システム・リソース使用量のモニター

IBM® MQ Console のグラフ・ウィジェットを使用して、キュー・マネージャーのモニター・データを表示します。

1. 以下のようにして、グラフ・ウィジェットをダッシュボードに追加します。
   1. 「ウィジェットの追加」アイコン をクリックします。
   2. 「グラフ」を選択します。
2. データを表示するグラフ・ウィジェットを構成します。
   1. グラフ・ウィジェットのタイトル・バーにある構成アイコン をクリックします。
   2. オプション: ウィジェット・タイトルを入力します。 このタイトルは、ウィジェットのタイトル・バーに表示されます。
   3. モニターする リソース・クラス を選択します。

      プラットフォームの中央演算処理装置

      CPU の使用率をモニターします。

      プラットフォームの永続データ・ストア

      ディスク・リソースの使用量をモニターします。

      API 使用統計

      API 呼び出しをモニターします。

      API 使用統計 (キュー単位)

      API 呼び出しを、個々のキューごとにモニターします。 このクラスを選択した場合は、「オブジェクト」フィールドにモニター対象のキュー名を指定します。

   4. モニターする 「リソース・タイプ」 を選択します。
      選択できるリソース・タイプは、選択されたリソース・クラスによって異なります。 以下の表はリソース・タイプを示しています。

      表 1. リソース・タイプ

      クラス	タイプ	説明
      プラットフォームの中央演算処理装置	CPU パフォーマンス - プラットフォーム全体	このタイプは、CPU およびメモリーのパフォーマンス・データを表示する場合に選択します。
      	CPU パフォーマンス - 実行中のキュー・マネージャー	このタイプは、モニターするキュー・マネージャーに関連する CPU およびメモリーのパフォーマンス・データを表示する場合に選択します。 これをモニターするには、キュー・マネージャーが稼働していなければなりません。 複数のキュー・マネージャーの結果をモニターする場合は、グラフでパフォーマンス・データを区別するために別々の色が使用されます。
      プラットフォームの永続データ・ストア	ディスク使用量 - プラットフォーム全体	このタイプは、グローバルなディスク使用量を示すパフォーマンス・データを表示する場合に選択します。
      	ディスク使用量 - 実行中のキュー・マネージャー	このタイプは、モニターするキュー・マネージャーに関連したディスク使用量を示すパフォーマンス・データを表示する場合に選択します。 これをモニターするには、キュー・マネージャーが稼働していなければなりません。 複数のキュー・マネージャーの結果をモニターする場合は、グラフでパフォーマンス・データを区別するために別々の色が使用されます。
      	ディスク使用量 - キュー・マネージャー・リカバリー・ログ	このタイプは、モニターする各キュー・マネージャーのリカバリー・ログのためにディスク・ストレージがどの程度使用されているかについてのデータを表示する場合に選択します。
      API 使用統計	MQCONN と MQDISC	このタイプは、MQCONN および MQDISC の呼び出しについてのデータを表示する場合に選択します。
      	MQOPEN および MQCLOSE	このタイプは、MQOPEN および MQCLOSE の呼び出しについてのデータを表示する場合に選択します。
      	MQINQ と MQSET	このタイプは、MQINQ および MQSET の呼び出しについてのデータを表示する場合に選択します。
      	MQPUT	このタイプは、MQPUT 関連の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。
      	MQGET	このタイプは、MQGET 関連の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。
      	コミットとロールバック	このタイプは、キュー・マネージャーによる同期点の使用についての情報を表示する場合に選択します。
      	サブスクライブ	このタイプは、MQSUB 呼び出しに関連するデータを表示する場合に選択します。
      	パブリッシュ	このタイプは、パブリッシュされたメッセージに関するデータを表示する場合に選択します。
      API 使用統計 (キュー単位)	MQOPEN および MQCLOSE	このタイプは、指定したキューの MQOPEN および MQCLOSE の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。
      	MQINQ と MQSET	このタイプは、指定したキューの MQINQ および MQSET の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。
      	MQPUT および MQPUT1	このタイプは、指定したキューの MQPUT 関連および MQPUT1 関連の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。
      	MQGET	このタイプは、指定したキューの MQGET 関連の呼び出しに関するデータを表示する場合に選択します。

   5. モニターする 「リソース・エレメント」 を選択します。
      選択できるリソース・エレメントは、選択されたリソース・クラスおよびリソース・タイプによって異なります。 以下の表はリソース・エレメントを示しています。

