Liberty での MongoDB 接続の構成

MongoDB を使用するアプリケーションは、 Libertyで実行できます。 MongoDB インスタンスにアクセスするために、アプリケーションは、サーバー用に構成した MongoDB Java™ ドライバーおよびデータ・ソースを使用します。

MongoDB (「humongous (巨大な)」という語に由来) は、拡張が容易で高性能なオープン・ソースの NoSQL データベースです。

安定化されたフィーチャー: mongodb-2.0 フィーチャーは安定化されました。このフィーチャーがサポートする MongoDB Java ドライバーのバージョン 2.10.0 から 2.14.2 は、サービスが終了しました。 mongodb-2.0 フィーチャーを使用する代わりに、 Mongo の CDI プロデューサーを作成してください。 CDI プロデューサーは、ユーザーの要件を満たすどの Mongo のバージョンも使用できます。

始めに

MongoDB Java ドライバーのバージョン 2.10.0 から 2.14.2 のみがサポートされます。 SSL のための最小は 2.11.0、証明書認証のための最小は 2.12.0 です。

このタスクについて

アプリケーションが MongoDBを使用できるようにするには、 MongoDB Java ドライバー用の共有ライブラリーと、 Libertyの server.xml ファイル内の共有ライブラリーへのライブラリー参照を構成します。アプリケーションは、アプリケーションから直接、または server.xml ファイル内の mongodb-2.0 フィーチャーおよび mongoDB インスタンス構成を介して、 MongoDB にアクセスできます。

手順

アプリケーションおよび Liberty ランタイムがアクセスできる場所に MongoDB Java ドライバーをインストールします。

例えば、 MongoDB ドライバーの .jar ファイルを Liberty_profile_root/usr/servers/server_name/lib ディレクトリーに配置します。
Liberty サーバーの server.xml ファイル内の MongoDB ドライバー .jar ・ファイルの共有ライブラリーを構成します。
```
<library id="MongoLib">
   <file name="${server.config.dir}/lib/mongo.jar" />
</library>
```
アプリケーションから直接アクセスするか、 mongodb-2.0 フィーチャーを使用して、アプリケーションが MongoDBにアクセスできるようにします。
- アプリケーションから MongoDB への直接アクセスを可能にします。
  1. server.xml ファイルの application エレメントで共有ライブラリーのライブラリー参照を構成します。
```
<application ...>
   <classloader commonLibraryRef="MongoLib"/>
</application>
```
    これで、アプリケーションは MongoDB API に直接アクセスできるようになります。アプリケーションがランタイム注入エンジンを使用するようにしたい場合は、続けて次のステップを実行してください。
- server.xml ファイルで mongodb-2.0 フィーチャー、mongo、および mongoDB エレメントを構成します。
  1. mongodb-2.0 フィーチャーを server.xml ファイルに追加します。
```
<featureManager>
   <feature>mongodb-2.0</feature>
   <feature>jndi-1.0</feature>
</featureManager>
```
    JNDI フィーチャーは、リソースの検索に JNDI を使用する場合のみ必要です。リソース・インジェクションを使用する場合は必要ありません。
  2. 前のステップで作成された共有ライブラリーへの参照を持つ mongo エレメントを構成します。
```
<mongo id="mongo" libraryRef="MongoLib" />
```
  3. mongoDB エレメントを構成します。
```
<mongoDB jndiName="mongo/testdb" mongoRef="mongo" databaseName="db-test" />
```
    JNDI 名を構成すると、アプリケーションまたは Liberty ランタイムが MongoDB インスタンスを検索できるようになります。
  4. アプリケーションが MongoDB にアクセスできるようにします。
    以下の例は、JNDI 検索とリソース注入の両方を示しています。
```
public class TestServlet extends HttpServlet {
      @Resource(name = "mongo/testdb")
      protected DB db;
      ...
   protected void doGet(HttpServletRequest request,
         HttpServletResponse response) throws ServletException, IOException {
   // Alternatively use InitialContext lookup
      DB lookup = (DB) new InitialContext().lookup("java:comp/env/mongo/testdb");
...
```
  5. JNDI 検索を使用する場合は、アプリケーションの web.xml ファイルにリソース環境参照を追加します。
```
<resource-env-ref>
   <resource-env-ref-name>mongo/testdb</resource-env-ref-name>
   <resource-env-ref-type>com.mongodb.DB</resource-env-ref-type>
</resource-env-ref>
```

次の作業

アプリケーションから MongoDB を使用できるかテストします。

MongoDB エレメントについて詳しくは、 MongoDB Integration 2.0を参照してください。