意されています。 それぞれのパーサーは、特定のメッセージ・ドメインにあるメッセージのメッセージ本体データ (例えば XML)、または特定のメッセージ・ヘッダー (例えば MQMD) のいずれかを処理します。
以下の基準を手引きとして、ご使用のアプリケーションが統合ノードに送信するメッセージを検討し、メッセージ本体データがどのメッセージ・ドメインに属するかを判別してください。
- アプリケーション・データが SOAP ベース Web サービスを使用する場合 (SOAP with Attachments (MIME) または MTOM を含む)
- SOAP ドメインを使用します。 SOAP ドメインには、WS-Addressing および WS-Security 標準用の組み込みサポートがあります。
- ご使用のアプリケーション・データが RESTful Web サービスで使用されている可能性がある JSON フォーマットを使用している場合
- JSON ドメインを使用します。
- ご使用のアプリケーション・データが SOAP 以外の XML フォーマットの場合
- 使用するドメインは、XML 文書の性質および実行する処理によって異なります。 どの XML パーサーを使用する必要がありますか? を参照
- アプリケーション・データが C または COBOL アプリケーションからのものである場合、または固定形式バイナリー・データで構成される場合
- DFDL ドメインを使用します。 MRM ドメインとカスタム・ワイヤー形式 (CWF) 物理形式を使用することもできます。
- アプリケーション・データがフォーマット済みテキスト (フィールド内容がタグで識別されたり特定の区切り文字で分離されたりする) で構成される場合
- DFDL ドメインを使用します。 MRM ドメインとタグ付き/区切りストリング (TDS) 物理形式を使用することもできます。
- ご使用のアプリケーション・データが JMS API を使用して作成される場合
- 使用するドメインは、JMS メッセージのタイプによって異なります。 JMS メッセージ処理の詳細については、 入力としての JMS メッセージを参照してください。
- アプリケーション・データが SAP、PeopleSoft、または Siebel 用のアダプターなどの WebSphere Adapter からのものである場合
- DataObject ドメインを使用します。
- アプリケーション・データが SAP テキスト IDoc 形式 ( WebSphere MQ Link for R3 を使用してエクスポートされたものなど) の場合
- DFDL ドメインを使用します。 MRM ドメインとタグ付き/区切りストリング (TDS) 物理形式を使用することもできます。
- ご使用のアプリケーション・データが、SOAP with Attachments 以外の MIME フォーマットの場合 (例: RosettaNet)
- MIME ドメインを使用します。 メッセージが複数パーツ MIME の場合、他のパーサーを使ってメッセージの特定の部分を構文解析する必要があるかもしれません。 例えば、XMLNSC パーサーを使用して、RosettaNet メッセージの XML コンテンツを構文解析できます。
- アプリケーション・データの内容を知らない、または知る必要がない場合
- BLOB ドメインを使用します。