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POWER7 情報

ステータス・ライト (FC 5638)

磁気テープ・ドライブのステータス・ライトを見て、そのドライブの作動状況を識別する必要がある場合があります。 このトピックの情報を使用して、この作業を実行します。

2 つの状況発光ダイオード (LED) ライトと、その ISO 記号が次のようにドライブに表示されます。
図 1. ハーフハイト LTO 磁気テープドライブの正面図
ハーフハイト LTO 磁気テープ・ドライブの正面図
インデックス番号 説明
 1  イジェクト・ボタン
 2  作動可能 LED
 3  暗号化 LED
 4  障害 LED
 5  1 文字ディスプレイ (SCD)
 6  SCD ライト
注:
  1. 必要とされる予防保守クリーニング頻度は、テープ動作時間が約 100 時間か、クリーニングが必要であることをドライブが示すときです。テープ動作時間の定義は、磁気テープ・ドライブがテープを作動している時間です。
  2. 障害が発生すると、そのドライブが原因で、AIX オペレーティング・システムが AIX ログに情報エラー (TAPE_ERR6) を記録します。この情報エラーは、その磁気テープ・ドライブをクリーニングする必要があることを示します。
  3. IBM メディアのみを使用してください。 IBM は、IBM メディアおよび IBM クリーニング・カートリッジの使用のみをサポートします。
  4. 磁気テープ・ドライブがクリーニングされる必要があることを示している場合は、推奨されるクリーニング・カートリッジを使って磁気テープ・ドライブをクリーニングすることはお客様の責任です。
表 1. ステータス・ライトの考慮事項
モード SCD 作動可能 LED (緑色) 障害 LED (オレンジ色)
操作 ブランク オン オフ
操作モードでの活動 (テープ活動) ブランク 明滅 オフ
保守 文字の点灯 オフ オン
保守選択の実行 文字の明滅 オフ オン
エラー状態 文字の点灯 オフ 明滅
電源オン / リセットの初期化 ランダム・セグメント オフ オン

