半導体パッケージング技術

北米最大のOSATであるIBM Bromontで、高度なフリップ・チップのアセンブリーとテストを提供
半導体CPOファイバー
IBM Semiconductorsのチップレットと高度なパッケージング
半導体のアセンブリーとテストを行うブロモントの建物の正面写真 カナダのブロモントの半導体アセンブリーとテストの拠点

IBMは、チップレットと高度なパッケージング・テクノロジーの機能を開発し、AIとロジックのイノベーションを加速しています。

IBMのフレームワークは、複数のテクノロジーをパッケージ・レベルで統合して性能を向上させ、コストを削減することで、半導体のイノベーションの新たなパラダイムを実現するとともに、ますます厳しくなるAIの性能に対する要求を満たす新しい道筋を提供します。

カナダ・ブロモントにあるIBMの施設では、最先端の半導体を用いて、最新のマイクロエレクトロニクス部品を製造しています。これらの部品は、IBMシステムの全ラインナップのほか、OEMメーカーが製造する幅広い製品に使用されています。

50年以上にわたってパッケージのアセンブリーとテストを実施してきたBromontは、北米最大のアウトソーシング半導体アセンブリーおよびテスト(OSAT)施設です。カナダ最大の輸出事業者の1つとして、毎週10万個を超える高度なフリップ・チップ・モジュールを製造しています。

機能
非常に複雑な大量のパッケージング・アセンブリー

fcBGAやSiPに注力

  • パッケージ・サイズは15 mm~93 mm(概念実証では最大105 mm)
  • ダイ・サイズは2 x 2 mm~27 x 32 mm
  • 400 A以上をサポートするパッケージングのデザイン
  • 400 W以上をサポートする熱ソリューション
  • SiP、AoP SiP、ハイブリッドSiP
    • ダイとコンポーネントの緻密な配置
    • 帯域幅の拡大と電力の抑制
    • シグナル・インテグリティーの向上
    • システム・レベルのフットプリントの削減
  • モジュールあたり400を超えるコンポーネント
  • モジュールあたり23を超える個別のPN
  • 両面実装のコンポーネント
平均20年以上の経験を有するテスト・エンジニアリング・チーム
  • デジタル、アナログ、ミックスト・シグナル、RF
  • モジュール、ウェハー、システム・レベルのテストの開発と特性評価
  • マルチサイト・プログラミング
  • テスト時間の短縮
  • テスト・プログラムの移行
  • テスト・パターンの変換(STIL、WGL)
  • プローブ・カード、ロード・ボード、システム・レベル・テスト(SLT)ボードの設計、製造、検証
  • オンロード・ボード・テスト・ソリューション
設計、モデリング、故障解析と認定

設計

  • システム・レベルの統合の考え方
  • 設計チームはカナダのCGPのもとでITARに準拠
  • 非常に高度な設計ツール群
  • カスタマイズされたオートメーションとチェック

特性評価

  • テクノロジー・スタック全体にわたる業界屈指の分析手法
  • 物理的故障解析
  • 材料構成
  • プロセス特性評価

モデリング

  • 経験に基づくパッケージの信頼性に関する幅広い洞察
  • 数学的に独自のアルゴリズム、コード、特性、モデル
  • 製造データと統計的に関連付けられた予測信頼限界
オプト・エレクトロニクスのアセンブリーとテスト

CPO - CSPOターンキー・ソリューション

  • EIC + PICアセンブリー
  • 光ファイバー・アレイ接続
  • CSOPテスト
  • CPO/SiPアセンブリー
  • CPO/SiPテスト

CPO開発の特徴

  • ファイバー密度の増加
  • ピッチ125 μm、ファイバー径80 μm
  • 35本のファイバーを使用したリボンのアセンブリー
  • レーザー接続
  • オンダイ・レーザー
  • 統合コネクター
IBMアセンブリーおよびテスト・サービスの特長
半導体のアセンブリーとテスト 半導体のアセンブリーとテスト
50年以上にわたるテクノロジー開発と製造

1972年:Bromontの拠点開設
1996年:ゲーム機用プロセッサーの世界的供給
2016年:z13システム - 8コア・チップ、5.2 Ghz(on organic)
2018年:SiP、小型カード – Zプログラム – 暗号化ハードウェア
2022年:50周年

航空宇宙および防衛向けの固有の環境

ITAR

  • 認定を取得済みのエンジニアリングおよび製造スタッフ
  • 製造現場のセキュアなアクセス制御
  • 自動化されたシステム追跡、セキュアなストレージ、コンポーネントの合格と不合格のトレーサビリティー
  • 受領から発送までの完全な説明責任

管理された非機密情報(CUI)

