PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb (FC EJ0N および FC EJ0S; CCIN 57D7)
8247-42L、8286-41A、または 8286-42A 内の基本機能ストレージ・バックプレーン (FC EJ0N) と統合された、PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb (CCIN 57D7) の仕様およびオペレーティング・システム要件について説明します。 もう 1 つ別の PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb (FC EJ0S) を追加すると、8247-42L、8286-41A、または 8286-42A 内の基本機能ストレージ・バックプレーン (FC EJ0N) を分割ストレージ・バックプレーンとして構成することが可能になります。
概説
PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、8247-42L、8286-41A、または 8286-42A に組み込まれた内部 PCI Express (PCIe) 第 3 世代 (Gen3)、シリアル接続 SCSI (SAS) Random Array of Independent Disks (RAID) アダプターです。 PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、基本機能ストレージ・バックプレーン (FC EJ0N) の複合フィーチャーの 1 つです。アダプターには、SAS RAID コントローラーと SAS 拡張機構ポートが含まれています。PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、8247-42L、8286-41A、または 8286-42A 内の専用内部 PCIe3、x8 スロット P1-C14 に事前に取り付けられています。内部アダプターは、6 Gbps のデータ読み取り/書き込み速度を備えています。
PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、不揮発性書き込みキャッシュを備えていません。 ただし、Linux をご使用のお客様は、パフォーマンス向上のために最大 1 Gb (圧縮) の揮発性アダプター書き込みキャッシュを利用できます。このサポートは、IBM Linux Power Tools Repository から入手可能な iprutils の 2.4.10 バージョン、および Fix Central Web サイト から入手可能な最新のアダプター・ファームウェアを使用して利用することができます。
1 個の PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb を備えた 8247-42L、8286-41A、または 8286-42A 内のストレージ・バックプレーンのこの構成は、12 個の 6.35 cm (2.5 インチ)、スモール・フォーム・ファクター (SFF) ハード・ディスク (HDD)、またはソリッド・ステート・ドライブ (SSD) をサポートします。FC EJ0N は、スリム DVD ベイもサポートします。PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、ドライブを JBOD (just-a-bunch of disks) または RAID として使用することをサポートしています。サポートされる RAID は、RAID 0、5、6、および 10 です。2 本の mini-SAS HD ケーブルで、PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb をストレージ・バックプレーン上の 2 個の SAS ポートに接続します。1 個の PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb を備えたこの構成は、ストレージ・バックプレーン内のディスクを分割しません。
分割ストレージ・バックプレーンを使用可能にするには、もう 1 つ別の PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb (FC EJ0S) を他方の専用内部 PCIe3 の x8 スロット P1-C15 に取り付ける必要があります。 分割ストレージ・バックプレーン構成には、FC EJ0N と同じバックプレーンが使用されます。2 本の mini-SAS HD ケーブルで、それぞれの PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb をストレージ・バックプレーン上の 2 個の SAS ポートに接続します。12 個のドライブが、6 個ずつのドライブ (HDD または SSD) の 2 セットに分割され、それぞれのセットが 1 つの PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb によって制御されます。 分割ストレージ・バックプレーン構成は、ドライブを JBOD (just-a-bunch of disks) または RAID として使用することをサポートしています。サポートされる RAID は、RAID 0、5、6、および 10 です。スロット P1-C14 に事前に取り付けられている PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、直接アクセス・ストレージ・デバイス (DASD) バックプレーン上の ドライブの D7 から D12 と D27 (スリム DVD ベイ) を制御します。もう一方の専用内部スロット P1-C15 内の PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb は、DASD バックプレーン上のドライブの D1 から D6 を制御します。分割ストレージ・バックプレーンは、同じ RAID 内での HDD と SSD の混用をサポートしません。PCIe3 x8 SAS RAID 内部アダプター 6 Gb を備えた SAS RAID 構成について詳しくは、フィーチャー・コード EJ0S を備えたシステム・モデル 8286-41A または 8286-42A の SAS RAID 構成 を参照してください。
AIX® または Linux オペレーティング・システムを実行するシステムでは、同一区画または異なる区画によって所有されている両方のアダプターの RAID コントローラーをサポートします。コントローラーは、AIX または Linux オペレーティング・システムを実行しているシステムに対して、RAID 0、RAID 5、RAID 6、および RAID 10 の構成を提供します。AIX または Linux は、ミラーリング (論理ボリューム・マネージャー (LVM)) 機能も提供します。
IBM® i を実行するシステムでは、2 個のアダプターがそれぞれ異なる区画によって所有されている場合は、2 個のアダプターをサポートしません。
仕様
- 項目
- 説明
- アダプターの FRU 番号
- 00MH908 (RoHS 要件に準拠した設計)
- I/O バス・アーキテクチャー
- PCIe3 x8
- スロット要件
- アダプターごとに、x16 コネクターおよび x8 バス・シグナルを備えた内部 PCIe3 スロット。
- 基本機能構成: アダプターはスロット P1-C14 に事前に取り付けられています。
- 分割ストレージ・バックプレーン構成: 2 つ目のアダプターがスロット P1-C15 に取り付けられます。
- ケーブル
- アダプターに付属の 2 本の mini-SAS HD ケーブル。
- 電圧
- 12 V
- フォーム・ファクター
- スロット P1-C14 に事前取り付け済み
- 最大数
- サポートされるアダプターの最大数について詳しくは、PCIe アダプターのインストールの規則とスロットの優先順位 を参照し、作業中のシステムを選択してください。
オペレーティング・システムまたは区画の要件
- AIX
- AIX 7.1 (テクノロジー・レベル 3、Service Pack 2 以降適用)
- AIX 6.1 (テクノロジー・レベル 9、Service Pack 2 以降適用)
- Linux
- ベアメタル・システム (FC EC16 で示される)
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7.2、リトル・エンディアン以降
- Ubuntu Server 16.04 以降
- Ubuntu Server 14.04.3 以降
- IBM PowerKVM 3.1 システム (FC EC40 で示される)
- Red Hat Linux、SUSE Linux、および Ubuntu Server に対する仮想化リソース
- その他の環境
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 7 以降
- Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.5 またはそれ以降 (Red Hat から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- SUSE Linux Enterprise Server 12 以降
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (Service Pack 3) またはそれ以降 (SUSE から利用可能な現行のメンテナンス・アップデートを適用)
- Ubuntu Server 16.04 以降
- Ubuntu Server 14.04.3 以降
- サポートの詳細については、LinuxAlert Web サイト を参照してください。
- IBM i
- IBM i バージョン 7.2 以降
- IBM i バージョン 7.1 以降