tsyncro() - MTF サブタスク終了の待機

標準

標準/拡張機能 C/C++ 依存項目
Language Environment C のみ  

形式

#include <mtf.h>

int tsyncro(int MTF_ANY|MTF_ALL|nn);

機能説明

MVS のもとで並列関数の終了を待機します。

ユーザーのネーム・スペースが侵害されるのを回避するため、この非標準関数には 2 つの名前があります。1 つの名前の接頭部には 2 つの下線文字が付き、もう 1 つの名前の接頭部には付きません。接頭部下線文字が付いていない名前は、LANGLVL(EXTENDED) を使用する場合にのみ表示されます。

この関数を使用するには、その外部エントリー・ポイント名 (2 つの下線文字で始まる名前) を使用して呼び出すか、LANGLVL(EXTENDED) を使用してコンパイルする必要があります。LANGLVL(EXTENDED) を使用すると、ヘッダー内の関連情報も表示されます。

tsyncro() ライブラリー関数によって、メインタスクは、最初のサブタスク、特定サブタスク、またはすべてのサブタスクが、それらにスケジュールされた並列関数のすべての実行を終了するのを待機することになります。次を指定して、任意のサブタスク、すべてのサブタスク、または 特定のサブタスクの完了を監視できます。
MTF_ANY
任意のサブタスクの完了の待機。
MTF_ALL
すべてのサブタスクの完了の待機。
nn
nntask_id をもつサブタスクの完了 の待機。task_id の説明については、tinit() - MTF サブタスクの付加と初期化を参照してください。

メインタスク・プログラムから tsyncro() を、必要なだけ呼び出せます。

tinit() が IMS、CICS、または DB2 のもとで実行している プログラムによって呼び出された場合には、要求は処理されず、戻り値は MTF 呼び出しがこれらのシステムではサポートされない ことを指示します。

注: この関数は、POSIX(ON) ランタイム・オプションをもつ z/OS® UNIX ではサポートされません

戻り値

正常に実行された場合、tsyncro() は、以降の tsched() でターゲット・タスクとして使用するのに適当な値を、常に戻します。特に、成功時の戻りコードは、tsyncro() 呼び出しの特質や、tsyncro() 呼び出し時のサブタスクの状態によって決まります。
tsyncro() に渡される Task_id 戻りコード(正常に実行された場合)
MTF_ANY (および、前に tsyncro() から戻されていない最低 1 つのサブタスク) nn = 解放される最初のサブタスクの task_id
MTF_ANY (および、前に tsyncro() から戻されたすべてのサブタスク) MTF_ANY
MTF_ALL MTF_ANY
nn = task_id nn
tinit() が tsyncro() 呼び出しの前に正常に呼び出されなかった場合には、tsyncro() は、MTF が非アクティブになっていることを指示し、次のいずれかの値を戻します。
エラー・コード
説明
EINACTIVE
MTF は非アクティブになっています。
ETASKABND
1 つ以上のサブタスクが異常終了しました。
ETASKID
指定された task_id 引数は、範囲外です。
注: これらの値はマクロです。これらは mtf.h ヘッダー・ファイルで 見つかります。

関連情報