Db2 ワークロード管理

効果的なワークロード管理システムは、目標をより効率的に達成する上 で役立ちます。

効果的なワークロード管理システムの必要性を示す例は、枚挙にいとまがありません。 例えば、食料品店について考えてみましょう。 そこでは、顧客へのサービス提供、棚への陳列、在庫管理などのさまざまな活動、つまりアクティビティーを考慮する必要があります。 そして、シンプルな目標も設定するでしょう。 店主は、店内を歩き回る顧客数と顧客が購入する品数の両方を最大にするという 2 つの目標を達成すると同時に、顧客が満足し、再度来店したいという願いを持って店舗から出ることを願っています。 店主は、買い物をする顧客のために十分な量の在庫が必ずあるようにする必要もあります (ただし無駄が発生すると問題となるため、在庫は過剰にならないようにします)。 店主はさらに、顧客が購入したものを追跡記録し、この情報を使って、顧客が再度来店するよう促すことを意図した広告を作成します。 モニター機構で在庫を追跡し、在庫が少なくなったら通知を送信するようにします。 万引きを検出するためにセキュリティー装置を設置します。 数品目しか購入しない買い物客が、たくさんの品目を購入する他の顧客の後ろで待たずに購入できるように、特別の優先レジを作ります。 これらすべての目標が達成され、これらすべての運用手順が適切に機能するなら、顧客は満足し、別の店舗に行かずにまた来店するでしょう。 これらの目標と運用手順はすべて、ワークロード管理の一環として行われます。

データ・サーバー環境では、作業をさらに効果的に管理する必要があります。データ・サーバーがかつてないほど重視されている現在においてはなおさらそのようにいえます。 何千というデータ挿入がレジで生成されます。売上目標が達成されているかを調べるためにレポートが常に生成され、収集データをロードするためにバッチ・アプリケーションが実行され、さらにデータを保護してサーバーを最適な状態で実行させるためにバックアップと再編成などの管理タスクが実行されます。 こうしたすべての操作はすべて同じデータベース・システムを使用していて、なおかつ同じリソースを獲得するために競合しています。

データ・サーバーを実行するための目標を確実に達成するためには、効率的なワークロード管理システムがどうしても求められます。