Voice Gateway の開始
IBM® Voice Gateway は、以下の要因に依存する全体的アーキテクチャーの一部としてデプロイされます。
- アシスタンスのタイプ: セルフサービス・エージェントとエージェント・アシスタントのいずれを実装しますか? これらのオプションおよびそのアーキテクチャーについて詳しくは、『IBM Voice Gateway について』を参照してください。
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デプロイメントの場所: Voice Gateway をオンプレミス、プライベート・クラウド、パブリック・クラウドのいずれにデプロイしますか。 実装ごとに、Voice Gateway を Docker Engine、IBM Cloud Private、Kubernetes クラスター、または IBM® Cloud Kubernetes Service にデプロイできます。
ライセンス交付に関するクイック・ノート
Docker Hub 上の Voice Gateway イメージには、開発用および限定された実動用のライセンスが付属しています。 実稼働環境で Voice Gateway を実行するには、パスポート・アドバンテージ・オンラインからダウンロードできる IBM Voice Gateway クイック・スタート・ガイドのステップに従ってください。
以下のガイドは、任意の実装およびデプロイメント場所で、基本構成を迅速に開始できるよう支援します。
セルフサービス・エージェントのセットアップ
セルフサービス・エージェントは、自然言語を使用して電話で顧客と通信する自動化方法を提供することにより、ヒューマン・インタラクションをシミュレートします。 セルフサービス・エージェントをセットアップするには、以下のステップに従います。
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選択した環境に IBM Voice Gateway をデプロイします。
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SIP 電話または音声通話を使用して、セルフサービス・エージェントをテストします。
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SIP 電話でのテスト: Linphone などの SIP 電話を使用して Voice Gateway に通話できます。 SIP クライアントを構成する際には、以下の考慮事項に留意してください。
- Voice Gateway と同じマシンで SIP クライアントを実行する場合は、必ず、ポートの競合を回避するために、5060 以外のポート (例えば、5062) を使用するように SIP クライアントを構成してください。
- Voice Gateway がルーティングできる IP アドレス上で listen するように、SIP クライアントを構成してください。 例えば、Linphone はループバック・アドレス上で listen するようにデフォルトで構成されている場合がありますが、この設定を変更する必要があります。
- SIP クライアントの IPv6 を無効にしてください。
Voice Gateway をテストするには、SIP 電話から以下の SIP URI に通話します。
sip:watson@<IP address of Voice Gateway>:5060
ヒント: デプロイメントの IP アドレスを判別するには、以下のようにします。
- Docker: IP アドレスは、通常、Docker が実行されているマシンの IP です。 Docker Machine の場合は、
docker-machine ip
コマンドを実行します。 - IBM Cloud Private: ナビゲーション・メニューで、「ワークロード」>「デプロイメント」を選択し、デプロイメント名を選択して、「ポッド」 セクションに移動します。
- IBM Cloud Kubernetes Service 内の Kubernetes:
ibmcloud ks workers myClusterName
コマンドを実行して、パブリック IP を見つけます。
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音声通話でのテスト: 音声通話でテストするには、通話を Voice Gateway に転送できるシンプルな SIP トランクをセットアップします。 SIP トランクを構成する際には、Voice Gateway をホストしている Docker Engine の IP アドレスを指定してから、その IP アドレスをプロビジョン済み電話番号に関連付けるように SIP トランクを構成するだけで済みます。
例えば、Twilio® SIP トランクをセットアップできます。これは、IBM Containers での Voice Gateway デプロイメントでよく選択されます。 SIP 通話を独自の Docker Engine デプロイメントに転送するためにも使用できます。
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エージェント・アシスタントのセットアップ
エージェント・アシスタントは、進行中の電話通話の音声をリアルタイムに書き起こして、通話の書き起こしをモニター、記録、またはさらに分析します。 通話からメディアを書き起こすには、以下のアーキテクチャーのいずれかから選択できます。
- 通話をマルチポイント・コントロール・ユニット (MCU) に経路指定して、Voice Gateway を三者通話に加えます。
- SIPREC プロトコルで Voice Gateway にメディアをフォークする機能をサポートするセッション・ボーダー・コントローラー (SBC) を介して、通話を経路指定します。
エージェント・アシスタントをセットアップするには、以下のステップに従います。
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マルチポイント・コントロール・ユニット (MCU) またはセッション・ボーダー・コントローラー (SBC) をセットアップします。
- マルチポイント・コントロール・ユニット: Voice Gateway にコールアウトして三者通話に加えるよう、MCU を構成します。 他のどんな SIP エンドポイントとも同じように、Voice Gateway を通話にプルすることができますが、Voice Gateway はマルチウェイ通話にコールすることはできません。 詳しい構成情報については、MCU 製造メーカーの資料を参照してください。
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セッション・ボーダー・コントローラー: リアルタイムで書き起こす必要があるすべての通話について Voice Gateway との SIPREC セッションを開くように SBC を構成します。 Voice Gateway は、Sonus セッション・ボーダー・コントローラーを使用してテスト済みです。
SIPREC プロトコルの構成は、各 SBC 製造メーカーに固有であるため、構成情報については、ご使用の SBC の資料を参照してください。
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REST サーバー (Splunk HTTP Event Collector (HEC) など) を、リアルタイム書き起こしのモニターおよび分析用のレポート・イベントを保管するようにセットアップします。
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選択した環境に IBM Voice Gateway をデプロイします。
エージェント・アシスタントでは、Watson Speech to Text サービスのみが必要です。 Voice Gateway を構成するときには、必ず REST サーバーを構成し、書き起こしイベント・レポートを有効にしてください。
重要: 電話通話を正確に書き起こすには、特定のドメイン (医療や保険など) 用のカスタム言語モデルを使用して Speech to Text サービスを訓練する必要があります。
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エージェント・アシスタントをテストします。
エージェント・アシスタントをテストするには、MCU または SBC でセットアップされている番号にダイヤルします。 Voice Gateway が発話の書き起こしを開始できるよう、通話に応答する人が必要です。