Db2 pureScale 環境の概要

IBM® Db2 pureScale 環境 は、極端な容量とアプリケーション透過性を提供することで、分散データベース・ソリューションの増大に伴うリスクとコストを削減するのに役立ちます。 Db2 pureScale 環境 は、連続可用性を実現するように設計されており、最も厳密な業界標準を超えることができます。

ご使用の分散データベース・システムでは、ワークロードが増大すると、アプリケーションを変更したり、データの分散方法を変更したりしなければなりませんか。 そうであれば、ご使用のシステムでは透過的なスケーリングが行われていません。 アプリケーションの単純な変更でさえ、時間とコストの面で不利益を被るうえ、システム可用性にとってリスクとなるおそれがあります。 その利害は大きいのが常です。システム可用性において失われた 1 秒 1 秒が、顧客維持やサービス・レベル・アグリーメント順守、さらには最終的な損益に直接影響することがあるからです。

Db2 pureScale Featureを使用すると、データベース・ソリューションのスケーリングが簡単になります。 メンバーと呼ばれる複数のデータベース・サーバーが着信データベース要求を処理します。これらの メンバー はクラスター化システムで動作し、データを共有します。 最も要求の厳しいビジネス・ニーズにも対応するために、 メンバー を透過的に追加してスケールアウトすることができます。 アプリケーションの変更、データの再配分、パフォーマンスの調整を行う必要はまったくありません。

卓越したレベルのデータベース可用性を実現する設計を実現するために、 Db2 pureScale Feature は、 Db2 for z/OS® データベース・ソフトウェアの使い慣れた実績ある設計機能を基盤としています。 また、 Db2 pureScale Feature は、いくつかの先進的なハードウェア・テクノロジーとソフトウェア・テクノロジーを統合することにより、高いフォールト・トレランスの厳密な要件をサポートし、極端な状況下でもデータベース要求の処理を維持することができます。

以下のセクションでは、特定のニーズを満たすための Db2 pureScale Feature の以下の設計機能、利点、および連続可用性オプションについて詳しく説明します。