PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb (FC EJ0U; CCIN 57D8)
8284-21A または 8284-22A 内の複合ストレージ・バックプレーン (フィーチャー・コード (FC) EJ0U) と統合された、高機能 PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb (CCIN 57D8) の仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。
概説
拡張機能 PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb は、8284-21A または 8284-22A に組み込まれた内部 PCI Express 第 3 世代 (PCIe3)、シリアル接続 SCSI (SAS) Random Array of Independent Disks (RAID) アダプターです。PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb は、高機能ストレージ・バックプレーン (FC EJ0U) の複合フィーチャーの一部です。アダプターには、SAS RAID コントローラーと SAS 拡張機構ポートが含まれています。
- 高機能ストレージ・バックプレーン (CCIN 2B5A)。これは、8 個の 2.5 型スモール・フォーム・ファクター (SFF) ハード・ディスク (HDD) またはソリッド・ステート・ドライブ (SSD) と、6 個の 1.8 型 SSD のスロットを提供します。このバックプレーンは、スリム DVD メディア・ベイもサポートします。
- 1 対の高機能 PCIe3 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター (CCIN 57D8)。これは、スロット P1-C14 と P1-C15 に取り付けられています。
- 1 対のバックアップ電源カードとカード・ケージ。これは、スロット P1-C14-C1 と P1-C15-C1 に取り付けられます。
- 2 本の mini-SAS HD ケーブル。これは、高機能ストレージ・バックプレーンに接続します。
- mini-SAS HD ケーブル (2 個の外部 SAS ポート付き)。これは、システム背面のバルクヘッドにあるスロット P1-C8 に取り付けられます。
代わりに、複合高機能ストレージ・バックプレーン・フィーチャー (FC EJ0U) を注文することで、ストレージ・バックプレーン FC EJ0U を持つシステムを高機能システムにアップグレードすることもできます。
PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb は、6 Gbps のデータ読み取り/書き込み速度と、2 GB の実際の書き込みキャッシュを備えています。この高機能アダプターは、4:1 のキャッシュ圧縮を使用して、8 GB に増加されたキャッシュを提供し、ストレージ・システムのパフォーマンスを向上させます。書き込みキャッシュの内容は、フラッシュ・メモリーとスーパー・キャパシターによって電源損失から保護されており、キャッシュ・バッテリーを使用する必要はありません。
2 本の mini-SAS HD ケーブルで、それぞれの PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb をストレージ・バックプレーン上の 2 個の SAS ポートに接続します。高機能内部アダプターは、両方のドライブ (SFF と SSD) をデュアル・ストレージ IOA RAID 構成に使用することをサポートします。サポートされる RAID 構成には、RAID 0、5、6、10、5T2、6T2、および 10T2 が含まれます。スロット P1-C15 内の 2 つ目の PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gb は、スリム DVD ベイも制御します。高機能ストレージ・バックプレーンは、分割ストレージ・バックプレーン構成をサポートしません。
それぞれの内部アダプターは、背面 mini-SAS HD コネクターを提供します。これは、mini-SAS HD ケーブルに接続し、ケーブルの他端で 2 個の外部 SAS ポートが提供されます。 8284-21A または 8284-22A では、外部 SAS ポートはスロット P1-C8 に取り付けられます。外部 SAS ポートは、FC 5887 ドライブ・エンクロージャーを接続するために使用されます。 1 つだけの 5887 ドライブ・エンクロージャーが、高機能内部アダプター・ペアによってサポートされます。
AIX® または Linux オペレーティング・システムを実行するシステムは、同一または異なる区画が所有する両方のアダプター RAID コントローラーをサポートします。 AIX または Linux は、ミラーリング (論理ボリューム・マネージャー (LVM)) 機能も提供します。デュアル・コントローラーは、Easy Tier® 機能をサポートします。これにより、コントローラーは、AIX または Linux システム内で、自動的にホット・データを接続 SSD に移動し、コールド・データを接続 HDD に移動することが可能になります。
IBM® i オペレーティング・システムを実行するシステムでは、2 個のアダプターがそれぞれ異なる区画によって所有されている 2 つのアダプターも、Easy Tier 機能もサポートしません。
図 1 は、PCIe3 x8 キャッシュ SAS RAID 内部アダプター 6Gbを示しています。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの CCIN 番号
- 57D8
- アダプターの FRU 番号
- 00MA025 (RoHS 要件に準拠した設計)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x8
- スロット要件
- アダプターごとに、x16 コネクターおよび x8 バス・シグナルを備えた内部 PCIe3 スロット。
- 高機能構成: 2 個のアダプターがスロット P1-C14 と P1-C15 に取り付けられます。
- ケーブル
- アダプターに付属の 2 本の mini-SAS HD ケーブル。追加の SAS ケーブル (mini-SAS HD コネクターおよび外部 SAS ポート付き) を、高機能内部アダプターに接続できます。
- 電圧
- 12 V
オペレーティング・システムまたは区画の要件
- AIX
- AIX 7.1 (テクノロジー・レベル 3、Service Pack 2 以降適用)
- AIX 6.1 (テクノロジー・レベル 9、Service Pack 2 以降適用)
- Linux
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.5 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.1、リトル・エンディアン、またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server 12 以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Ubuntu Server 14.04.3
- Ubuntu Server 16.04
- IBM i
- IBM i バージョン 7.1 以降
- PowerKVM
- IBM PowerKVM 2.1.1 以降