カスタム・ダイアログの作成と管理

カスタム ダイアログ ビルダーは、コマンド シンタックスを生成するためのカスタム ダイアログを作成します。

カスタム ダイアログ ビルダーを使用することで、次の作業を実行できます。

  • 組み込みの IBM® SPSS® Statistics プロシージャーの独自のダイアログを作成する。例えば、ユーザーが一連の変数を選択し、出力を標準化する事前設定されたオプションでのコマンド・シンタックスの生成しかできないような度数プロシージャーのダイアログを作成したりできます。
  • 拡張コマンドのコマンド・シンタックスを生成するユーザー・インターフェースを作成する。拡張コマンドとは、Python プログラミング言語、R、または Java で実装されたユーザー定義の IBM SPSS Statistics コマンドです。 詳しくは、トピック拡張コマンドのカスタム・ダイアログを参照してください。
  • カスタム・ダイアログ (別のユーザーが作成したもの) の指定が含まれたファイルを開き、 自分の IBM SPSS Statistics インストール環境に そのダイアログを追加する。必要に応じて、独自に変更を加える。
  • 他のユーザーが IBM SPSS Statistics インストール環境に追加できるように、 カスタム・ダイアログの指定を保存する。

カスタム ダイアログ ビルダーは、次の 2 つの操作モードをサポートします。

拡張機能用のカスタム ダイアログ ビルダー

このモードでは、新しい拡張または既存の拡張内のカスタム ダイアログが作成および変更されます。このモードでカスタム ダイアログ ビルダーを開くと、空のカスタム ダイアログが含まれる新しい拡張が作成されます。このモードでカスタム ダイアログを保存またはインストールすると、それらのダイアログは拡張の一部として保存またはインストールされます。

このモードで作成するダイアログは、拡張 カスタム ダイアログと呼ばれます。 拡張カスタム ダイアログには、リリース 24 より前の IBM SPSS Statistics のリリースでは使用できなかった機能が多くあります。この点では、拡張ダイアログは、リリース 24 より前のリリースとは互換性がありません。

このモードでカスタム ダイアログ ビルダーを開くには、メニューから次のように選択します。

「拡張」 > 「拡張用のカスタム ダイアログ ビルダー」

カスタム ダイアログ ビルダー - 互換モード

このモードでは、IBM SPSS Statistics のすべてのリリースと互換性があり、互換カスタム ダイアログ と呼ばれるカスタム ダイアログが作成および変更されます。互換カスタム ダイアログには、拡張ダイアログで使用できる追加機能がありません。

  • 互換モードでサポートされるコントロールやコントロール・プロパティーは、リリース 24 よりも前のリリースでカスタム・ダイアログ・ビルダーでサポートされているコントロールやプロパティーと同じです。
  • 互換モードでダイアログを保存すると、そのダイアログは互換カスタム ダイアログ パッケージ (.spd) ファイルとして保存されます。次にこのファイルを拡張に追加できます。
  • 互換モードで開かれているダイアログを拡張ダイアログに変換して、新しい拡張の一部にできます。

互換モードでカスタム ダイアログ ビルダーを開くには、メニューから次のように選択します。

「拡張機能」 > 「ユーティリティ」 > 「カスタム ダイアログ ビルダー (互換モード)...」