次の表は、ステータス・ライトおよび 1 文字ディスプレイ (SCD) の状態をリストしており、各状態の意味を説明しています。

表 2. ステータス・ライトおよび 1 文字ディスプレイ (SCD) の意味
緑色の作動可能ステータス・ライトの状態 オレンジ色の障害ステータス・ライトの状態 SCD の状態 SCD ドットの状態 意味
オフ オフ オフ オフ ドライブに電源が供給されていないか、電源がオフです。
緑色/点灯 オフ オフ オフ ドライブの電源はオンでアイドル状態です。
緑色で明滅 (1 秒につき 1 回) オフ オフ オフ ドライブは、磁気テープからの読み取り中、磁気テープへの書き出し中、磁気テープの巻き戻し中、磁気テープ上のデータの探索中、磁気テープの読み込み中、あるいは磁気テープのアンロード中です。
緑色で明滅 (1 秒につき 1 回) オフ オフ オフ 電源サイクル中にドライブにカートリッジが含まれている場合、ドライブは POST を完了してからゆっくりと磁気テープを巻き戻します (このプロセスには、最大で 10 分間かかります)。 ドライブがリカバリーを完了してカートリッジをイジェクトすると、このライトは明滅を停止して点灯します。
オフ オレンジ色/点灯 エラー・コードまたは保守モード機能を表示 オン/オフ ドライブは、SCD 上にエラー・コード・ログからのエラー・コードを表示します。エラー・コードおよびメッセージについては、表 3 を参照してください。
オフ/オン オフ/オン ランダム・セグメントを表示 / ブランク / ランダム・セグメントを表示 / 8 を表示 / ブランク オフ 電源オンの間、あるいはドライブのリセット中に、以下のようにドライブの進行状況がドライブ・フロントパネルに表示されます。
  1. SCD はランダム・セグメントを表示 (オンの LED なし)
  2. SCD はブランク (LED - 緑色がオン、オレンジ色がオフ)
  3. SCD はランダム・セグメントを表示 (LED - 緑色がオフ、オレンジ色がオン)
  4. SCD は 8 を表示 (LED - 緑色がオフ、オレンジ色がオン)
  5. 電源オンあるいはリセットが正常に終了した後、SCD はブランク (LED - 緑色がオン、オレンジ色がオフ)
電源オンあるいはリセット中にエラーが検出された場合は、磁気テープ・ドライブはエラー・コードを SCD に記入します。
オフ オレンジ色/点灯 0 を表示 オフ/オン ドライブが保守モードに入っている、あるいは保守モードを終了しています。
オフ オレンジ色/点灯 選択機能が明滅 オフ/オン ドライブは保守モード中に選択した機能を実行しています。
オフ オレンジ色で明滅 (1 秒につき 1 回) エラー・コードを表示 オフ エラーが発生し、ドライブまたはメディアは保守あるいはクリーニングが必要です。
オフ オレンジ色で明滅 C を表示 オフ ドライブはクリーニングが必要です。
オフ オレンジ色で明滅 2 を表示 オフ ドライブはファームウェアの更新中です。
オフ オレンジ色で明滅 (1 秒につき 2 回) オフ オフ ドライブがエラーを検出し、ファームウェア・リカバリーを実行中です。 自動的にリセットされます。
オフ オレンジ色/点灯 C を表示 オフ ドライブがカートリッジの読み込みを要求しています。
オフ オレンジ色で明滅 (1 秒につき 2 回) オフ オン フラッシュ・メモリー内にドライブ・ダンプがあります。
表 3. LTO-5 磁気テープ・ドライブのエラー・コード
エラー・コード 原因およびアクション
0 発生しているエラーはないため、アクションは不要です。 診断の実行が終了し、何もエラーが発生しなかった場合、このコードが表示されます。
注: 磁気テープ・ドライブの通常動作中は、1 文字ディスプレイに何も表示されません。
1 温度の問題です。磁気テープ・ドライブは、推奨される稼働時温度を超えたことを検出しました。以下の 1 つ以上のアクションを実行してください。
  • 冷却ファンが回転しており、静かであることを確認します。冷却ファンが回転していない、またはファンが静かではない場合は、エンクロージャーの資料を参照してください。
  • 磁気テープ・ドライブの内部を通る空気の流れを妨げているものがあれば、すべて除去します。
  • 稼働時温度および排気量が指定範囲内であることを確認します。
磁気テープ・ドライブの電源サイクルを行うか、またはドライブを保守モードにすることにより、エラー・コードをクリアします。 稼働時温度および排気量が指定範囲内である場合でも、問題が解決しない場合は、ドライブを取り替えます。
2 電源の問題です。磁気テープ・ドライブは、外部給電が指定の電圧制限の範囲外であることを検出しました (磁気テープ・ドライブは作動していません)。 以下のアクションを実行します。
  • 電源コネクターが正しく取り付けられていることを確認します。
  • 正しい DC 電圧が許容範囲内で供給されていることを確認します。
  • 正しい電圧が供給されていない場合は、電源装置の保守を行います。
  • 正しい電圧が供給されている場合、磁気テープ・ドライブの電源をオフにしてからオンにして、問題が繰り返すかどうかを調べます。
  • 問題が続く場合は、磁気テープ・ドライブを取り替えます。
磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
3 ファームウェアの問題です。磁気テープ・ドライブは、ファームウェア・エラーの発生を判別しました。以下のアクションを実行します。
  • 次のいずれかでドライブ・ダンプを収集します。
    注: 強制的に新規ダンプを取らないでください。磁気テープ・ドライブは既にダンプを作成しています。
    • デバイス・ドライバー・ユーティリティーまたはシステム・ツールを使用して、サーバーのホスト・インターフェースから収集します (テープからのドライブ・ダンプの読み取りについては、Web サイトの http://www.ibm.com/storage/lto を参照)。
    • Ultrium テープ・ドライブから収集します (ドライブ・ダンプのコピーおよび読み取りを行います)。
  • 磁気テープ・ドライブの電源オフ/オンを行ってから、エラーを起こした操作を再試行します。
  • 問題が解決しない場合は、新規ファームウェアをダウンロードして、操作を再試行します。
  • 問題が解決しない場合は、ステップ 1 で収集したドライブ・ダンプを IBM サポートに送信してください。
磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
4 ファームウェアまたはハードウェアの問題です。磁気テープ・ドライブは、ファームウェアまたは磁気テープ・ドライブのハードウェアに障害が発生したことを判別しました。 以下のアクションを実行します。
  • 次のいずれかでドライブ・ダンプを収集します。
    注: 強制的に新規ダンプを取らないでください。磁気テープ・ドライブは既にダンプを作成しています。
    • デバイス・ドライバー・ユーティリティーまたはシステム・ツールを使用して、サーバーのホスト・インターフェースから収集します (テープからのドライブ・ダンプの読み取りについては、Web サイトの http://www.ibm.com/storage/lto を参照)。
    • Ultrium テープ・ドライブから収集します (ドライブ・ダンプのコピーおよび読み取りを行います)。
  • 磁気テープ・ドライブの電源オフ/オンを行ってから、エラーを起こした操作を再試行します。磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
  • 問題が解決しない場合は、新規ファームウェアをダウンロードして操作を再試行します。新規ファームウェアが入手できない場合は、ドライブを取り替えてください。
5 磁気テープ・ドライブのハードウェアの問題です。ドライブは、テープ・パス・エラーまたは読み取り/書き込みエラーが発生したことを判別しました。 ドライブまたはテープの損傷を防止するために、磁気テープ・ドライブでは、現行カートリッジが正常にイジェクトされてもカートリッジの挿入が許可されません。 磁気テープ・ドライブの電源サイクルを行うか、磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードがクリアされることがあります。 問題が解決しない場合は、ドライブを取り替えます。
注: ドライブを返送する前に、ドライブ・ダンプをフラッシュ・メモリーにコピーしてください。
6 磁気テープ・ドライブまたはメディアのエラーです。磁気テープ・ドライブはエラーが発生したことを判別しましたが、そのエラーがハードウェアの障害であるか、テープ・カートリッジの障害であるかを分離できません。テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しいことを確認します。
  • Ultrium -1 および Ultrium -2 のテープ・カートリッジは、Ultrium-5 磁気テープ・ドライブではサポートされていません。
  • ドライブは使用期限が切れたクリーニング・カートリッジを受け入れません。
  • ドライブは、保守モードで診断テストを実行している場合、WORM カートリッジを受け入れません。
  • ドライブは WORM カートリッジの既存のデータ・セットを上書きしません。 既存のデータ・セットを上書きするのではなく、必ず WORM メディアにデータ・セットを追加してください。
テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しい場合は、以下のアクションを実行してください。