      表 2. プラットフォームの中央演算処理装置リソースのエレメント

      タイプ	エレメント	説明
      CPU パフォーマンス - プラットフォーム全体	ユーザー CPU 時間パーセンテージ	ユーザー状態の CPU 使用率を表示します。
      	システム CPU 時間パーセンテージ	システム状態の CPU 使用率を表示します。
      	CPU 負荷 - 1 分間の平均	負荷の 1 分間の平均を表示します。
      	CPU 負荷 - 5 分間の平均	負荷の 5 分間の平均を表示します。
      	CPU 負荷 - 15 分間の平均	負荷の 15 分間の平均を表示します。
      	RAM 空き領域パーセンテージ	RAM 空きメモリーのパーセンテージを表示します。
      	RAM 合計バイト数	構成されている RAM の合計バイト数を表示します。
      CPU パフォーマンス - 実行中のキュー・マネージャー	ユーザー CPU 時間 - キュー・マネージャーのパーセンテージ見積もり	モニター対象キュー・マネージャーに関連するプロセスに関する、ユーザー状態の CPU 使用率の推定値。
      	システム CPU 時間 - キュー・マネージャーのパーセンテージ見積もり	モニター対象キュー・マネージャーに関連するプロセスに関する、システム状態の CPU 使用率の推定値。
      	RAM 合計バイト数 - キュー・マネージャーの見積もり	モニター対象キュー・マネージャーによって使用されている RAM の合計バイト数の推定値。

      表 3. プラットフォームの永続データ・ストア・リソースのエレメント

      タイプ	エレメント	説明
      ディスク使用量 - プラットフォーム全体	MQ トレース・ファイル・システム - 使用中バイト数	トレース・ファイル・システムに使用されているディスク・ストレージのバイト数を示します。
      	MQ トレース・ファイル・システム - 空き領域	トレース・ファイル・システム用に予約されているディスク・ストレージの空き領域を示します。
      	MQ エラー・ファイル・システム - 使用中バイト数	エラー・データに使用されているディスク・ストレージのバイト数を示します。
      	MQ エラー・ファイル・システム - 空き領域	エラー・データ用に予約されているディスク・ストレージの空き領域を示します。
      	MQ FDC ファイル数	FDC ファイルの現在の数を示します。
      ディスク使用量 - 実行中のキュー・マネージャー	キュー・マネージャー・ファイル・システム - 使用中バイト数	モニター対象キュー・マネージャーのキュー・マネージャー・ファイルに使用されているディスク・ストレージのバイト数を示します。
      	キュー・マネージャー・ファイル・システム - 空き領域	キュー・マネージャー・ファイル用に予約されているディスク・ストレージの空き領域を示します。
      ディスク使用量 - キュー・マネージャー・リカバリー・ログ	ログ - 使用中バイト数	モニター対象キュー・マネージャーのリカバリー・ログに使用されているディスク・ストレージのバイト数を示します。
      	ログ - 最大バイト数	キュー・マネージャーのリカバリー・ログ用として使用するために構成されたディスク・ストレージの最大バイト数を示します。
      	ログ・ファイル・システム - 使用中バイト数	ログ・ファイル・システムに使用されているディスクの合計バイト数を示します。
      	ログ・ファイル・システム - 最大バイト数	ログ・ファイル・システム用に構成されているディスク・バイト数を示します。
      	ログ - 書き込まれた物理バイト数	リカバリー・ログに書き込まれたバイト数を示します。
      	ログ - 書き込まれた論理バイト数	リカバリー・ログに書き込まれた論理バイト数を示します。
      	ログ - 書き込み待ち時間	キュー・マネージャー・リカバリー・ログへの同期書き込み時の待ち時間の測定値を示します。

