PCIe3 LP 4 x8 SAS ポート・アダプター (FC EL60; CCIN 57B4)

フィーチャー・コード (FC) EL60 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。

概説

PCIe3 LP 4 x8 SASポート・アダプターは、PCI Express (PCIe)、第 3 世代、RAID SAS アダプターで、ロー・プロファイル、ショート・フォーム・ファクター・アダプターです。このアダプターは、高性能で高密度のシリアル接続 SCSI (SAS) アプリケーションに使用されます。これは、4 つの mini SAS 高密度 (HD) x4 コネクターを使用して SAS DVD または SAS テープの接続をサポートするため、これにより、物理リンクをさまざまな狭幅ポート構成および広幅ポート構成で使用できるようになります。SAS テープの接続は、単一アダプター構成でのみサポートされ、同じアダプター上で SAS ディスクと混用することはできません。アダプターは、書き込みキャッシュを備えていません。 図 1 は、PCIe3 LP 4 x8 SASポート・アダプターを示しています。

4 本の AE1 ケーブル (FC ECBY) を使用すると、アダプター当たり最大 4 台の DVD ドライブまたは磁気テープ・ドライブを接続できます。4 本の YE1 ケーブル (ECBZ) を使用すると、最大 8 台の DVD ドライブまたは磁気テープ・ドライブを接続できます。

外部接続デバイスは、SAS 磁気テープ装置の場合は最大 6 Gbps のデータ転送速度で稼働するように設計されています。
重要: マルチイニシエーター構成および高可用性構成またはデュアル・ストレージ IOA 構成についての詳細、および重要な考慮事項については、SAS RAID コントローラー (AIX® 用)SAS RAID コントローラー (IBM® i 用)または SAS RAID コントローラー (Linux 用) トピックを参照してください。

図 1 はアダプターを示しています。コネクター・プラグ (A) は、空白ポートに取り付けて、隣接したポート・コネクターのケーブルが差し込まれたり取り外されたりした場合のそのポートの損傷を防ぎます。

図 1. PCIe3 LP 4 x8 SAS ポート・アダプター
PCIe3 LP 4 x8
SAS ポート・アダプター

仕様

項目
説明
アダプターの FRU 番号
000MH910 (RoHS 要件に準拠した設計)
コネクター・プラグ部品番号
00FW784 (コネクター・プラグは空白ポートに取り付けて、隣接したポート・コネクターのケーブルが差し込まれたり取り外されたりした場合のそのポートの損傷を防ぎます。)
I/O バス・アーキテクチャー
PCIe 3.0 ですが、PCIe 2.0 スロットまたは PCIe 1.0 スロットと互換性があります。
スロット要件
アダプターごとに使用可能な PCIe x8 スロットが 1 つ。
ケーブル
SAS デバイスへのアダプターの接続には、新しい狭幅 HD コネクター付きの特定の AE1 SAS ケーブル・フィーチャーまたは YE1 SAS ケーブル・フィーチャーが使用されます。
SAS デバイス接続には、付加されるサブシステムやデバイスのフィーチャーと共に提供される固有のケーブルが必要になります。シリアル接続 SCSI ケーブルの計画』を参照してください。
電圧
3.3 V
フォーム・ファクター
ショート、ロー・プロファイル
最大数
サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
属性
  • 4 つの外部 mini SAS HD 4x コネクターにより、SAS デバイスの接続が可能になります。
  • SAS Serial SCSI Protocol (SSP)、および Serial Management Protocol (SMP)
  • 並行ファームウェア更新
  • 取り外し可能メディア・デバイス (DVD および SAS テープ) は、単一のコントローラー構成のみでサポートされ、同じアダプターに接続されたディスク装置と結合することはできません。取り外し可能メディアは、マルチイニシエーターおよび高可用性 (デュアル・ストレージ IOA) 構成ではサポートされません。
  • マルチイニシエーターおよび高可用性または単一コントローラー構成のサポート

オペレーティング・システムまたは区画の要件

新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。

このアダプターは、使用するシステムに応じて、以下のバージョンのオペレーティング・システムでサポートされます。
  • Linux
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.4 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) またはそれ以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
    • サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
    • デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。
  • PowerKVM
    • IBM PowerKVM 2.1.1 以降
  • ファームウェア・レベル 7.8 以降でサポート



最終更新: 2017 年 7 月