データの書き込みに伴う問題の場合:

磁気テープ・ドライブがテープにデータを書き込み中に問題が発生した場合、別のカートリッジを使用して操作を再試行します。

  • 操作が成功した場合、元のカートリッジに問題があります。 問題のあるカートリッジからデータをコピーして、そのカートリッジを廃棄してください。
  • 操作が失敗し、別のテープ・ドライブを利用できる場合、別の装置にカートリッジを挿入して、操作を再試行します。
    • 操作が失敗した場合、問題のあるカートリッジを廃棄します。
    • 操作が成功した場合、最初の装置にスクラッチ・データ・カートリッジを挿入して、ドライブ診断を実行します。
      • 診断が失敗した場合、磁気テープ・ドライブを取り替えます。
      • 診断が成功した場合、エラーは一時的なものでした。
  • 操作が失敗し、別の磁気テープ・ドライブを利用できない場合、装置にスクラッチ・データ・カートリッジを挿入して、ドライブ診断を実行します。
    • 診断が失敗した場合、磁気テープ・ドライブを取り替えます。
    • 診断が成功した場合、カートリッジを廃棄します。
複数のテープ・カートリッジで問題が発生する場合は、ドライブ診断を実行します。

テープ・カートリッジを除去するか、磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。

 

データの読み取りに伴う問題の場合:

磁気テープ・ドライブがテープからデータを読み取り中に問題が発生した場合、以下のいずれかの手順を実行します。
  • 別のテープ・ドライブを利用できる場合、別の装置にカートリッジを挿入して、操作を再試行します。
    • 操作が失敗した場合、問題のあるカートリッジを廃棄します。
    • 操作が成功した場合、最初の装置にスクラッチ・データ・カートリッジを挿入して、ドライブ診断を実行します。
      • 診断が失敗した場合、磁気テープ・ドライブを取り替えます。
      • 診断が成功した場合、エラーは一時的なものでした。
  • 別の磁気テープ・ドライブを利用できない場合、装置にスクラッチ・データ・カートリッジを挿入して、ドライブ診断を実行します。
    • 診断が失敗した場合、磁気テープ・ドライブを取り替えます。
    • 診断が成功した場合、カートリッジを廃棄します。
複数のテープ・カートリッジで問題が発生する場合は、ドライブ診断を実行します。
7 メディア・エラーです。 磁気テープ・ドライブは、障害のあるテープ・カートリッジまたは無効なテープ・カートリッジが原因でエラーが発生したことを判別しました。テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しいことを確認します。
  • Ultrium -1 および Ultrium -2 のテープ・カートリッジは、Ultrium-5 磁気テープ・ドライブではサポートされていません。
  • ドライブは使用期限が切れたクリーニング・カートリッジを受け入れません。
  • ドライブは、保守モードで診断テストを実行している場合、WORM カートリッジを受け入れません。
  • ドライブは FMR テープを受け入れません。
  • ドライブは WORM カートリッジの既存のデータ・セットを上書きしません。 既存のデータ・セットを上書きするのではなく、必ず WORM メディアにデータ・セットを追加してください。
テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しい場合は、別のテープ・カートリッジを試してください。 複数のテープ・カートリッジで問題が発生する場合は、以下の手順を使用します。

可能な場合、そのテープ・カートリッジを別の磁気テープ・ドライブで作動させます。 別の装置での作動が失敗し、6 または 7 が表示された場合は、メディアを取り替えます。正常に作動した場合は、機能コード E (カートリッジおよびメディアのテスト) を実行します。

重要: 「カートリッジおよびメディアのテスト」診断を実行すると、問題があると思われるテープ上のデータは上書きされます。テストの実行には、スクラッチ・データ・カートリッジのみを使用してください。
  • 診断が失敗した場合、メディアを取り替えます。
  • 診断が成功した場合は、ドライブ・ヘッドをクリーニングして、機能コード 1 (ドライブ診断の実行) を実行します。
    • ドライブ診断が失敗した場合、ドライブを取り替えます。
    • ドライブ診断が成功した場合は、最初にメディア・エラーを起こした操作を実行します。
テープ・カートリッジを除去するか、磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
8 インターフェースの問題です。磁気テープ・ドライブは、磁気テープ・ドライブのハードウェアまたはホスト・バスで障害が発生したことを判別しました。
9 磁気テープ・ドライブまたは RS-422 のエラーです。磁気テープ・ドライブは、磁気テープ・ドライブのハードウェアまたは RS-422 接続で障害が発生したことを判別しました。 ライブラリーの手順を参照して、ドライブの問題を切り分けます。 磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
A 機能低下の作動状態です。磁気テープ・ドライブは、磁気テープ・ドライブを機能低下の作動状態にするが、使用の継続は制限しない問題が発生したことを判別しました。 問題が解決しない場合は、ドライブまたはメディアのいずれに問題があるのかを判別してください。
注: 1 文字ディスプレイがエラーを表示し続け、ステータス・ライトがオレンジ色で明滅していても、ドライブは使用可能です。磁気テープ・ドライブの電源サイクルを行うか、磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードがクリアされることがあります。 問題がドライブのハードウェアによるものか、またはテープ・メディアによるものかを判別するには、以下の手順を実行します。
  1. 可能な場合、そのテープ・カートリッジを別のドライブで作動させます。別のドライブでの作動が失敗し、6 または 7 が表示された場合は、メディアを取り替えます。正常に作動した場合は、機能コード E (カートリッジおよびメディアのテスト) の診断を実行します。
  2. 「カートリッジおよびメディアのテスト」診断が失敗した場合、メディアを取り替えます。 正常に実行された場合、障害のあるドライブをクリーニングして、機能コード 1 (ドライブ診断) を実行します。このテストを開始すると、診断によってループ・シーケンスが開始されます。最初のループが完了した後に診断が停止するようにアンロード・ボタンを 1 回押して最初のループの時間を測定し、テストの完了に要する時間を記録します。記録した時間を「概算実行時間」と比較します。テストは正常に実行されたが、実行時間が「概算実行時間」よりも著しく長い場合は、機能コード F (書き込み実行テスト) を実行します。 書き込み実行テストが失敗した場合は、メディアを取り替えて、保守モードを終了します。 ドライブ診断が成功した場合は、最初にドライブ・エラーを起こした操作を実行します。
  3. 問題が解決しない場合は、ドライブを取り替えます。
別のドライブでテープ・カートリッジを作動させることが不可能な場合は、以下の手順を実行します。
  1. 障害のあるドライブをクリーニングして、ドライブ診断を実行します。このテストを開始すると、診断によってループ・シーケンスが開始されます。最初のループが完了した後に診断が停止するようにアンロード・ボタンを 1 回押して最初のループの時間を測定し、テストの完了に要する時間を記録します。記録した時間を「概算実行時間」と比較します。テストは正常に実行されたが、実行時間が「概算実行時間」よりも著しく長い場合は、機能コード F (書き込み実行テスト) を実行します。 書き込み実行テストが失敗した場合は、メディアを取り替えて、保守モードを終了します。 ドライブ診断が成功した場合は、機能コード E (カートリッジおよびメディアのテスト) の診断を実行します。
  2. 「カートリッジおよびメディアのテスト」診断が失敗した場合、メディアを取り替えます。 「カートリッジおよびメディアのテスト」診断が成功した場合は、最初にドライブ・エラーを起こした操作を実行します。
  3. 問題が解決しない場合は、ドライブを取り替えます。
C 磁気テープ・ドライブをクリーニングする必要があります。磁気テープ・ドライブをクリーニングします。