      表 4。 API 使用統計リソースのエレメント

      タイプ	エレメント	説明
      MQCONN と MQDISC	MQCONN/MQCONNX の数	MQCONN および MQCONNX の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQCONN/MQCONNX の数	MQCONN および MQCONNX の呼び出しの失敗回数を示します。
      	同時接続 - 最高水準点	現在の統計インターバルにおける同時接続の最大数を示します。
      	MQDISC の数	MQDISC の呼び出し回数を示します。
      MQOPEN および MQCLOSE	MQOPEN の数	MQOPEN の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQOPEN の数	MQOPEN の呼び出しの失敗回数を示します。
      	MQCLOSE の数	MQCLOSE の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQCLOSE の数	MQCLOSE の呼び出しの失敗回数を示します。
      MQINQ と MQSET	MQINQ の数	MQINQ の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQINQ の数	MQINQ の呼び出しの失敗回数を示します。
      	MQSET の数	MQSET の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQSET の数	MQSET の呼び出しの失敗回数を示します。
      MQPUT	MQPUT/MQPUT1 の数のインターバルにおける合計	MQPUT および MQPUT1 の呼び出し回数を示します。
      	MQPUT/MQPUT1 のバイト数のインターバルにおける合計	MQPUT および MQPUT1 の呼び出しによって書き込まれたデータの合計バイト数を示します。
      	非持続メッセージ MQPUT の数	MQPUT によって書き込まれた非持続メッセージの数を示します。
      	持続メッセージ MQPUT の数	MQPUT によって書き込まれた持続メッセージの数を示します。
      	失敗した MQPUT の数	MQPUT の呼び出しの失敗回数を示します。
      	非持続メッセージ MQPUT1 の数	MQPUT1 によって書き込まれた非持続メッセージの数を示します。
      	持続メッセージ MQPUT1 の数	MQPUT1 によって書き込まれた持続メッセージの数を示します。
      	失敗した MQPUT1 の数	MQPUT1 の呼び出しの失敗回数を示します。
      	書き込まれた非持続メッセージ - バイト数	非持続メッセージ中に書き込まれたバイト数を示します。
      	書き込まれた持続メッセージ - バイト数	持続メッセージ中に書き込まれたバイト数を示します。
      	MQSTAT の数	MQSTAT の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQSTAT の数	MQSTAT の呼び出しの失敗回数を示します。
      MQGET	破壊的 GET のインターバルにおける合計 - 数	MQGET によってキューから削除されたメッセージの数。
      	破壊的 GET のインターバルにおける合計 - バイト数	MQGET によってキューから削除されたデータのバイト数。
      	非持続メッセージの破壊的 GET - 数	MQGET によってキューから削除された非持続メッセージの数。
      	持続メッセージの破壊的 GET - 数	MQGET によってキューから削除された持続メッセージの数。
      	失敗した MQGET - 数	MQGET の呼び出しの失敗回数を示します。
      	取得された非持続メッセージ - バイト数	MQGET に返された非持続メッセージのバイト数を示します。
      	取得された持続メッセージ - バイト数	MQGET に返された持続メッセージのバイト数を示します。
      	非持続メッセージのブラウズ - 数	ブラウズされた非持続メッセージの数を示します。
      	持続メッセージのブラウズ - 数	ブラウズされた持続メッセージの数を示します。
      	失敗したブラウズの数	失敗したメッセージ・ブラウズの数を示します。
      	非持続メッセージのブラウズ - バイト数	ブラウズされた非持続メッセージのバイト数を示します。
      	持続メッセージのブラウズ - バイト数	ブラウズされた持続メッセージのバイト数を示します。
      	期限切れメッセージ数	期限切れメッセージの数を示します。
      	パージされたキュー数	パージされたキューの数を示します。
      	MQCB の数	MQCB の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQCB の数	MQCB の呼び出しの失敗回数を示します。
      	MQCTL の数	MQCTL の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQCTL の数	MQCTL の呼び出しの失敗回数を示します。
      コミットとロールバック	コミット・カウント	MQCMIT の呼び出し回数を示します。
      	失敗したコミットの数	MQCMIT の呼び出しの失敗回数を示します。
      	ロールバック数	MQBACK の呼び出し回数を示します。
      サブスクライブ	永続サブスクリプション作成回数	永続サブスクリプション作成のための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	永続サブスクリプション変更回数	永続サブスクリプションを変更するための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	永続サブスクリプション再開回数	永続サブスクリプション再開のための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	非永続サブスクリプション作成回数	非永続サブスクリプション作成のための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	非永続サブスクリプション変更回数	非永続サブスクリプションを変更するための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	非永続サブスクリプション再開回数	非永続サブスクリプション再開のための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	サブスクリプションの作成/変更/再開に失敗した回数	サブスクリプションを作成、変更、または再開するための MQSUBRQ の呼び出しの失敗回数を示します。
      	永続サブスクリプション削除回数	永続サブスクリプションを削除するための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	非永続サブスクリプション削除回数	非永続サブスクリプションを削除するための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	サブスクリプション削除に失敗した回数	サブスクリプションを削除するための MQSUB の呼び出し回数を示します。
      	MQSUBRQ の数	MQSUBRQ の呼び出し回数を示します。
      	失敗した MQSUBRQ の数	MQSUBRQ の呼び出しの失敗回数を示します。
      	永続サブスクライバー - 最高水準点	現在の統計インターバルにおける永続サブスクリプションの最大数を示します。
      	永続サブスクライバー - 最低水準点	現在の統計インターバルにおける永続サブスクリプションの最小数を示します。
      	非永続サブスクライバー - 最高水準点	現在の統計インターバルにおける非永続サブスクリプションの最大数を示します。
      	非永続サブスクライバー - 最低水準点	現在の統計インターバルにおける非永続サブスクリプションの最小数を示します。
      パブリッシュ	トピック MQPUT/MQPUT1 のインターバルにおける合計	トピックに入れられたメッセージの数。
      	書き込まれたトピック・バイト数のインターバルにおける合計	トピックに書き込まれたメッセージのバイト数。
      	サブスクライバーへのパブリッシュ - メッセージ数	サブスクライバーにパブリッシュされたメッセージの数を示します。
      	サブスクライバーへのパブリッシュ - バイト数	サブスクライバーにパブリッシュされたメッセージのバイト数を示します。
      	非持続 - トピック MQPUT/MQPUT1 の数	トピックに書き込まれた非持続メッセージの数を示します。
      	持続 - トピック MQPUT/MQPUT1 の数	トピックに書き込まれた持続メッセージの数を示します。
      	失敗したトピック MQPUT/MQPUT1 の数	トピックに書き込もうとして失敗した回数を示します。

