Java ランタイム環境または JRE は、コンピューターのオペレーティングシステム・ソフトウェア上で動作するソフトウェアのレイヤーで、クラス ライブラリおよびその他のリソースなどの、特定の Java プログラムの実行に必要なものを提供します。
JRE は Java プログラムを開発し実行するための、相互に関連する3つのコンポーネントのうちの1つです。 他の2つのコンポーネントは次のとおりです:
JDK で作成された Java コードと、それを JVM 上で動作させるために必要なライブラリを組み合わせて、JRE は完成したプログラムを実行する JVM のインスタンスを作成します。 JVM は複数のオペレーティングシステムに対応しており、JRE で作成したプログラムはそれら全てのオペレーティングシステム上で動作します。 このようにして、どのようなオペレーティングシステムでも Java プログラムを改修なしで実行できるようにするのが Java ランタイム環境です。
互換性を持つ JRE を含めた JDK を Oracle からダウンロードできます (リンクは ibm.com 外になります)。
JDK と JRE は相互に作用しながら、持続可能なランタイム環境を構築し、事実上あらゆるオペレーティングシステム上で Java ベースのアプリケーションをシームレスに実行できるようにします。 以下で JRE ランタイム・アーキテクチャを構成します:
Java クラス・ローダーは Java プログラムの実行に必要なすべてのクラスを動的にロードします。 Java クラスは必要な場合のみメモリにロードされるため、JRE はクラス・ローダーを使いオンデマンドでそのプロセスを自動化します。
バイトコード検証器は Java コードがインタープリターに転送される前に、そのフォーマットと正確性を確認します。 コードがシステムの整合性やアクセス権に違反している場合、そのクラスは破損しているものとみなされ、ロードされません。
バイトコードが正常にロードされると、Java インタプリターが JVM のインスタンスを作成し、基礎となるマシン上で Java プログラムがネイティブに実行できるようにします。
Java 仮想マシン以外にも、JRE はJava アプリケーションを最大限に活用するための様々な支援ソフトウェア・ツールや機能で構成されています。
Java ウェブスタートや Java プラグインなどアプリケーションの起動を簡素化し、将来の Java アップデートを高度にサポートするデプロイメント技術が JRE のインストールの一部として含まれています。
JRE にはユーザーインターフェースを開発者が改善できるよう設計されたツールキットも含まれています。 これらいくつかのツールキットが含まれます:
アプリケーションとサービス間のシームレスなデータ接続を開発者が作成できるようにするため、Java ランタイム環境は多くの統合ライブラリを提供しています。 これらのいくつかのライブラリーを含みます:
JRE には java.lang が含まれています。 そして java.util です。 Java アプリケーションの設計、パッケージのバージョン管理、管理、監視の基礎となるパッケージです。 これらいくつかのパッケージを含みます:
JRE と IBM Cloud
多くの組織にとって Java はアプリケーション開発に欠かせない存在であり続けていて、ポータブルでスケーラブルなソリューション作成に向けた強固な基盤を提供しています。 それはまたクラウド化に向けたアプリケーションの最新化の作業でも重要な役割を果たしています。
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