Microsoft Windows Server 2008 以降 (Windows Server 2012 を含む) で使用可能であるが、IBM® Sametime® 9 では使用されない TCP のグローバル設定を無効にすることで、パフォーマンス上の問題を回避します。
このタスクについて
Windows Server 2008 以降に Sametime Community Server をインストールする予定がない場合は、このタスクをスキップしてください。
このタスクでは、Windows 2008
サーバー上のレジストリを変更し、いくつかの TCP グローバル設定を無効にします。必要な場合は、変更内容を元に戻すことができるように、更新を行う前に、レジストリの影響を受ける部分をバックアップします。
手順
- 不要な TCP グローバル設定が有効になっているかどうかを、次の手順で確認します。
- コマンドプロンプトを開きます。
- 次のコマンドを実行します。netsh int tcp show
global
- 次の 4 つの設定の状況を確認します。
- Chimney オフロード:
状況が「disabled」である必要があります。
- Receive-Side Scaling:
状況が「disabled」である必要があります。
- ウィンドウ自動チューニング レベルの受信:
状況が「disabled」である必要があります。
- アドオン混雑制御プロバイダ:
状況が「none」である必要があります。
これらの設定のすべてが適切な状況を示している場合は、このタスクの残りの部分をスキップして、次のトピックで説明する IBM Domino のインストールに進んでください。
いずれかの設定が不適切な状況を示している場合は、以下の手順の説明に従って、その設定を無効にしてください。
- 以下の手順で、サーバーのレジストリをバックアップします。
TCP のグローバル設定を変更すると、Windows レジストリが変更されます。変更を行う前に、レジストリの現在のバージョンをバックアップします。
- をクリックし、regedit と入力してから [OK] をクリックして、レジストリエディタを開きます。
- ナビゲーションツリーで、 を展開します。
これが、TCP グローバル設定を変更すると影響を受けるレジストリの部分です。このセクションのみをバックアップするか、これより上位のレベルをこのセクションを含めてバックアップすることができます。
- をクリックします。
- [レジストリ ファイルのエクスポート] ダイアログボックスで、バックアップした設定が含まれているファイルを保管する場所を選択し、ファイルの名前を入力して (ファイルタイプは .reg に設定されたままにします)、[OK] をクリックします。
- レジストリエディタを閉じます。
- 以下の手順で、TCP のグローバル設定を無効にします。
- コマンドプロンプトを開きます。
- 以下のリストから該当するコマンドを実行して、設定を無効にします。
- Chimney オフロード:
netsh int tcp set global chimney=disabled
- Receive-Side Scaling:
netsh int tcp set global rss=disabled
- ウィンドウ自動チューニング レベルの受信:
netsh int tcp set global autotuninglevel=disabled
- アドオン混雑制御プロバイダ:
netsh int tcp set global congestionprovider=none
- netsh int tcp show global コマンドを再度実行して、4 つの設定すべてが無効になったことを確認します。
- コマンドプロンプトを閉じます。
- サーバーを再起動します。