      表 5. API 使用統計 (キュー単位) リソースのエレメント

      タイプ	エレメント	説明
      MQOPEN および MQCLOSE	MQOPEN の数	MQOPEN の呼び出し回数を示します。
      	MQCLOSE の数	MQCLOSE の呼び出し回数を示します。
      MQINQ と MQSET	MQINQ の数	MQINQ の呼び出し回数を示します。
      	MQSET の数	MQSET の呼び出し回数を示します。
      MQPUT および MQPUT1	MQPUT/MQPUT1 の数	MQPUT および MQPUT1 の呼び出し回数を示します。
      	MQPUT バイト数	MQPUT および MQPUT1 の呼び出しによって書き込まれたデータの合計バイト数を示します。
      	MQPUT 非持続メッセージ数	MQPUT によって書き込まれた非持続メッセージの数を示します。
      	MQPUT 持続メッセージ数	MQPUT によって書き込まれた持続メッセージの数を示します。
      	MQPUT1 非持続メッセージ数	MQPUT1 によって書き込まれた非持続メッセージの数を示します。
      	MQPUT1 持続メッセージ数	MQPUT1 によって書き込まれた持続メッセージの数を示します。
      	非持続バイト数	非持続メッセージ中に書き込まれたバイト数を示します。
      	持続バイト数	持続メッセージ中に書き込まれたバイト数を示します。
      	キュー回避 PUT
      	キュー回避バイト
      	ロック競合
      MQGET	MQGET の数
      	MQGET バイト数
      	破壊的 MQGET 非持続メッセージ数	MQGET によってキューから削除された非持続メッセージの数。
      	破壊的 MQGET 持続メッセージ数	MQGET によってキューから削除された持続メッセージの数。
      	破壊的 MQGET 非持続バイト数	MQGET に返された非持続メッセージのバイト数を示します。
      	破壊的 MQGET 持続バイト数	MQGET に返された持続メッセージのバイト数を示します。
      	MQGET ブラウズ非持続メッセージ数	ブラウズされた非持続メッセージの数を示します。
      	MQGET ブラウズ持続メッセージ数	ブラウズされた持続メッセージの数を示します。
      	MQGET ブラウズ非持続バイト数	ブラウズされた非持続メッセージのバイト数を示します。
      	MQGET ブラウズ持続バイト数	ブラウズされた持続メッセージのバイト数を示します。
      	期限切れメッセージ数	期限切れメッセージの数を示します。
      	キューがパージされた数	パージされたキューの数を示します。
      	平均キュー時間
      	キュー時間

   6. モニターするキュー・マネージャーを選択し、そのキュー・マネージャーについての情報を表示する色を指定します。 さらにキュー・マネージャーを追加するには、 「追加」 をクリックします。 キュー・マネージャーは 5 つまで指定できます。
   7. 「保存」をクリックします。

結果

ウィジェットを構成してからグラフにデータが表示されるまで、少し待ちます。 データは、時間軸に沿って表示されます。 各データ・ポイントは、データを収集した 10 秒の期間が終わった時点の状態を表しています。 グラフ内のデータ・ポイントの上にカーソルを移動すると、以下の例に示すような詳細情報を表示できます。