PCIe 8 Gb Gb 2 ポート・ファイバー・チャネル・アダプター (FC EL58; CCIN 577D)
フィーチャー・コード (FC) EL58 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
8 ギガビット PCI Express デュアル・ポート・ファイバー・チャネル・アダプターは、Emulex LPe12002 PCIe ホスト・バス・アダプター (HBA) をベースにした高性能アダプターです。 各ポートは、ファイバー・リンクを介して単一イニシエーター機能を提供します。 ポートは LC タイプ・コネクターを備え、短波レーザー光学を使用します。 アダプターはファイバー・チャネル・スイッチに接続し、リンク・スピード 2、4、および 8 Gbps で動作します。 アダプターは自動的にスイッチと折衝し、スイッチが対応する最高速度で動作します。 各ポート上の LED は、ポートの状況とリンク・スピードに関する情報を提供します。
アダプター仕様
- 項目
- 説明
- FRU 番号
- 10N9824 (RoHS 指令に適合する設計である)
- 折り返しプラグ FRU 番号
- 12R9314 (RoHS 指令に適合する設計である)
- 11P3847 (RoHS 指令に適合する設計ではない)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCI Express (PCIe)
Base および Card Electromechanical (CEM) 2.0
x8 PCIe バス・インターフェース - スロット要件
- スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
- 電圧
- 3.3 V
- フォーム・ファクター
- ショート、ロー・プロファイル (標準サイズのブラケット付き)
- FC 互換性
- 2、4、8 ギガビット
- ケーブル
- ケーブルは、お客様の責任で用意していただきます。 以下の仕様に準拠した、短波レーザー用のマルチモード光ファイバー・ケーブルを使用してください。
- OM3: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、2000 MHz x km 帯域幅
- OM2: マルチモード 50/125 マイクロメートル・ファイバー、500 MHz x km 帯域幅
- OM1: マルチモード 62.5/125 マイクロメートル・ファイバー、200 MHz x km 帯域幅
- 次の表は、3 つの異なるリンク・スピードについて、サポートされる 3 種類のケーブル・タイプの距離を示しています。
表 1. リンク・スピードによってサポートされるケーブルの距離 ケーブル・タイプ 2.125 Gbps 4.25 Gbps 8.5 Gbps OM3 0.5 m - 500 m 0.5 m - 380 m 0.5 m - 150 m OM2 0.5 m - 300 m 0.5 m - 150 m 0.5 m - 50 m OM1 0.5 m - 150 m 0.5 m - 70 m 0.5 m - 21 m - 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM® Prerequisite Web サイト を参照してください。
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6 以降
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 5.6 以降
- SUSE Linux Enterprise Server バージョン 12 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 1) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Ubuntu Server 14.04.3 以降
- サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
- PowerKVM
- IBM PowerKVM 2.1 SP1 以降
アダプター LED
緑色 LED および黄色 LED は、アダプターの取り付け金具の開口部を通して見ることができます。 緑色はファームウェア操作を示し、黄色はポート・アクティビティーを表します。 表 2 は、リンク速度の状態を要約しています。 高速明滅の各グループ (2、3、または 4) の間には LED がオフになる 1 秒間の休止があります。 LED の一連の動作を数秒間観察して、状態を正しく識別してください。
緑色 LED | 黄色 LED | 県 |
---|---|---|
低速点滅 | オフ | 正常、リンクは非アクティブまたは始動していない |
オン | 2 高速明滅 | 2 Gbps リンク速度 - 正常、リンク・アクティブ |
オン | 3 高速明滅 | 4 Gbps リンク速度 - 正常、リンク・アクティブ |
オン | 4 高速明滅 | 8 Gbps リンク速度 - 正常、リンク・アクティブ |
電源オン自己診断テスト (POST) の状態および結果は、表 3 に要約されています。 これらの状態は、異常な状態あるいは問題を識別するために使用できます。 各状態の取るべき処置に従ってください。
緑色 LED | 黄色 LED | 県 | 取るべき処置 |
---|---|---|---|
オフ | オフ | ウェイクアップ障害 (ボード非活動) | AIX®、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
オフ | オン | POST 障害 (ボード非活動) | AIX、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
オフ | 低速明滅 | ウェイクアップ障害モニター | AIX、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
オフ | 高速明滅 | POST 障害 | AIX、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
オフ | 明滅 | POST 処理進行中 | なし (None) |
オン | オフ | 機能中の障害 | AIX、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
オン | オン | 機能中の障害 | AIX、Linux または IBM i オペレーティング・システム診断を実行する。 |
低速明滅 | 低速明滅 | ダウンロードのためオフライン | なし (None) |
低速明滅 | 高速明滅 | 制限付きオフライン・モード、再始動待機中 | なし (None) |
低速明滅 | 明滅 | 制限付きオフライン・モード、テスト活動中 | なし (None) |
ホット・スワップを使用したファイバー・チャネル・アダプターの交換
ファイバー・チャネル・アダプターをホット・スワップする場合、ストレージ・デバイスのデバイス関連ソフトウェアによっては、追加のデバイス (例えば、FAStT または DS4800 に関連した dar デバイス) の取り外しが必要になる場合があることに注意してください。 こうした追加デバイスの取り外し方法については、特定のストレージ・デバイスの資料を参照してください。
新規アダプターは、固有のワールドワイド・ポート名 (WWPN) を持っています。 ゾーニングおよび LUN 割り当てをチェックして、新規アダプターが必ず予想どおりに機能するようにしてください。