PCIe3 12 GB キャッシュ RAID + SAS アダプター・クワッド・ポート 6 Gb x8 (FC EJ14; CCIN 57B1)
フィーチャー・コード (FC) EJ14 アダプターの仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
PCIe3 4 ポート 12 GB キャッシュ RAID + SAS アダプターは、PCI Express (PCIe) 第 3 世代の、x8、シングル幅、フルハイト、ショート・フォーム・ファクター・アダプターで、ハイパフォーマンス機能を提供し、SAS ハード・ディスク (HDD) および SAS ソリッド・ステート・ドライブ (SDD) の接続をサポートします。追加パフォーマンス、ミラーリングされた書き込みキャッシュ・データおよびアダプターの予備を提供するには、1 ペアの FC EJ14 アダプターが必要です。FC EJ14 のペア化が中断されると、書き込みキャッシュは使用不可になります。スーパー・キャパシター付きの内蔵フラッシュ・メモリーにより、電源障害時にバッテリーがなくても、書き込みキャッシュの保護が提供されます。FC EJ14 により、4 GB の物理キャッシュの圧縮を使用して、実質的に最大 12 GB の書き込みキャッシュが提供されます。
図 1 に示されているように、アダプターは、5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー (IBM® EXP24S SFF Gen2 ベイ・ドロワー) 内の SAS ドライブの接続用に、4 つの Mini-SAS HD (高密度) 狭幅コネクターを提供します。 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーへの接続には、HD 狭幅コネクター付きの特定の SAS ケーブルが使用されます。最高の処理能力を提供するには、状況およびキャッシュ・コンテンツ情報を通信するために、3 番目および 4 番目のアダプター・ポート (T2、T3) で、2 ペアの FC EJ14 アダプターの接続に HD 狭幅コネクター付きの AA SAS ケーブルを 2 本使用します。この 2 本の AA SAS ケーブルは、SAS ドライブの接続に 3 つまたは 4 つのポートが使用されている場合は不要です。コネクターがすべて SAS ドライブに接続されている場合、 アダプター・ペア間の通信は、ディスク・エンクロージャーおよびケーブル接続を介した SAS ファブリックによって行われます。最大 96 の SAS デバイスは、4 つの 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー を使用してサポートされます。SAS デバイスは、すべてが HDD でも、最大 48 の SSD + 48 の HDD (これらの HDD は 3 番目および 4 番目のポートに存在する必要があります) でもかまいません。HDD なしで、最大 72 の SSD を持つことができますが、先頭のポートに AA ケーブルが必要です。SSD の数が 48 を超える場合、HDD を接続することはできません。
アダプターは、AIX®、Linux、および VIOS の各オペレーティング・システムに対して、RAID 0、RAID 5、RAID 6、RAID 10、RAID 5T2、RAID 6T2、RAID 10T2、および OS ミラーリング (LVM) を提供します。IBM i オペレーティング・システムのもとでは、アダプターは、RAID 5、RAID 6、OS ミラーリングおよびデータ分散を提供します。RAID 10 は、IBM i バージョン 7.2 以降でサポートされます。
スロットの優先順位およびインストール規則について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
図 1 は、PCIe3 12 GB キャッシュ RAID + SAS クワッド・ポート 6 Gb アダプターを示しています。コネクター・プラグ (A) は、空白ポートに取り付けて、隣接したポート・コネクターのケーブルが差し込まれたり取り外されたりした場合のそのポートの損傷を防ぎます。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 01DH742 (RoHS 指令に適合する設計である)
- コネクター・プラグ部品番号
- 00FW784 (コネクター・プラグは空白ポートに取り付けて、隣接したポート・コネクターのケーブルが差し込まれたり取り外されたりした場合のそのポートの損傷を防ぎます)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe 3.0 (2.0 および 1.0 と互換性あり)
- スロット要件
- アダプターごとに PCIe x8 スロット 1 つ
- アダプターは 2 つ 1 組で取り付けます
- 可用性を高めるために、可能であればアダプターをそれぞれ別個のエンクロージャーに配置してください。
- ケーブル
- 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーへの接続には、新しい狭幅 HD コネクター付きの特定の X、YO、または AT SAS ケーブル・フィーチャーが使用されます。
- SAS デバイス接続には、付加されるサブシステムやデバイスのフィーチャーと共に提供される特別なケーブルが必要になります。 マルチイニシエーター構成および高可用性構成には、特別なケーブル配線が必要です。 シリアル接続 SCSI ケーブルの計画を参照してください。
- サポートされるシステム
- Power 8 プロセッサー・ベースのサーバー
- 電圧
- 3.3 V
- フォーム・ファクター
- ショート、フルハイト
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数については、ご使用のシステムの『PCI アダプターのインストール』トピック・コレクションを参照してください
- 実現される属性
- 最大 12 GB の書き込みキャッシュを持つ、フルハイト PCIe3 4 ポート x8 アダプター
オペレーティング・システムまたは区画の要件
新しいフィーチャーを取り付ける場合、必ずその新規フィーチャーのサポートに必要なソフトウェアを準備し、そのフィーチャーおよび接続デバイスについて満たす必要のある前提条件があるかどうかを判別してください。前提条件があるか確認するには、IBM Prerequisite Web サイト を参照してください。
- AIX
- AIX 6.1 (6100-09 テクノロジー・レベル、Service Pack 5 および APAR IV68443 以降適用)
- AIX 7.1 (7100-03 テクノロジー・レベル、Service Pack 5 および APAR IV68444 適用)
- AIX 7.1 (7100-02 テクノロジー・レベル、Service Pack 7 以降適用)
- AIX 6.1 (6100-08 テクノロジー・レベル、Service Pack 7 以降適用)
- Linux
- ベアメタル・システム (サポートされていません)
- PowerKVM 3.1 システムまたは PowerKVM 2.1 (サポートされていません)
- その他の環境
- Red Hat Enterprise Linux 7.2 ビッグ・エンディアン以降
- Red Hat Enterprise Linux 7.2 リトル・エンディアン以降
- Red Hat Enterprise Linux 6.8 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 12、Service Pack 1 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11、Service Pack 4 以降
- Ubuntu Server 16.04 以降
- サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
- デバイス・ドライバーまたは iprutils の最新バージョンは、IBM Service and Productivity Tools Web サイト からダウンロードできます。
- IBM i
- IBM i バージョン 7.3 以降
- IBM i バージョン 7.2、Technology Refresh 4 以降
- VIOS
- VIOS 2.2.3.51 以降