DISPLAY TCPIP,,STOR

DISPLAY TCPIP,procname,STOR コマンドは、TCP/IP のストレージ使用量に関する情報を 表示するために使用します。このコマンドを用いて、ロード・モジュールのサービス・レベルを検証することができます。

ロード・モジュールのサービス・レベルを検証する場合は、モジュールの目印がそのモジュールの最新の PTF サービスと一致することを確認してください。 IBM® サービス技術 に連絡する場合に、このコマンドを使用して、正しい TCP/IP サービス・レベルで実行していること を検証することができます。

フォーマット

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>>-Display --TCPIP--,--+----------+--,--STOR-------------------->
                       '-procname-'            

>--+--------------------------+--------------------------------><
   '-,--MODule=--modname_name-'   

パラメーター

STOR
ストレージ情報を要求します。

このコマンドは、ほかのオプションを指定しないと、TCP/IP スタックの現在のストレージ使用量と最大ストレージ使用量、 および任意の TCP/IP ストレージの限界を表示 します。最大ストレージ使用量は、TCP/IP を開始してから使用した最 大のストレージ量です。出力例については、を参照してください。また、表示された出力の説明については、「z/OS Communications Server: IP Messages Volume 4 (EZZ, SNM)」のメッセージ EZZ8453I を参照してください。

MODULE
モジュール、モジュール・アドレスおよび最初の 48 バイトのストレージが入っているロード・モジュール名を表示します。

このコマンドは、EZBTIINI、EZBITCOM、EZBPFINI、EZBTLMST、EZBTLCMN、および EZBTLCLG のロード・モジュール内のモジュールを表します。このコマンドは、FTP TCP/IP モジュールについては情報を提供しません。

ロード・モジュール
保管場所
EZBTIINI
共通ストレージ
EZBITCOM
共通ストレージ
EZBPFINI
OMVS 専用ストレージ
EZBTLMST
TCP/IP 専用ストレージ
EZBTLCMN
TCP/IP 専用ストレージ
EZBTLCLG
TCP/IP 専用ストレージ

TCP/IP ストレージ使用量を表示するには、次のコマンドを実行します。
d tcpip,tcpip2,stor                                           
EZZ8453I TCPIP STORAGE                                  
EZZ8454I TCPIP2   STORAGE            CURRENT   MAXIMUM     LIMIT  
EZD2018I 31-BIT                                                   
EZZ8455I          ECSA                45654K    56823K   204800K  
EZZ8455I          PRIVATE            124634K   143743K   524288K  
EZZ8455I          ECSA MODULES         8702K     8702K   NOLIMIT  
EZD2018I 64-BIT                                                   
EZZ8455I          HVCOMMON                3M        3M   NOLIMIT  
EZZ8455I          HVPRIVATE              50M       50M   NOLIMIT  
EZZ8455I          TRACE HVCOMMON       2578M     2578M     2578M  
EZZ8455I          SMC-R FIXEDMEMORY      12M       16M       40M
EZD2024I            SMC-R SEND MEMORY     4M        4M
EZD2024I            SMC-R RECV MEMORY     8M       12M
変更の始まりEZZ8455I          SMC-D FIXEDMEMORY      12M       16M       40M変更の終わり
EZZ8459I DISPLAY TCPIP STOR COMPLETED SUCCESSFULLY

使用法

  • 1 つのモジュールが複数のロード・モジュールに構築される場合は、出現するそれぞれのロード・モジュールごとに表示されます。
  • ストレージ表示コマンドは、TCP/IP スタックのロード・モジュールのサービス・レベルを検証するために使用されます。コマンドは、製品内の複数のモジュールをサポートしますが、すべてのモジュールをサポートするわけではありません。
  • SMC-R メモリー情報 (メッセージ EZZ8455I および EZD2024I) は、リモート直接メモリーアクセスによる共用メモリー通信 (SMC-R) 機能がこの TCP/IP スタック上で有効である (または以前に有効であった) 場合にのみ含まれます。 SMC-R 機能は、GLOBALCONFIG ステートメントの SMCR パラメーターを使用して有効になります。
  • 変更の始まりSMC-D メモリー情報 (メッセージ EZZ8455I) は、共用メモリー通信 - 直接メモリー・アクセス (SMC-D) 機能がこの TCP/IP スタック上で有効である (または以前に有効であった) 場合にのみ含まれます。SMC-D 機能は、GLOBALCONFIG ステートメントの SMCD パラメーターを使用して有効になります。変更の終わり