モニター・ポリシー設定

このページを使用して、 ノード・エージェントがプロセスをモニターして再始動する方法を制御する設定を、表示または変更します。

この管理コンソール・ページを表示するには、 「サーバー」>「サーバー・タイプ」> WebSphere アプリケーション・サーバー」> server_name」とクリックします。 次に「サーバー・インフラストラクチャー」の下で、「Java およびプロセス管理」>「モニター・ポリシー」とクリックします。

このページは、サーバーが管理エージェントに登録されている場合にのみ、単一サーバー製品に対して表示されます。

始動の最大試行回数

製品が、始動要求に対応してアプリケーション・サーバーの始動を試みる最大回数を指定します。 指定された試行回数内にサーバーを開始できない場合は、アプリケーション・サーバーを開始できなかったことを示すエラー・メッセージが出されます。

情報
データ型 Integer
デフォルト

3

Ping 間隔

親プロセス (ノード・エージェントなど) と、親プロセスが作成したプロセス (アプリケーション・サーバーなど) との間で通信を試行する頻度を秒単位で指定します。 障害を起こしたサーバーを再起動する要件に基づいて、この値を調整します。 この値を小さくすると、障害が早く検出されるようになります。 この値を大きくすると、Ping の頻度が減少し、システム・オーバーヘッドは削減されます。

情報
データ型 Integer
範囲 0 (ゼロ) 以上で、2147483 より小さい値を設定します。 2147483 より大きい値を指定すると、アプリケーション・サーバーは、値を 0 に設定した場合と同じように動作します。 値 0 を指定すると、検査は実行されません。
デフォルト

60

[z/OS] z/OS® 環境では、デプロイメント・マネージャーまたはノード・エージェントの Ping 間隔設定は無視されます。 ただし、アプリケーション・サーバーの Ping 間隔設定は、ネイティブ z/OS オペレーティング・システムの PidWaiter モニター機能を制御するために、ノード・エージェントによって使用されます。 PidWaiter モニターは、機能としては分散プラットフォーム環境で使用される ping 機能に類似しています。 これらのモニター機能の両方によって、アプリケーション・サーバーが稼働中であるかどうかが判別されます。 この 2 つのモニター機能間における唯一の相違点は、 Ping 間隔モニターが送信する TCP/IP メッセージを PidWaiter モニターは一切送信しないことです。

問題の回避:
  • このプロパティーに 0 (検査を実行しないことを示す) を設定した場合、PidWaiter などの特定のスレッドは、状況を開始スレッドに戻す前に終了することがあります。 この状態では、デプロイメント・マネージャーがノード・エージェントに特定イベントを通知しない場合があり、 これは、stopServer.sh の処理に負の影響を与える可能性があります。
  • このプロパティーを 0 より大きく 5 以下である値に設定すると、Ping 間隔に使用される実際の値は 5 になります。
[z/OS]また、以下の 2 つのプロパティーを設定すれば、このモニター・アクティビティーのために発生する DNS ルックアップの数を大幅に減少させることもできます。
  1. コントローラーの JVM カスタム・プロパティー com.ibm.websphere.management.monitoring.pingInterval を各プロセスに追加することができます。 このプロパティーのデフォルト値は 60 秒です。 発生する DNS ルックアップの数を最小限に抑える必要がない限り、このデフォルト値を変更することはお勧めしません。 発生する DNS ルックアップの数を最小限に抑える必要がある場合は、 ご使用のシステムにより適した時間間隔にこのプロパティーを設定してください。

    このプロパティーをデプロイメント・マネージャーに設定すると、 ノード・エージェントが稼働しているかどうかをデプロイメント・マネージャーが検査する頻度が調整されます。 これをノード・エージェントに設定すると、 デプロイメント・マネージャーが稼働しているかどうかをノード・エージェントが検査する頻度が調整されます。 これをアプリケーション・サーバーに設定すると、 ノード・エージェントが稼働しているかどうかをアプリケーション・サーバーが検査する頻度が調整されます。

  2. セル・レベルで環境変数 protocol_iiop_resolve_foreign_hostname を追加し、0 に設定することができます。 この変数を 0 に設定すると、IIOP の外部ホスト名解決機能が無効になり、この機能が実行する DNS ルックアップが除去されます。

[z/OS]これらの 2 つのプロパティーを追加しても、 DNS ルックアップが製品のプロセスから完全に除去されるわけではありません。

Ping タイムアウト

親プロセスが子プロセスを作成する場合 (例えばプロセス・マネージャーがサーバーを作成する場合など)、親プロセスは子プロセスに対して Ping を発行し、子プロセスが正常に作成されたかどうかを確認します。 この値は、親プロセスが (子プロセスに Ping を発行した後に) 子プロセスが失敗したと想定するまで待機する時間 (秒単位) を指定します。

情報
データ型 Integer
単位
範囲 0 (ゼロ) 以上で、2147483647 より小さい値を設定します。 2147483647 より大きい値を指定する場合、 アプリケーション・サーバーは値が 0 に設定されたように振る舞います。
デフォルト

300

自動再始動

プロセスが失敗したとき、自動的に再始動するかどうかを指定します。

このフィールドに指定した値を変更した場合は、新しい設定が有効になる前にアプリケーション・サーバーおよび ノード・エージェントを再始動する必要があります。

この設定は、「ノード再始動状態」設定での指定には影響しません。 この 2 つの設定は互いに排他的です。

情報
データ型 Boolean
デフォルト

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]true (分散環境および IBM® i 環境の場合)

z/OS 環境の場合は [z/OS]false

管理対象プロセスをモニターするため、プロセスごとに専用の PidWaiter スレッドが使用されます。 Ping 間隔が終わるたびに、PidWaiter スレッドは、コンタクト・スレッドと呼ばれる新しいスレッドを作成します。 各コンタクト・スレッドは、最大限 Ping タイムアウト値までの間、管理対象プロセスからの応答を待機します。 Ping タイムアウト値に達するまでに応答が受信されなかった場合、または、コンタクトが例外で失敗した場合、PidWaiter スレッドは 60 秒間スリープした後で再試行します。 コンタクト・スレッドの作成と管理対象プロセスの Ping を行う 2 回目の試行に対して応答がない場合、自動再始動が true に設定されていれば、PidWaiter は管理対象プロセスの再始動を試みます。

ノードの再始動状態

ノードが完全にシャットダウンして再始動した後のサーバーの望ましい動作を指定します。

ノード・エージェントが停止したときに既にサーバーが実行中である場合、そのサーバーはノード・エージェントが再始動した後もまだ実行中です。 ノード・エージェントが再始動したときにサーバーが停止している場合、ノード・エージェントがサーバーを始動するかどうかはこのプロパティーの設定によって異なります。
  • このプロパティーが STOPPED に設定されている場合は、ノード・エージェントはサーバーを始動しません。
  • このプロパティーが RUNNING に設定されている場合は、ノード・エージェントは常にサーバーを始動します。
  • このプロパティーが PREVIOUS に設定されている場合は、ノード・エージェントが停止したときにサーバーが実行されていた場合にのみ、ノード・エージェントはサーバーを始動します。
注: ノードの再始動状態に対して行った変更は、ノードが同期された後に有効になります。 次の NodeAgent 再始動 (同期後) では、そのノード再始動状態が使用されます。

この設定は、「自動再始動」設定での指定には影響しません。 この 2 つの設定は互いに排他的です。

情報
データ型 ストリング
デフォルト STOPPED
範囲 有効な値は STOPPED、RUNNING、または PREVIOUS です。 ノードの再始動後に、 プロセスを現在の状態に復帰させるには、PREVIOUS を使用します。