メッセージのタイプ
端末オペレーターが IMS™ TM に対して送信できるメッセージは 4 種類あります。
IMS TM メッセージの宛先から、送信されるメッセージの種類が識別されます。
- 別の端末。 先頭の 8 バイトの論理端末名は、これが別の端末を宛先とするメッセージ通信であることを意味します。別の論理端末にメッセージを送信する論理端末ユーザーの場合は、受信する論理端末の名前を入力し、その後にメッセージを続けます。IMS TM 制御領域は、指定された論理端末へメッセージを経路指定します。この種のメッセージの結果、メッセージ処理プログラム (MPP) でのアクティビティーが何かスケジュールされるということはありません。
- アプリケーション・プログラム。先頭からの 8 バイトのトランザクション・コードは、メッセージの宛先がアプリケーション・プログラムであることを意味します。IMS TM は、 トランザクション・コードを使用して、MPP およびトランザクション指向バッチ・メッセージ処理プログラム (BMP) を識別します。 特定のアプリケーション・プログラムを使用して要求を処理する場合は、そのアプリケーション・プログラムのトランザクション・コードを入力します。
- IMS TM。 先頭のバイトの「/」(スラッシュ) は、そのメッセージが IMS TM 宛てのコマンドであることを意味します。
- メッセージ通信サービス。システム・サービスの DFSAPPC 要求は、 メッセージ通信サービスに送られます。
アプリケーション・プログラムが送信できるのは、次の 3 種類のメッセージです。
- コマンド。メッセージ・テキストの先頭のバイトの「/」(スラッシュ) は、そのメッセージが IMS TM 宛てのコマンドであることを意味します。プログラマーは、通常は端末オペレーターが実行するタスクをプログラムで実行したいときに
コマンドを出すようにアプリケーションを設計します。
これは自動化操作プログラム・インターフェース (AOI) と呼ばれるもので、「IMS V13 コミュニケーションおよびコネクション」および「IMS V13 オペレーションおよびオートメーション」で説明されています。
コマンドは、CMD 呼び出しを使用して出します。ISRT で作成したメッセージには、コマンドとして指定しないものでも先頭バイトにスラッシュが入るため、ISRT 呼び出しはコマンドを発行する目的では使用しないでください。
- 論理端末名を指定することによる論理端末へのメッセージ。
- トランザクション・コードを使用するプログラム間通信。
プログラムが送受信するメッセージは、複数のセグメントで構成されています。 GU 呼び出しを使用して新しいメッセージの最初のセグメントをリトリーブし、GN 呼び出しを使用してそのメッセージの残りのセグメントをリトリーブします。以下の図は、3 つのメッセージを示しています。メッセージ A には 1 つのセグメントが、メッセージ B には 2 つのセグメントが、 メッセージ C には 3 つのセグメントがそれぞれあります。
メッセージ A をリトリーブするには、GU 呼び出しを発行するだけです。メッセージ B および C をリトリーブするには、GU 呼び出しを 1 回発行して最初のセグメントをリトリーブし、次いで残りの各セグメントごとに GN 呼び出しを発行してリトリーブします。 これは、各メッセージにいくつセグメントが入っているかをユーザーが知っていることを前提としています。 メッセージの数が分からない場合は、IMS TM がそのメッセージのすべてのセグメントがリトリーブされたことを示す QD 状況コードを返すまで、GN 呼び出しを発行してください。
複数セグメント・メッセージの最初のセグメントをリトリーブした後で、不注意から GU 呼び出しを発行した場合、IMS TM は QC 状況コードを返します。 この状況はこれ以上メッセージが存在しないことを示すもので、プログラムはメッセージに関連した追加のセグメントをリトリーブすることはありません。 データは失われることになり、脱落が起こったことは何も示されません。