クライアント接続ディストリビューター・テクノロジーに対する自動クライアント・リルートの構成

ディストリビューターまたはディスパッチャー・テクノロジー ( WebSphere® Edge Server Load Balancer など) は、1 次データベース・サーバーで障害が発生した場合に、定義済みのシステム・セットにクライアント・アプリケーションの再接続要求を分散します。 Db2® 自動クライアント・リルートでディストリビューター・テクノロジーを使用する場合は、ディストリビューター自体を Db2 自動クライアント・リルートの代替サーバーとして識別する必要があります。

ディストリビューター・テクノロジーを次のような環境で使用していることがあります。

クライアント-> ディストリビューター・テクノロジー-> (Db2 Connect server 1 または Db2 Connect server 2)->Db2 for z/OS®

ここで、

  • ディストリビューター・テクノロジー・コンポーネントの TCP/IP ホスト名は DThostname
  • DB2 Connect サーバー 1 の TCP/IP ホスト名は GWYhostname1
  • DB2 Connect サーバー 2 の TCP/IP ホスト名は GWYhostname2
  • Db2 for z/OS サーバーの TCP/IP ホスト名は zOShostname です。

ディストリビューター・テクノロジーを使用して Db2 Connect サーバーのいずれかにアクセスするために、クライアントは DThostname を使用してカタログされます。 ディストリビューター・テクノロジーの介入により、GWYhostname1 または GWYhostname2 を使用することが決定します。 決定後、クライアントはこれら 2 つの DB2 Connect ゲートウェイのうちのいずれかに直接ソケット接続します。 選択した Db2 Connect サーバーへのソケット接続が確立されると、 Db2 Connect サーバーから Db2 for z/OS 接続。

例えば、ディストリビューターが GWYhostname2 を選択すると想定します。 これにより、次の環境が生成されます。

クライアント-> Db2 Connect サーバー 2-> Db2 for z/OS

ディストリビューターは、何らかの通信障害があると、接続を再試行しません。 このような環境においてデータベースでの自動クライアント・リルート・フィーチャーを使用可能にする場合、DB2 Connect サーバー (DB2 Connect サーバー 1 または DB2 Connect サーバー 2) 内の 1 つ以上の関連データベースの代替サーバーを、ディストリビューター (DThostname) としてセットアップする必要があります。 DB2 Connect サーバー 1 が何らかの理由でロックされる場合、自動クライアント・リルートがトリガーされ、ディストリビューターを 1 次サーバーおよび代替サーバーの両方として使用してクライアント接続が再試行されます。 このオプションを使用すると、ディストリビューター・フィーチャーと Db2 自動クライアント・リルート・フィーチャーを結合して保守できます。 代替サーバーをディストリビューターのホスト名以外のホストに設定することによっても、クライアントに自動クライアント・リルート・フィーチャーが提供されます。 ただし、クライアントは定義済み代替サーバーへの直接接続を確立して、ディストリビューター・テクノロジーをバイパスします。これによりディストリビューターとその価値が無効になります。

自動クライアント・リルート・フィーチャーは次の SQL コードをインターセプトします。
  • SQL20157N
  • SQL1768N (理由コード: 7)
注: 「TCP キープアライブ」オペレーティング・システム構成パラメーターの設定値が高すぎると、クライアント・リルートにソケット障害がタイムリーに通知されない場合があります。 (この構成パラメーターの名前はプラットフォームによって異なることに注意してください。)