Liberty の手動による管理

コマンド・プロンプトから Liberty を管理し、Web サーバー・プラグインを使用してそれを構成し、その状況をキャプチャーすることができます。 Liberty サーバー構成を、それが実行するアプリケーションと一緒にパッケージ化して、同僚に配布したり、他のシステムにインストールしたりすることができます。 Equinox OSGi コンソールが使用可能な場合は、これを使用してデバッグに役立てることができます。

このタスクについて

server.xml ファイルは、サーバーの主要な構成ファイルです。 このファイル、およびこのファイルに組み込まれたファイルの編集は、テキスト・エディターで行うことができます。 また、server.xml ファイルのロケーションを変更することもできます。 ただし、ほとんどの構成でこれを行う必要はありません。

bootstrap.properties ファイルは、メイン構成の処理前に使用可能にする必要があるプロパティーを指定するために使用されます。 bootstrap.properties ファイルを更新する場合は、変更を有効にするためにサーバーを再始動する必要があります。

注: server.xml ファイルなど、 Liberty 構成ファイル内の特定の XML 文字は、 Liberty によって自動的にエスケープされないため、エスケープする必要があります。 詳しくは、 Extensible Markup Language (XML) を参照してください。

server.xml ファイル内で構成できるすべてのエレメント、およびそれに含まれるファイルについては、 Liberty フィーチャーで説明されています。 ただし、必須のエレメントは以下のサーバー定義のみです。
<server/>
このサーバー定義以外に指定するものは、デフォルト構成値へのオーバーライドと追加のみです。 例えば、このサーバーで開始されたトランザクションの場合、各トランザクションが完了するまでの許容最長時間を設定できます。 これを行うには、以下を指定します。
<transaction totalTranLifetimeTimeout="30s"/>
属性によっては、複数の値を持つものがあります。 例えば、サーバーから提供されるフィーチャーを定義する、以下の値のリストを使用します。
<server>
  <featureManager>
    <feature>servlet-3.0</feature>
    <feature>localConnector-1.0</feature>
  </featureManager>
</server>
Liberty フィーチャーの追加および削除も参照してください。
1 つのリソース・タイプについて複数のインスタンスが構成される可能性のある場所 (例えば、アプリケーションやデータ・ソース) では、リソースに固有の属性を指定するだけで済みます。 必要に応じて、他の属性にデフォルト値を適用したり、それらをオーバーライドすることも可能です。 したがって、server.xml ファイルの内容を簡単にすることができます。 例えば、Web アプリケーションを実行するための詳細なサーバー構成は以下のようになります。
<server>
     <featureManager>
         <feature>servlet_3.0</feature>
     </featureManager>
     <application name="snoop" location="/mywebapps/snoop" id="snoop" type="war"/>
</server>

サーバー構成の具体的な特徴について詳しくは、サブトピックを参照してください。