磁気テープ・ドライブをクリーニングするか、または保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。

d ファイバー AL_PA 競合です。このドライブではサポートされません。
e 暗号化のエラーです。ドライブが暗号化操作に関連するエラーを検出すると表示されます。磁気テープ・ドライブがテープにデータを書き込んでいるとき、またはテープからデータを読み取っているときに問題が発生した場合、以下のようにしてください。
  1. ホスト・アプリケーションを検査して、ホスト・アプリケーションが正しい暗号鍵を提供していることを確認します。
    • 「IBM Tape Device Drivers Encryption Support」資料および「IBM LTO Ultrium Tape Drive SCSI Reference」資料を参照して、暗号化操作で戻されたセンス・データを確認します。
    • ホスト・アプリケーションの問題が解決された後、暗号化操作を再試行します。
  2. ドライブをリセットして POST を実行し、磁気テープ・ドライブの操作を検査します。
    • ドライブのリセットおよび POST が失敗した場合、SCD に表示されたエラー・コードを参照してください。
    • ドライブのリセットおよび POST がエラーを起こさずに完了した場合、暗号化操作を再試行します。
  3. メディアを検査します。
    • 正しいメディアが使用されていることを確認します。データ暗号化は、LTO Ultrium 5 のデータ・カートリッジでのみサポートされます。
    • 別の暗号化対応ドライブでテープ・カートリッジを使用して暗号化操作を再試行します。 同じテープ・カートリッジが複数のドライブで問題を繰り返す場合は、メディアを取り替えます。
磁気テープ・ドライブが POST または診断を実行している際に問題が発生した場合は、ドライブを取り替えます。

暗号鍵の変更後に最初に書き込み/読み取りを試行すると、またはドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。

E ファイバー・ポートがオフラインです。このドライブではサポートされません。
F ファイバー・チャネルのエラーです。このドライブではサポートされません。
J 互換性のないメディアです。ドライブがコマンドを実行できないメディアがロードされています。
P ライト・プロテクトされたカートリッジに、書き込み操作が試行されました (これには、WORM 保護されたテープへの上書き試行も含まれます)。 テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しいことを確認します。 Ultrium-2 テープ・カートリッジへの書き込みは、Ultrium-5 磁気テープ・ドライブではサポートされていません。 テープ・カートリッジのメディア・タイプが正しい場合は、カートリッジ上のライト・プロテクト・スイッチを確認してください。ドライブは、ライト・プロテクトされたカートリッジには書き込みを行いません。 テープ・カートリッジを除去するか、磁気テープ・ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
上下に動く o テープが破損しているか、テープが過剰に緩んでいます。ドライブでテープをアンロードできないか、またはテープがヘッドのパスにあることを判別できない状況が、ドライブで発生しています。手操作による介入が必要です。
8 の形 中間テープ・リカバリーです。ドライブは、ドライブ内にあるテープの電源サイクルからリカバリーしています。 この 8 の形は、完了するまでの進行状況を示す 10 パーセントごとのカウントダウン (9、8、7、6、5、4、3、2、1) で分断されています。


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最終更新: 2013 年 11 月