  • ITAR向けのすべての制御を実施
  • CUIの特別な要件に取り組む専任チーム
  • 製品などに関する追加の報告と監視

SECRET

  • ITARおよびCUI向けのすべての制御を実施
  • DoDが機密指定した作業の特別な要件に取り組む専任チーム
IBMのエコシステム:開発からHVMまで

MRLでの材料合成からアセンブリーとテストに至るまで、完全なプロセス・フロー機能を提供し、ハイブリッド・ボンディング、HD基板準備、DBHiブリッジ技術を使用した3DHI技術の実現に注力しています。IBM BromontとOEMメーカーは、50年にわたる製造の経験を活かして、高度なフリップ・チップ、SiP、テスト生産に関するサービスをIBMと外部のお客様に提供しています。

ケベック州のクリーン・エネルギーのメリット

豊富なクリーン・エネルギー

  • ケベック州はクリーンな再生可能エネルギー源である水力発電に大きく依存しています。
  • ケベック州で生産されるエネルギーの99%は再生可能です。
  • ケベック州の水力発電所からの温室効果ガス(GHG)排出量は、石炭火力発電所の70分の1です。

クリーンなエネルギー供給網

  • ケベック州の電力網は、世界で最も炭素排出量が少ない電力網の1つです。
  • ケベック州の電力網は北米最大で、世界で最も信頼性が高いシステムの1つです。
  • ケベック州は2013年以降、気候変動に対処するために、温室効果ガス排出のキャップ・アンド・トレード制度(SPEDE)を導入しています。

豊富な水の供給

  • ケベック州は、半導体産業に欠かせない淡水資源に恵まれています。

サステナビリティーに対する政府のコミットメント

  • ケベック州政府は、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を1990年の水準から、37.5%削減することを公約しています。
  • ケベック州は2050年までにカーボン・ニュートラルを達成することも公約しています。
ブロモントに関するニュース
テーブルを囲んで話している政府関係者
カナダ政府、ケベック州政府、IBMがブロモントに投資
AIとクラウド・コンピューティングの進歩でチップの需要が急増し続ける中、カナダ政府とケベック州政府はIBMと提携し、ケベック州ブロモントにあるIBMの工場でのアセンブリー、テスト、パッケージングの能力を強化することで、北米におけるチップのサプライチェーンの未来を確かなものにしようとしています。 この3者間で、同工場でのアセンブリー、テスト、パッケージングの能力の強化に最大1億8,700万カナダドルを投資します。これによりIBMは、スケーラブルな製造方法やその他の高度なアセンブリー・プロセスの研究開発を前進させることができます。
半導体アセンブリーとテスト・アセンブリーの検査
ブロモント・スマート工場プロジェクト
Bromontは、半導体のパッケージングとテストのプロセスに最先端のスマート製造を組み込むことを目指して、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みを2024年5月に始動させる予定です。この取り組みでは、堅牢なデータ・ファブリック基盤を構築し、高度なAI/MLテクノロジーの統合を促進します。スマート工場では、予測的なリアルタイムでの監視による品質検査が可能になり、ビッグデータ分析を活用して装置の故障を事前に予測します。さらに、重要なデータとインサイトを一元管理するためのコントロール・タワーも導入し、すべてのマネジメント・レベルで情報に基づいた意思決定を行えるようにします。Bromontは、このように資産のパフォーマンス管理と品質管理を強化することで、運用効率と信頼性を向上させ、業界に新しい標準を確立することを目指しています。
ブロモントの工場
ブロモントの拡張の最新情報
フェーズ1では、高度なfcBGAパッケージング技術のアセンブリーとテストのキャパシティー増強に加えて、Siフォトニクス技術のアセンブリーのキャパシティー増強も目指しています。拡張計画のフェーズ1.5では、ウェハー・バンピングとファンアウト・ウェハー・レベル・パッケージングの機能を2026年下半期までに追加する予定です。これにより、研究開発と量産の両方に対応するソリューションが北米に完備されることになります。このソリューションでは、研究所から製造までの相乗効果を狙って、IBMの研究センターとの連携を活用します。さらにIBMは、IBM Bromontに隣接する開発パートナーのC2MIと協力し、2.5D Siインターポーザーと3Dソリューション用のウェハーの仕上げ工程を追加する計画をまとめています。C2MIの拠点に対するこの追加は、同じく2026年下半期の稼働となる予定です。

研究

フォトニック・ダイへのファイバーのアセンブリー
次世代AIのための新しいアーキテクチャーの構築 詳細はこちら
次のステップ

IBMの半導体アセンブリーとテスト・サービス、およびBromontの拠点に関する最新のニュースの詳細については、弊社までお問い合わせください。

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