t_accept() - 接続要求の受け入れ

t_accept() は、接続要求を受け入れるために トランスポート・ユーザーによって発行されます。パラメーター fd は、接続指示が到着するローカル・トランスポート終点を識別します。resfd は接続が確立されるローカル・トランスポート終点 を指定し、call には、接続を完了するために トランスポート提供者が必要とする情報が含まれています。パラメーター call は、次のメンバーを含む t_call 構造体を指します。

        struct netbuf   addr;
        struct netbuf   opt;
        struct netbuf   udata;
        int             sequence;

call では、addr は 呼び出しトランスポート・ユーザーのプロトコル・アドレスです。opt は、接続と関連している任意のオプションを示して います。udata は呼び出し元に戻されるユーザー・データを指し、sequence とは、応答を前に受け取った接続指示と一意的に関連付ける t_listen() によって戻される値です。呼び出し元のアドレス、addr は、NULL (長さゼロ) のことがあります。addr が NULL 以外の場合には、これは任意に XTI でチェック できます。

正常に実行されなかった場合、t_accept() は -1 を戻して、t_errno を 次のいずれかの値に設定します。

エラー・コード

説明

TACCES

ユーザーは、応答トランスポート終点で接続を受け入れる許可 または指定されたオプションを使用する許可をもっていません。

TBADADDR

指定されたプロトコル・アドレスは正しくない形式であったか、あるいは無許可の情報が含まれていました。

TBADDATA

指定されたユーザー・データ量は、トランスポート提供者が 許可した範囲内に入っていませんでした。

TBADF

ファイル記述子 fd または resfd が、トランスポート終点を指していません。

TBADOPT

指定されたオプションは正しくない形式であったか、あるいは無許可の情報が含まれていました。

TBADSEQ

無効のシーケンス番号が指定されました。

TINDOUT

関数は fd==resfd を使用して呼び出されましたが、終点に未解決の接続指示があります。これらの他の接続指示は、t_snddis (3) を使用してリジェクトするか、あるいは t_accept (3) を使用して、異なる終点で受け入れて処理する必要があります。

TLOOK

fd が参照したトランスポート終点で非同期イベントが起こって、即時のアテンションが必要です。

TNOTSUPPORT

この関数は、基礎トランスポート提供者によって サポートされません。

TOUTSTATE

関数が fd によって参照されたトランスポート終点で、正しくないシーケンスで呼び出されたか、resfd によって参照された トランスポート終点が適切な状態になっていません。

TPROTO

このエラーは、XTI と他に適切な XTI (t_errno) が ないトランスポート提供者の間で通信問題が検出されたことを 示しています。

TPROVMISMATCH

ファイル記述子 fd と resfd は、同じトランスポート提供者を 指していません。

TRESADDR

このトランスポート提供者では、fd と resfd の両方が同じアドレスにバインドされることが必要であり、この条件が満たされていないとエラーになります。

TRESQLEN

resfd (ここで、resfd != fd) が参照した終点は、0 より大きい qlen を持つプロトコル・アドレスにバインドされました。

TSYSERR

この関数の実行時に、システム・エラーが発生しました。