プロファイル名リスト・サービス・ルーチン (IRRPNL00)

RACF® には、インストール先で使用できるプロファイル名リスト・サービス・ルーチン (IRRPNL00) が用意されています。 このモジュールによって、TSO または他のプログラムは RACF を呼び出し、 特定のユーザー ID が READ 以上のレベルでアクセスできる、 あるクラス内のプロファイルの名前を検索することができます。

この機能を実行するために、IRRPNL00 は、 RACF クラス記述子テーブル (CDT) でクラス名を探索します。 クラスが検出され、そのクラスが SETROPTS RACLIST によって処理された場合、IRRPNL00 は、SETROPTS RACLIST によって処理された各プロファイル名を検査し、指定されたユーザー ID が READ 以上のレベルでプロファイルへのアクセスを許可されているかどうかを確認します。 IRRPNL00 は、一致するプロファイル名を見つけると、 それを入力作業域に置きます。

IRRPNL00 は最初のプロファイルから探索を開始し、 すべてのプロファイルを検査するまで、 またはリストのサイズが作業域のサイズを超えるまで、 探索を継続します。

IRRPNL00 は LPA 内に常駐します。 RACF は RACF の初期設定時に IRRPNL00 のアドレスを RCVTPNL0 にロードします。 IRRPNL00 の呼び出し側は RCVTPNL0 内のアドレスを使用することができます。
注 :
  1. プロファイル名リスト・サービス・ルーチンを使用するには、検索する予定のクラス名ごとに SETROPTS RACLIST が発行されるようにする必要があります。
  2. プログラムは、IRRPNL00 がプロファイル名リストを保管するために使用する ストレージの入手と解放を行う必要があります。
  3. IRRPNL00 の呼び出し元は、以下のいずれかの方法で許可を受けている必要があります。
    • APF 許可
    • 監視プログラム状態
    • システム・キー 0