PCIe2 8Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター (FC EL5Y および EL5Z; CCIN 578D)

フィーチャー・コード (FC) EL5Y アダプターおよび EL5Z アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。

概説

FC EL5Y および FC EL5Z はどちらも同じアダプターで、フィーチャー・コードが異なります。FC EL5Y はロー・プロファイル・アダプターであり、FC EL5Z はフルハイト・アダプターです。

PCIe2 8 Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 2 世代 (Gen2)、高性能で、QLogic QLE2562 ホスト・バス・アダプター (HBA) をベースにしたものです。このアダプターは、複数の論理 (仮想) 接続が同一の物理ポートを共有できるようにします。 各論理接続には独自のリソースがあり、独立して管理することができます。 各ポートは、ファイバー・リンクを介して単一イニシエーター機能を提供するか、N_Port ID Virtualization (NPIV) を使用して複数のイニシエーター機能を提供します。 ポートは LC タイプ・コネクターを備え、短波レーザー光学を使用します。このアダプターは、リンク・スピード 2、4、および 8 G ビット/秒 (Gbps) で動作し、自動的にネゴシエーションして可能な限り最高速度で動作します。 各ポート上の LED は、ポートの接続状況とリンク・スピードに関する情報を提供します。 このアダプターはファイバー・チャネル・スイッチに接続します。Emulex アダプターをベースにした 2 ポート 8 Gb ファイバー・チャネル・アダプターについては、PCIe LP 8 Gb Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター (FC EL2N; CCIN 577D)またはPCIe 8 Gb Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター (FC EL58; CCIN 577D)を参照してください。

図 1. PCIe2 8 Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター
 PCIe2 8 Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター

仕様

項目
説明
アダプターの FRU 番号
00WT111 (RoHS 指令に適合する設計である)
I/O バス・アーキテクチャー
PCIe2 x8
スロット要件
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
FC 互換性
2、4、8 ギガビット
ケーブル
ケーブルは、お客様の責任で用意していただきます。
以下の仕様に準拠した、短波レーザー用のマルチモード光ファイバー・ケーブルを使用してください。
  • OM3: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、2000 MHz x km 帯域幅
  • OM2: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、500 MHz x km 帯域幅
  • OM1: マルチモード 62.5/125 マイクロメートル・ファイバー、200 MHz x km 帯域幅
コア・サイズが異なるため、OM1 ケーブルは他の OM1 ケーブルにしか接続できません。 最良の結果を得るためには、OM2 ケーブルは OM3 ケーブルに接続してはなりません。 ただし、OM2 ケーブルを OM3 ケーブルに接続した場合は、OM2 ケーブルの特性がケーブルの全長に適用されます。次の表は、リンク・スピードが異なる各種の光ファイバー・ケーブルについて、サポートされる距離を示しています。
表 1. マルチモード光ファイバー・ケーブルのサポートされる距離
見出し ケーブルのタイプと距離
速度 OM1 OM2 OM3
2.125 Gbps 0.5 メートルから 150 メートル 0.5 メートルから 300 メートル 0.5 メートルから 500 メートル
4.25 Gbps 0.5 メートルから 70 メートル 0.5 メートルから 150 メートル 0.5 メートルから 380 メートル
8.5 Gbps 0.5 メートルから 21 メートル 0.5 メートルから 50 メートル 0.5 メートルから 150 メートル
サポートされるシステム
POWER8® プロセッサー・ベースのサーバー
電圧
12 V
フォーム・ファクター
Short、ロー・プロファイル (FC EL5Y)
Short、フルハイトのテール・ストック付き (FC EL5Z)
最大数
サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
実現される属性
NPIV 機能は、VIOS によりサポートされます。
すべてのポートがフルスピードで稼働するには、PCIe2 スロットが必要です。

オペレーティング・システムまたは区画の要件

新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM® Prerequisite Web サイト を参照してください。

アダプターは、 オペレーティング・システムの以下のバージョンでサポートされます。
  • Linux
    • Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降
    • Red Hat Enterprise Linux 7.2 リトル・エンディアン以降
    • Red Hat Enterprise Linux 6.8 以降
    • SUSE Linux Enterprise Server 12、Service Pack 1 以降
    • SUSE Linux Enterprise Server 11、Service Pack 4 以降
    • Ubuntu Server 16.04 以降
    • サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
    • デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。

アダプター LED

表 2. LED の状態
ハードウェア状態 黄色の LED (8 Gbps) 緑色の LED (4 Gbps) オレンジ色の LED (2 Gbps)
電源オフ オフ オフ オフ  
電源オン (ファームウェアの初期化前) オン オン オン  
電源オン (ファームウェアの初期化後) 明滅 明滅 明滅 同時にすべてが明滅します。
ファームウェアの障害 順に明滅 順に明滅 順に明滅 黄色の LED、緑色の LED、オレンジ色の LED の順に明滅してから、黄色の LED に戻ります。
2 Gbps リンク UP/ACT オフ オフ オン/明滅 リンクアップの場合はオン、I/O アクティビティーの場合は明滅します。
4 Gbps リンク UP/ACT オフ オン/明滅 オフ
8 Gbps リンク UP/ACT オン/明滅 オフ オフ
ビーコン 明滅 オフ 明滅 同時にすべてが明滅します。



最終更新: 2017 年 7 月